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これが私の本棚です その6

一番奥の真ん中の棚の一番上。

一番上は江國香織さん。
私が小説を読むようになって、はじめに集めたのが山本文緒さん。そのあと読んで衝撃を受けてそのまま集めはじめたのが吉本ばななさんと江國さんだった。
『きらきらひかる』を読んだときの、世界が一変するくらいの鮮度。『ウエハースの椅子』の繊細な赤の重なり。『号泣する準備はできていた』の乾いた味わいの深さ。この人は文字でこんなことができるのか。新しい作品を読むたびに新しい驚きをくれる作家さんだと思います。

私は文章に味とか、感触とか、色、においを感じるのですが、そういうことってありませんか?山本さんは花、江國さんは水、吉本さんは果物。そんなイメージです。三人が全くちがう味がする作家さんです。


一番奥の真ん中の棚の二段目。

長野まゆみさん棚。
小学校の図書の時間に見つけた『青い鳥少年文庫』シリーズ。
それがずっと心に残っていて、きちんと名前を知って作品を追うようになって、やっと、ああ、あの不思議な本はこの人が書いたのか、と理解しました。
きれいなものに貪欲なひと。そんな印象のある作家さんです。
『銀河鉄道の夜』を読む前に、長野さんの作品で中身や人物や場面をしりました。全体的に夜の青と、薄布の白がイメージに一番に浮かびます。
文章に振られた、独特なルビが美しい、ただただ言葉に浮かんでいたいときに読むのがおすすめです。

一番奥の真ん中の棚の三段目。

西加奈子さんと、宮下奈都さんの棚。
なんとなく、おだやかさの種類が近い気がして、いっしょに並べています。
西さんはデビューの『あおい』からずっと新刊が出ると買ってます。
『さくら』より『きいろいゾウ』で号泣しました。
最新作は読む前にいろんな人が「おもたい。しんどい。くるしい」というので、読み始めるのをちょっとしり込み中。でもあの迫力にいつかは負けて読み始めるのだと思います。西さんは迫力があるのに、繊細なところが、ギャップ萌えなんでしょうか。
宮下さんは『窓の向こうのガーシュイン」が一番好きです。でも表紙は『つぼみ』が一押しです。私の知っている中での読むだけでやさしさに包まれる作家さんベスト3にはいる作家さん。

一番奥の真ん中の棚の一番下。

ミステリの本を色々集めてる棚です。
米澤穂信さん、森博嗣さんが多いです。
有栖川有栖さんの単行本はここにいます。
『捜査線上の夕映え』は目に映像が焼き付いていて、タイトルを見ただけで一気にいくつもの風景が浮かびます。有栖川さんの情景描写が大好きです。
米澤さんは『儚い羊たちの祝宴』が一番好きです。お米の炊き方をここで知りました笑 人に勧めまくったので、ボロボロです。
はじめてどんでん返しを知ったのも、この本だったかもしれません。
森さんは、片思いしていた人に貸してもらったS&Mシリーズで知り、
ミステリでこんな泣けるのか!ということと、こんな詩的な文章でミステリは書けるんだということを知りました。でも一番好きなのは『女王の百年密室』です。


この棚はあと一列!
まだまだ続きます。

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