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アメリカの食事事情についておもふこと、2024年バージョン

アメリカに住んでいると、何が困るって「何食べようかな……(はあ、ため息)」になるってこと。

もちろんニューヨークに住んでいるので、他の地域と比べるといろんな国のご飯が食べられるけれど(その分とーーーーーーっても高い!)、本当にこの国の『食事情』は貧しい。

そもそもアメリカ食と言えば……

  • ハンバーガー(って、ドイツ?)

  • ピザ(はやっぱりイタリアよね)

  • フレンチフライ(ってこれはベルギーだろ)

みたいな感じですよね?
ファーストフード的な感じ。

今でこそハーレムでも食事に関して選択権が増えたけれど、住み始めた2001年10月の頃は、ソウルフードのお店とピザ屋と、油バリバリの安い中華料理系ばかり。

映画『ゴッドファーザー』の冒頭でも出てきているし
アメリカのドラマ見ていると出てきているでしょう。
「チャイデリ飯」と呼ばれています。

スーパーに行ってもフレッシュな野菜はほとんど見当たらず、みんなくた〜とした野菜ばかりだった。ホースで水をかけられて「シャッキリ」している感じを出したかっただろうけれど、しなっていたよ、老人のように。
若い、キラキラした若者な野菜はほとんどハーレムでは見かけなかったのだ。

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息子が産まれ、アメリカの、特にハーレムの食事情に光が見えないと思っていたあたしは、息子に日本食を食べさせねば! と使命に燃えて、安く手に入るチャイナタウンまでせっせと足を運び、日々、醤油やお味噌味の食事を与えていたのである。離乳食もアメリカのは美味しくなかったので、ドライフーズを日本から運んだり、お隣NJにある日系スーパーまで足を運んだ。

とにかく「味覚バカ」になりそうなアメリカンフードはほとんど与えず、日本食で頑張って育てていたのだ。

ところが事態は急降下する。

息子が5歳の時(2011年頃のお話)、日本は世界希に見るほどの食品添加物王国である、ということを。

日本食=美味しくて身体にいい。つまりは健康(ヘルシー)

と思っていたあたしの方程式は、まさに音を立てて崩れ去ってしまった。

こんなにバランスがよさそうなのに、添加物まみれって……
と当時は思ったものでした。

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そこから鬼の形相で、いろんなことを調べ始めーーー遺伝子組み換えしかりーーーアメリカの食事事情を知ろう、アメリカで健康に過ごすってどういうことなんだろう、と考えていた時に、友達のススメもあって、2015年にオンラインで世界最大のホリスティック栄養学を学ぶことにしたのだ。

今さらながら、母親ってすごいですよね。
子どもを守るためなら、いろんなことやっちゃう。

毎年毎年アメリカの非営利団体EWGが発表している「農薬まみれ野菜・果物リスト11」を調べちゃあ「うむ、やはりオーガニックに限る!」とオーガニック教の人ですか? つーくらい、オーガニック以外は買わない。みたいな感じになったり。

こちらが2023年の農薬まみれトップ6
ほぼほぼ毎年のリストは変わらない。

でもね、農薬使っているけれど、そんなに影響ないし、オーガニックじゃなくてもいいよーリストも一緒に作っています、この団体

こちらがクリーン15のトップ6。
画像をクリックすると15のリストが出てきます。

さらに、ヘルスコーチ仲間から must see (絶対観なきゃだめ!)映画を紹介されて、それを観て発狂して、こんな風にオカンの意識は変わりました。

・オーガニック以外は食べない
・日本食はダメ

食品添加物は絶対に避ける(控えるとか生やさしいものじゃない、0にする)
グルテンフリーになる

どんだけ自分のハードルを高くしたんでしょうかね!

ちなみに観た映画は Food Inc. 

こちらから英語ですがネットで観られます。


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実はオカン、この頃、子育てを頑張っていて「美味しくて身体に良いものを食べさせたい!」と思っているお母さん向けに

食品添加物とのつき合い方

というワークショップをやっていました。

こんな漫画を描いたり
こんな漫画も描いていました。

懐かしすぃ。
2018年とか、そんな頃。
食品添加物を避ける(控えていません、がっつり厳しく排除する)生活をし始めて3年目くらいでしたね。

ワークショップに参加したくても時差の問題があったりしたので、動画講座も作ったりしました。

それなら頑張って「食品添加物は身体に良くないから避けろぉぉぉぉ伝道師」になれば良かったのに、いやあ、なれませんでしたわ、オカン。

だって、情報って常に変わるものだし、あとは……

【食】に関することって、ちょっと宗教に似ているってことかな。


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マクロビをやっていた友達が言っていたのが

「マクロビ以外を認めない」
ってこと。

恐くないですか?
マクロビやっていない人を排除するぜー的感覚。

キリスト教徒以外は人間じゃないに共通しません? 大げさ???
マクロビを知らない方へ👇へどうぞ

実際にオカンが受けた誹謗中傷は

「アンタ、食品添加物を排除するって言ってんのに、添加物入っている商品、お勧めしてんじゃん。ダメじゃん、それ。本当に食品添加物避けること、やってんの?」

って奴ですね。

100%完璧にカバーなんてできないじゃないですか。

自分ができる範囲でのお伝えでありましてね。
身体を張って実験して実感した結果をお伝えしているだけなのに、本当に揚げ足取りが多くて、心ポッキリと折れました。

とはいえ、おおっぴらに発表することは控えて、ずっと食品添加物をできる範囲で控えて(オカンの場合は「排除」という単語が合っている)、オカンと息子の間で「美味しいじゃん!」という食生活を続けています。
2024年の今現在まで。

ありがたいことにこういう生活をしていると

「食品添加物を控えたいんだけど、どうしたらいいの?」
「植物性食べ物を主体として食生活をしたんだけど、どうしたらいいの?」
「健康な食生活を送りたいんだけれど」
「実はダイエットをして体重を落としたいの」
「グルテンフリーをしてみたいんだけれど、どうしたらいいですか?」

と訊いてきてくれる方達もおりまして、その都度「その人に合った、無理なくできる形」で、わたしができる範囲でお伝え、サポートしております。


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そんな中、Netflixで見つけたこの動画

「食べ物であなたは作られている」(そりゃそうなんだけれど)
遺伝子が同じ双子を使って食生活を変えたらどんな結果になるのか?

というものでした。

確か8週間という短い時間だったので大きな変化はないけれど(それなりの変化は出ていた)、とても面白く、かつ、アメリカの食生活ってほんっとうに惨め過ぎると思いました。

なによりも衝撃を受けたのが、2015年にわたしが学んだホリスティック栄養学の学校でも「加工食品を一番食べている国」と言っていて、うん、うんなんてうなずいていたのに、2024年、Netflixのこの動画を見ても、そんなに新しい情報がなかったという恐ろしさですわ!
Food Inc の映画から得られた情報と比べたらほぼほぼ一緒じゃん! ってこと。

恐ろしや、アメリカ合衆国!

とまあ、3000文字も駆使して長々色んな事を書いてきましたが、アメリカ合衆国は食がヤバいけれど、いろんな観点から研究している人たちもいるよ、というお知らせ。

と同時に、2018年、2019年と比べて食品添加物がいかに身体によくないかが浸透していて、身体によい調味料の量が増えている。

だって塩麹が市民権得ているでしょ!
麹にスポットライト、当たっていません???
さらに、日本でも食品添加物が少ない良質な商品が増えている感じ。

なので今なら2018年、2019年と違ってもっと「食品添加物を控える」のは簡単なのかなーと思って、新たにアプローチをしていこうかと思いました。

ということで、ただいま、食品添加物をできるだけ控えたい方向けへの動画講座を制作中です。
こちらは2019年に、過去数回にわたってワークショップをしてきた内容を踏まえたものを作ったものを、改訂したものです。

今月中に発表できるように頑張って制作中なので、興味のある方は心の片隅にでも入れておいてください。

早く皆さんに発表できることを楽しみにしておりまする。






2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。