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「黒い唇」(詩)

沈黙にひたした両手で
あなたの頬を包みましょう

白い私の顔
黒塗り固めた唇を見て

ほんのりと明るい鳶色の瞳
この暗闇の色に追いついて

音に割り込まれないように
ひとつを分かち合いましょう

継ぎ目を忘れてしまえば
その間だけ

私の振りをして
あなたを抱きしめて

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