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12・21(日記 詩学舎にて)

木曜日。
須磨の喫茶店あいうゑむさんでの『詩学舎』に参加してきました。

この日は、
日本現代詩人の会の野口先生から詩集を作ることについての話がある、
と聞いていたのですが、
詩学舎が終わってからのことかと思って、
呑気においしい昼食(詩学舎はお昼が出ます。)を頂いていたら、
野口先生がいらっしゃってすぐに、
「あのね、まずは60編詩をだして」
と挨拶もそこそこに詩集の話がはじまってしまって、
急いで野菜を掻きこみました。

お茶を頂きながら、
野口先生の話したことをまとめますと、
まずは60編詩を持ってきてもらい、
それを野口先生と福永先生で30編ずつ選んで、
詩集に入れる詩を選びましょう、
そして詩の賞に出すには秋に詩集を出すのが一番だから、
それまでにじっくりと準備をしましょう、
200部くらいを刷って、それをどこに送ったらいいなどのことは全部教えますからね!
ということでした。
もう、勢いと熱意に溢れたご教授でした。

ちょっと気圧されながら、
「そんなに考えて下さってとてもありがたいのですが、
お金の問題的に、自費出版で詩集を出すのはなかなか難しいです。
それはAmazonのkindleで詩集を作って、
そこから必要な部数注文するというのではいけませんか?」
と聞きました。
これなら、なんとか何十万とはかからないだろう、という。
ですが、先生方は渋い顔で
「いや、奥付がないと詩の賞では候補にしてもらえない。
それに、初詩集っていうのはね、物凄く大切なものなんだよ。
kindleとか電子書籍とか、そういうのじゃなくて、
きちんと紙の本で作るべきだ」
とおっしゃいまして、、、

とにかく、
私は60編詩を持ってきます、
それを読んでもらって、
その上で詩集を本当に作るべきかどうかを判断してください、
というところに落ち着けました。
「もしかしたら60編読んだら“あれ?別にそこまでじゃなかったわ”ってなるかもしれないですし」
なんて言いながら、その場で話が進むのを引き留めることに成功しました。
私が数回「お金が、、、」というので、
「そんなのお母さんに出してもらいなさい!無償で!」
と言い出してちょっと笑ってしまいました。
そんなに出させたい、と思ってもらえているなら光栄です。

先生方もついには
「少しでも安く作れる方法を提案してみるよ」
なんて言ってくれていました。

その日の詩学舎の最初の5分間スピーチは私が担当したのですが、
とりあえず最初だから自己紹介でいこう!
ということで、
年齢からはじまり、苗字が母と違うのは私が嫁に行ったのではなく母が親戚の養女になったからだということ、詩のノート最初の一冊目は2000年2月15日に書いたことを読み返して気付いたことなどを話し、
今は小説・詩・川柳を三本の柱にして日々書いていること、
そしてプロを目指していること、そんな私の原点は祖母の語ってくれた口伝の昔話であること、今の私は小説、漫画、映画、音楽、アニメと自分の好きなものを手あたり次第取りこんで栄養にしていること、この詩学舎でもみなさんの作品にも勉強させてもらいたいと思っています、という形で結んで5分を少し過ぎた自己紹介を終えました。

今回発表していく詩のお題は『声』。
地球からの悲鳴をゴジラの咆哮と結びつけての詩、
戦争の悲惨さを嘆き、みんなでこの人の歌を聞いて争いを捨てよう!ということを、一人のゴスペル歌手の映像を描き出すことで語り掛ける詩、
デイサービスで働き始めた方の、
ひとりとても気になる利用者さんの静かでやさしい声への気持ちを綴った詩、などなどの中に、
私は「あなた」へ掛け続けられる「声」の詩を提出していました。
それがこちら。

みなさんが難し過ぎて何も言えない、、、とおっしゃるので、
一応説明のようなことを話しました。
するとけっこう「分かった気がする!」と言っていただき、
ほっとしました。
野口先生からは、
「あなた」と「過去」という言葉をつかい過ぎているので、
4連と5連の「過去」という言葉を、
別の言葉に置き換えられないか考えてみてほしいと言われました。

一応考えて、
4連目を
「あなたのいない今もたしかに美しい
 あなたのいた過去を苗床として」
から
「あなたのいない今もたしかに美しい
 あなたのいた時間を苗床として」
と変えてみました。
どうでしょう?
私は繰り返し意識して使っていたのですが、
それが気になるということだったので、
ひとつ減らしてみました。

野口先生からは
「一連目がとてもうつくしい」
とも言っていただきました。
自分でも一連目は気に入っているのでうれしかったです。
「呼ばう」って言葉が好きなんです。

来月のお題は私が決めることになったので、
「弱さ」としました。
自分で言い出したのに、
「なんだよ弱さって、、、」
と困っています笑

来月、一応60編持っていこうかと思っていますが、
選ぶのが、、、、
もう上から60編コピーして行こうかな、なんて思ったらだめですね。
そういうところだよ、私。

でも川柳も投句のために20句ほど作らないとだしなぁ、、、
頑張ろうと思います。


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