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ちょっと「えっへん」したくなる

ちょっとだけ、
ほんのときどき、
いや、けっこう瞬間的に思っているような気もしてしまう。

私は、「えっへん」と思いたいときがあります。

「やってやったぜ」みたいな、
「ふっふっふっ」と口元怪し気気味のような、
そんな、なんだか威張ってみたいような気持ちに。

つまりはめっちゃ褒めてくれていいんですよ?
という気持ちのときです笑

あー、なんてあほさんなことを書いてるんだろう、、、
って思いつつ、
でも書きます。
たぶん、みなさんもありますよね??

じゃあ、何に「えっへん」と思っているのかっていうと、
詩集の話です。

21日の長男の卒業式のすぐあと、
三重県のかたいおせんべいを齧りながら、
母の車で月一の詩学舎へ行きました。
ご飯を食べている時間はありませんでした。

母はずっと追いかけている裁判の判決を聞くと言うことで、
間に合ったら来ると言って、
私だけがアトリエ喫茶あいうゑむさんの前に下されたのでした。

勝手知ったる(というか、昨夜振り)のお店のドアを開け、
二階への階段を上りました。
皆さんはまだお食事中だったので、
お喋りを聞きながら、
ノートに詩を書いて待っていました。

一時になって、
野口先生もやってきて、
さあ、詩学舎がはじまるという前、
野口先生に「あのね、あなたの詩60編から、私と祥子さんで30ずつ選んだら11編いっしょになったんだけど、そこからお互いに読み合ったり意見を言ったりで最終的に22編を選んだんだよ。でもこれじゃあ少し足りないから、次の時に15編持ってきてくれる?」
と。
もうどこで出版しようとかまで考えて下さっているそうなのです。
詩学舎が終わって、
お茶の時間、
野口先生が
「詩集を作ったら、賞にだそう」
と話しだし、祥子先生が「そのときの選者はあのひと?」なんて話が飛び交い、「もう半年後なんて忙しくてここに来てないですよ」なんて言われていて(もちろんお世辞だってわかってますよ!)(それでも)とても嬉しかったです。

ずっと、
書くために生きてきて、
色々なしがらみが生まれて、
それでも一番大切なものは変わらなくて、
書いてきました。

そんな私の気持ちを、覚悟を、
先生は
「この人は、プロになるんだから、いい詩を選ばなくては」
と言って選らんでくださった、
時間を割いてくださった。
それがうれしかったですし、
明るい未来を私の書くものにみていてくれる、ということが嬉しかったのです。

ずっと、動かなかった。
動けなかった。
動き方が分からず、
動く気力がなく、
ここまで書くだけ書いてきて、良かったな、と思いました。

詩学舎で今回発表したのは「きらい、きらい」です。
お題は『嘘』

その覚めた眼が嫌い
どこを歩いてきたのだか
長い足指に詰め込まれた泥も
寒い中 口から 鼻から吐き出される
燃えるような白い息も

嫌い
嫌い
言い募る私の
静かにできている手をとり
朝へ連れ立つ
潔さ

それが一番嫌い

あなたが置いていった全て
目に焼け染みた影ばかり
広がるように明けていく
包むように開いていく
朝に
立つひとりの私がいる

きらい

「きらい きらい」

私的には分かりやすいものを持っていったつもりだったのですが、
皆さんをやっぱり「しーん」とさせてしまいました。

でも説明すると「おーん、分かってきた気がする」
とか
「いい詩なのは分かる」とおっしゃってくれてました笑

「いつも詩ってぱーっとかいてしまうの?」
と聞かれ、
「そうですね、やってきたらぱーっと」
「ぱーっとこんなの書くのね、、、」
そんな書き方しかできないともいうのですが、、、

詩学舎から帰ってきて、
いったいどんな詩を先生方は選んでくださったのかと見てみると、
見事に難解そうなやつを選んでくださっていました。
「これは、、、顎が疲れるのでは」
と思うようなやつです。

一応、バランスよくとやわらかめなのや、可愛らしいような詩も入れたのですが、全部切り捨てでした笑
ええい、じゃあ、もう今回は遠慮ないものだけにしよう!
と決めて、
今朝15編選んでプリントアウトしてきました。
果たして、ここから選ばれる詩はあるのか、、、

こうご期待、です。


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