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『バクちゃん』をご存知ですか?

バクの星のバクちゃんは
もうこの星では夢は食べられないと
地球にやってきたバクの子供です。

地球に住んでいるおじさんを頼りに、、、

だけど、
お母さんと別れたバクちゃんの不安な心に、
次から次へと問題は降りそそぎます。

途方に暮れていたバクちゃんを助けてくれたハナちゃんも、
東京に上京してきたばかり。

頼りにしていたおじさんも、
急な研究でブラジルに行ってしまい
会うことができません。

ハナちゃんの好意で
ハナちゃんの下宿先である小牧さんの家に
にいっしょにお世話になることに。

小牧さんはけして悪い人ではありませんが
バクちゃんが移民だと聞いて
最初
「犯罪なんてしないわよね」
と聞きます。

しっかりして見えて、まだ子供のバクちゃんは、
就労の経験はありません。
学校も、
地球の学校ではないので学歴としてはつかえません。

それでも
なんとか仕事を探そうと
地道にできることを探していくバクちゃん。

その中で出会うたくさんの移民(異星移民)のひとたち。

彼らは
少しでもいい仕事をさがして
または
夢を叶えるために
そして
もう帰る場所がないために
日本で生きていこうとしています。

その懸命な日々は、
時々たまらない気持ちにもなるようで、、、

それでもバクちゃんは

日本で暮らす移民たちは

少しずつこの場所でいられる場所を見つけていきます。

バクちゃんのやさしさに
癒されるな、、、
なんて思っていたら、
彼らの抱えるさみしさの深さを
いっしょに覗きこんでいることに気付きます。

かわいい異星人の恰好をした
きっとまわりにもいるひとたち。

この作品を読むと、
きっと彼らのその心は
けして近づけない場所ではないことを伝えてくれている気がしました。

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