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芸術家は芸術家になる 言葉は名の無いものに宿り 音楽は救われる手に転がり込む あなたがどう…
ひとしきりの拍手の肩が残るあなた やさしく撫でてやすくとも あなたに無機質にうつるの天の…
あいしていると 言い合うような 歌だった 流れてかえっては来ない愛は 風にほつれ いつか雪に…
あなたは無理をしすぎるのだから 階段の下 わたしたち見つめているの 素顔を嫌がるくせに 正…
あなたを残さず あじわったあたしの足裏は 平らでくすぐったがり つぶらだった瞳も 干しあがっ…
永遠が通り過ぎて 穴の空いた私の素足で あなたは素直に寝転ぶの しずかにしていて おしこまな…
知らないままお腹を減らした 雨に打たれるまま友達になって 砂にまかれて扉は隠れても 差すひかりの粒は抜け転び来る あいしたあなたの抜け殻が 好きで仕方ないのは 私の悪いところではないのよ 分かれないまま空腹は続いた 腫れに涼む木々の下手は絡まった 埋もれるほどに重く重くなっても 伸ばし合う手に一片の繕いもなかった あいのあったクモの足先を唇にはさみ 請う毒は青か赤か 月夜の躊躇いが揺らしてくるの
風が来るよ そよ風では足りないと もがく 私の 天使を振り払うほどの 彼方よりの風が吹くよ …
新しい字が顔を出し 小さな目が唄に開く 長く保たれた果ての耳に つつがない安堵の口は上唇だ…
波が打たれたあと 残ることばは黒かろか 生々しい血滑りは そそがれていったとしても 中が懐か…
子守歌が吹き溜まる淵 いくつもの母の舌が打つ 女たちの声を潜ませて 響いていく やさしい 腹…
あなたには うつくしいものを見てほしい うつくしいものというのは 醜さも 汚さも うつりこみ…
手短な挨拶を 繰り返して その瞳をあれやこれやを 受け止めていくことになるなんて ほとんど…
死ぬときには 慌てたり騒いだりせず 静かにしてね そして端から端まで 観察して 死ということを魂の尾の端っこに書きつけて 死ぬまで書くは ペンをとらずとも 叶うでしょう?