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冬本番を前に「空き家を避難所」に活用できないものか。

能登半島地震における被害はまだ全容がつかめていない状況ですが、自宅を離れて避難生活をせざるをえない方が多くいると思います。
そういう皆さんに空き家を避難所として提供できるシステムはできないものか・・・。

今回、協会の所有者様相談フォームから以下のようなお問い合わせがありました。
「愛知県○○市に祖父母の家があるのですが、二人とも亡くなり今は私の名義の空き家になっています。まだ仏壇や荷物が残ってはいます。リフォームはしており、電気、水道は通っています。ガスの契約をすればすぐにでも生活できるかと思います。冷蔵庫はありますが、洗濯機はありません。石川県の地震被災者の一時的な避難場所として、活用できれば良いかと思います。荷物を片付け賃貸にしようかと思っていたので。このようなマッチングはされているのかわかりませんが、お役に立てられるならば。私は○○に在住ですが、○○の家の鍵はキーボックスにあります。」

一年を問わず、いろんなところで何度も起きる自然災害。

そのたびにテレビに映る避難所の光景を何度も目にしてきましたが、いまだに体育館や公民館で雑魚寝という避難所が多いです。これは特に高齢者や小さい子供がいる家族には肉体的にも精神的にも負担が大きすぎます。
また、避難所でのコロナやインフルエンザが広がっているとのニュースもあります。

以前、〈脱・雑魚寝〉空き家を避難所に活用したい という社会実験を行いました。
実際のところ所有者の方から提供可能と申し出でくれた件数は5件だけでした。
僕たちが個人的に聞くと「いいですよ」との返事を貰えるのですが積極的に提供しようという意識のかたは少なかったです。
補強などの費用などはその結果を踏まえて、自治体と補助金などの活用を前提に進めていこうという予定でしたがそこまで話が進まなかったというのが正直なところです。

空き家の内、震度6強~7でも倒壊しないという、新耐震基準を満たす1981年以降の戸建て空き家が約100万戸あるといわれています。
つまり100万戸を超える空き家が災害時に利用可能だという事です。
家族単位で避難することを考えると100万世帯の受け皿になり得るという事です。もちろん数字の上での話ではありますが。

なぜ、空き家が避難所に最適なのか・・・多くの空き家で食器や毛布など家財道具がそのままのケースが多いという事、また水道、電気などのインフラが利用可能なものが多いという事があります。

こういったことを含めてもう一度、皆さんの意識調査を行いその調査をもとに自治体などと連携しながら、様々な提案をしていきたいと思います。

・まずは自分の所有している空き家・留守宅などを避難所に使ってもいいよ、という所有者の数や地域などの調査を行いたいと思います。

避難所として使ってもいいよ・・という物件をお持ちの方は、物件の場所などを協会HPのご相談フォームからお知らせいただければと思います。

ご相談フォームはこちらhttps://www.akiyakanrishi.org/owner-contacts
お名前・物件の住所(○○市)など入力いただき、内容のところに避難所登録可能と入れて送信してください。
また、今回の能登半島地震の被災者に利用してもらっていいですよという方は、避難所利用可能といれて送信してください。

※今回の調査は皆さんの意識やストックの状況を調べるもので実際には自治体などとの連携も必要なので、即登録・即利用というものではありません。

▼空き家にまつわる様々なトピックスが毎日読める協会HPはこちら↓↓
https://www.akiyakanrishi.org/

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