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「星」(詩)

世界は私を撃ち殺す
暴力の日々は弱さを撒き散らす
雨は犬の肋骨の凹みを流れ
助けを呼ぶ声は
たちどころにあがる歓声に掻き消される

どうだっていいものひとつひとつの
どうでもはよいと言い切れないひとつが
悲鳴のように光を放つ
欠片と欠片の共鳴は
一点を起点に立ち昇る
様々な
たとえ屑のような星に成ろうとも

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