「空き家再生物語」農泊が紡ぐ地方の未来と魅力
みなさんは「グリーンツーリズム」や「農泊」という言葉を聞いたことがありますか?
グリーンツーリズムはアグリツーリズモなどとも呼ばれていました。
欧州で農村に滞在しバカンスを過ごすという余暇の過ごし方が普及していたという事から、一昔前、地方の特に農村で注目されていました。当時、クラインガルテンなんかも急激に増えてましたね。
農泊は、グリーンツーリズムの中でも特に農業、林業、漁業などの体験型宿泊である形態を指します。
金銭のやり取りが発生し、自然、文化、人々との交流を広く楽しむ観光の一形態がグリーンツーリズム、そしてそのうち体験型宿泊である形態が農泊とされているようです。
空き家活用において「空き家」を農泊施設として活用することは、地方の活性化と観光振興に大きな可能性をもたらす革新的な取り組みだとおもいます。
この取り組みには以下のようなメリットがあります。
1 地域資源の有効活用
空き家を宿泊施設に転換
荒廃農地を観光農園や移住者向け農地として活用
2 経済効果
少ない投資で収益が見込める
リフォームや施設管理による新たな地域経済の創出
3 効率的な運営
複数の空き家を活用した分散型ホテルとしての運営
4 地域の魅力向上
宿泊、食事、体験プログラムの強化
日本の農村文化や生活を体験できる新しい観光スタイルの提供
5 地域活性化
移住・定住の促進
新たな雇用機会の創出
空き家×農泊の具体例として有名なのは丹波篠山市の事例です。
兵庫県丹波篠山市の丸山集落では過疎化が進行、もともと全戸で12軒の小さな集落が平成21年に世帯数5戸、人口わずか19人という限界集落となりました。
そこで住民と町おこしの社団法人が共同で有限責任事業組合(LLP)を結成し、同年10月に古民家を改修して活用する「農泊」事業を開始。住民自身が接客や食事の世話をするスタイルが人気を呼び、全国の限界集落再生のモデルケースとして注目されています。
また、静岡県島田市ではJA大井川が中核法人となって大井川農泊推進協議会を設立。
農泊を持続可能な産業とするため、JAが主導して農業体験プログラムの拡充、地域素材を活かした特産品の開発及び既存農産加工品のブラッシュアップに注力。
交流人口の増加と連動した地域農業振興を図り、農業者の所得向上につなげています。
これらの取り組みは、空き家問題の解決だけでなく、増加する訪日外国人観光客の宿泊需要にも対応できる可能性があります。
農泊を通じて、観光客は日本の地方や農村の魅力を直接体験できるため、新しい観光の形として注目されています。
空き家の農泊施設への転換は、地方の課題解決と新たな価値の創造を同時に実現する画期的な取り組みであり、今後の地域振興策として大きな可能性を秘めているとおもいます。
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