今さらなんですが、『水星の魔女』の最終回を観てぶわっときたことを書きます
もう今期のアニメも三分の一が終わった頃になって、
前のシーズンのアニメの話なんですが、、、
いつまでもじろうさん(夫)が見てくれないので、
ここで書き散らかしたいと思います。
(ちょこちょこガンダム作品のネタバレがあります。
これから『水星の魔女』を見る方はお勧めしません!)
私、ガンダムというシリーズにはそれほど通じてはいません。
一応初代と、逆襲のシャア、二期はたぶん見ました。
(初代は、ララァが好きで、
彼女が見たくて見てたらじろうさん(ガノタです)に
「この回の次回予告は見ちゃ駄目」と言われ、
次回ララァが散ってしまうことをネタバレされたことは
未だに根に持っています、、、)
(今でもララァは私の好きな少女です)
小学生の頃は、ガンダムと知らずに∀ガンダムを見てました。
主人公のロランの声優さんが朴璐美さんだったのが大きい理由でしたが、
ジブリ的というか、
世界名作劇場味のある絵柄や色味、話の地味さが好きで、見ていました。
今でも好きです。
あと、
歌が好きでOOガンダムは映画も含めてみました。
(これは、一期が一番好きでした。なんでロックオンの弟出しちゃったんですか、、、)
そして、
じろうさんと出会い、ガンダム初代から色々見ていくつもりが、
途中で飽き、
しばらく間があきまして、
7年前(だったはず)、
鉄血のオルフェンズを見たのでした。
もうこの作品は、
一期はなんとか見れるけれど、
二期は辛すぎて同じ回までしか見られません。
好きすぎて、もうガンダムという枠の中に収められないくらい好きな作品です。
未だに二期はいろいろ思うところがあって、
たぶん冷静に見られません。
そんな私は、
『水星の魔女』が放送されるぞ、
というお知らせ?を見てから楽しみにしていました。
はじめての女性パイロットが主人公。
それだけで観たいと思いました。
今までも女性パイロットはたくさん出てきましたが、
あんまり幸せになったひとが居ないように思います。
『水星の魔女』は、
家族のこころを汲み過ぎて、
自分の発散ができない女の子のスレッタと、
母を愛していなかった、それと同じように自身も愛されていないと
思い込むことでしか生きてこられなかったミオリネという二人の少女の世界が、そのまわりに渦巻くガンダムという規格外の性能と、
それ故のおおきな負荷をもたらす技術への反感、
そして地球とそれ以外の一部の惑星間との経済格差(というか、支配関係への反発、そして反乱)という個人ではどうすることもできない大きな流れに巻き込まれていく物語、だと思ってみていました。
映像の美しさや、
音楽の物語への添い方、
声優陣の演技と思えない心のある音、
どれも本当に週間でみるアニメでこれ出して大丈夫??と思う内容でした。
(あとから知りましたが、いろいろあったのでしょう。あるだろうな、こんなすごいものを要求されたら、、、歪んじゃうところができるよね、というくらいの作品です。)
最終回、私は配信で見ました。
子供も送り出して、
家の仕事も終わらせて、
いざ!という気持ちで。
Huluで、アニメの一話の前の話(すごい試みですよね)を見た時から、
このお話はけっこうキツイ話になるんだろうな、と思っていました。
案の定、学園ドラマパートの裏では大きな会社、組織がうごめき、
とてもじゃないけれど、
みんなで手を取り合ってハッピーエンド!
なんて期待できないのだろうな、と思ってました。
事実、何名かは「そこまで惨たらしくしなくても、、、」という最後を迎えました。
だけど、主人公たちだけは、、、
彼女たちを支えてくれた、
勝手だけれども思い入れの深い人たちだけは、、、
せめて笑顔で終わりを迎えて欲しい、と思って再生を押したのでした。
見ながら、
登場人物たちの横に死が擦り寄るたび、
あ、もう駄目だ、
と胸の底が冷えました。
だけど、そこには今まで撒かれていた様々な関係が手を差し伸べ、
死を払いのけていくのでした。
ああ、私、これを見たかった。
そう思ったら、涙が出ていました。
正確に書けば、泣きじゃくっていました。
『水星の魔女』を見ながら、
私が思いだしていたのは、
『鉄血のオルフェンズ』でした。
あのとき、差し伸べられるはずだった手が、ここに届いた。
そんな気がしてしまいました。
変なこと言ってるな、と自覚はあるのです。
でも、本当に、
あの血みどろの、
糸どころか高性能のワイヤーに雁字搦めに絡められた幾人かの登場人物の最後を、私は今も悔しく思い出します。
見返さなくても、十分。
腸に手を入れられてぐちゃぐちゃにかき混ぜられるような悲しさが、大きな塊として存在しています。
それに抗って、抗って、全員全滅のエンドから這い上がったのは、
本当に彼らのキャラクターが作り手を動かしたからだと思ってます。
あの時、
払う手は大きな壁に阻まれてしまったけれど、
ここには届いた。
それに救われたのでした。
なんだかそんな見方『水星の魔女』のスタッフさん方に失礼なんじゃないかと思います。
色んな問題もあったんでしょう。
でも、
本当にこの作品を作ってくださって、ありがとうございました。
という気持ちになりました。
最終回のあと、
いくつかのファンの方の感想を読んだり見たりしまして、
色んな見方があるんだな、と考えました。
ただ、私の感じたことも書いておいたっていいかな、
とこのnoteを書きました。
きっと数年後に見返したら、また違う感想を持つのだろうと思います。
そういう作品が私は好きです。
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