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mit_hikari7276
「声」(詩)
声高に
名を呼ばうことはできなかった
会いたい、は
過去へ 過去へと消えていく
底は見えなかった
覗いた先の星々は美しく在った
あなたのいない今もたしかに美しい
あなたのいた時間を苗床として
あなたの生きる過去は一際うつくしい
その目が見つめた水辺を鳥たちが発っていく
大きな声は割れて 粉々に散った
星にすらなれない瞬きは
風に色も持たずに去っていった
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