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わたしにとって一つの分岐点の朝書いた詩

「無題」

扉のない暗闇だったら
切れ目のない雲の下 雨につつまれて
どこまでも 終わりのない
そういうことがらが
身に巣くう
明日が来ない夜
目を閉じても 眠ることはできない
泣いて 傷み続けても
腐り消えることはできない
それでも つづけていかなくてはいけない
終わりが来ないことが
うすうす感じられても
身勝手に 終わりを選ぶことはできない
それが 私のすべてでないうちは
これは 私の一部であるはずだから


「無題」

苦しい 苦しい 苦しい
胸が 絞りあげられて
石にされていくようで
吐く息も 細かな 破片が散っていくよう
どんどん どんどん 叩くような
これが何なのか
言葉が固くなり
戸惑いばかりが大きくなって
端々から割れていく
そのこぶしが跳ね上がる
開ききった水面に 丸く
映りこんだその線が
本当に私を憎んでいるのなら

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