『マイ・ブロークン・マリコ』と『天雷様と人間のへそ』
親友のマリコの死を、
シイノは仕事の外回り中に知った。
中学のころからの親友のマリコは、
やさしくて、かわいくて、そして家族に恵まれなかった。
ゴミ屋敷のような家に、父親と一緒に暮らし、
暴力を毎日のように振るわれていた。
マリコにとって、シイノはたったひとつの救いだった。
絶対に手放すことが出来ないくらい。
シイノに恋人ができたら、死んでやるなんて手首を切るくらい。
彼女にとって、シイノは特別だったはずなのに、
何も言わないで彼女は死を選んでしまった。
勝手に死んでしまった彼女のために、
シイノがとった行動は、
彼女の遺骨を父親のもとから奪取することだった。
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デビュー作で一躍有名になった作品ですが、
私も本屋さんで目にした瞬間「読みたい!」となった一冊でした。
衝撃的な内容もそうですが、
表紙から見つめてくる主人公の真っ直ぐな悲しみに満ちた目と、
真っ青な空、そして真っ白な骨壺に
目が離せなくなりました。
同じ作者さんの、
デビュー前の作品を一冊にまとめたこちらも、
ものすごい力のあるお話ばかりです。
『マイ・ブロークン・マリコ』は
9月30日から永野芽郁さん主演で実写映画も公開されます!
めちゃくちゃ楽しみにしています!
予告がYouTubeにありますので、見てみて下さい!
こちらにアメブロにより詳しく書いていますので、
よかったらどうぞ (・∀・)/
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