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「みおくり」(詩)

ひとを見送っている
ふしぎと途切れない
ひとというものを
もうどれくらい
見送り続けている

ながいと感じるほどの瞬き
短いと思い込むほどの そよぎ

ああ 香りさえ途切れない

ひとはいつ見送り終わるだろう
そのときはいつかは来て
そしてほんの一時 懐かしく香りだけ
手を振るのだろう

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