アウトプットの力

6月1日より私が生活する地域も全面的に経済活動が再開した印象を受ける。
朝の電車は早い時間から混み始め、昔見た日常に戻りつつある。

Beforeコロナ、Afterコロナ、Withコロナ、ニューノーマル、新しい生活様式、、など
この2か月でニュース、ワイドショーを賑わせた言葉が数多く登場したが、私としては、一貫したスタイルを貫くのではなく、その状況に応じた最適な選択をすることが大事であると思う。

我々のようなサラリーマンであれば、テレワークというニューノーマルを受け入れ、
劇場やスタジアムなどその場の体験価値のあるものは、早くBeforeコロナに戻ってほしいと個人的には思う。
全ては、安全、健康の上に成り立っている(マズローの5段階欲求)ので、いち早く皆の健康が確保される世の中が来ることを願っている。

さて、本日の話は情報を発信すること(アウトプット)について。近年アウトプットの重要性が益々高まっている。2014年の本ではあるが、尾原和啓さんの「ITビジネスの原理」でこのアウトプットについて次のように触れている。

情報発信は人を豊かにする

豊かな人生を送るためにも改めてアウトプットするメリットをまとめたい。

【前提】情報発信に伴うコストの消滅

昔は情報発信をするためには、情報発信することができる職業に就く(出版社、テレビ局など)、本を出版するなどそれ相応の制限が存在し、発信は一部の人たちに限定されていた。障壁となったのは主に手段とコストといえる。

しかし、インターネットによる相互コミュニケーションシステムが発展を遂げたことで、手段が生まれ、情報発信に伴うコストは実質ゼロとなった。

ただし、ここで注意したいのはコストが下がったこと(限りなくゼロになったこと)でによる情報の質の変化だ。

従来は発信にコストが生じた分、発信者はかかる費用の回収が必要であったため、回収できるだけの情報の質が保たれていたといえる。

しかし、誰でも発信できる世の中では、社会の目というSNSによる監視はあるものの、情報の質を担保しているとは言い難いため、受信側はしっかり取捨選択する必要がある。

本記事もその1つといえる。記事の内容をしっかり見極める目を持つことが必要となる。そして発信者は、その上で受信する方々が信頼できる記事と判断してもらえるものを発信し続けることで信用が高まっていくといえる。

【メリット1】素早いGive

先ほど前提として誰でも情報を発信できることを述べたが、逆に情報は調べれば誰でも受信できる。

数年前の私にとって、「特殊相対性理論」は概要もわからない難解な命題であったが、今はまとめサイトやyoutubeなどで分かりやすくまとめられている。私たちは調べようと思えば、大抵のことは調べられるのだ。正直、googleの質問ボックスにキーワードを打ち込めば、ほとんどの情報が得られる時代である。

そのため、情報自体に何の価値もなく、周囲に大切な情報を隠していてもあまり意味をなさない。ただ、情報には鮮度という概念があるため、何の情報か(WHAT)に加えいつの情報か(WHEN)を加えて評価することができる。

それならば、情報をいち早く周囲に開示することで、それは周囲にとって価値となり、1つのgiveとなる。

これにより、「あの人はいつも私にとって大切な情報をくれる」という印象が、今後のその人との関係性においてプラスに作用することは間違いない。

【メリット2】フラグを立てる

情報を発信することで、受信した人がその情報よりも上回る知識を持っていた場合、先ほどのgiveに対するtakeとして、その人の知見(フィードバック)をいただけることがある。
発信という行為によって、受信者に「今興味あること」「自らの考え」を伝える。そうすると受信者はその時に明確な返答を持ち合わせていなくても、後日その情報に関連した有益な情報があれば、情報=発信者という頭の考えがあるため、お礼を返す確率が高い。実際に私が同僚とのslackで記事を投稿すると、何も頼んでいなくても関連記事を返信としてアップしてもらえている。

【メリット3】言語化による思考の整理

今私がやっていることそのものであるが、発信するためには読み手にとってわかりやすいように、情報を整理する必要がある。
そのためには、頭の中で点として存在している情報をメモに書きだす(言語化)ことで体系的に整理する。
言語化によるこの過程で新しい発見を得られる可能性が高い。

【メリット4】承認欲求を満たす

前段でマズローの5段階欲求について触れたが、現在の感染症が落ち着けば、安全・生理的欲求は満たされる。

そして所属欲求を求めるようになるが、現代において所属欲求は満たされにくい。復業を認める企業は増え、トヨタの終身雇用に関する発表があった通り、企業に属していれば人生安定という時代は戻っては来ない。人は組織から社会へとベクトルを変え、帰属欲を見たそうとする。その一つの行為がアウトプットなのだろう。


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