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どうやってゲームを辞めさせればいいのだろうか。わたしが取った方法ー 14歳で反抗期が終わった息子とオカンの物語(18)

ここまで読んでくださった方にはおわかりかもしれませんが、わたしと息子の喧嘩の最大の原因はゲーム。

ゲームをとにかく辞めないのだ。

息子がゲームにはまったのは、2年生の終わりくらいから。

当時世界を風靡したMinecraftにはまってそれはそれは大変だった。
中にはクラスメイトのママが息子の誕生日プレゼントにMinecraftのオンラインを送ったり。
確か24ドルくらいでやり放題だったから「安いものだよ」と言われたっけ。

学校の先生も推奨する「良い」ゲームと言うことだったけれど、誰かが作った格闘ゲームをずっとしていて、自分でマイクラ内で世界を作っている訳じゃないから、それって頭の運動になってないんじゃないの?

画面の中でレゴブロックを積み上げて自分で世界を作ってなかったら、意味なくない?

とにかく辞めないから、小が校3年生の時に担任のカルロスに「どうやったらいいのかわからない」と相談したことがある。

「例えば20分と決めて、5分前にアラームが鳴るようにしてみたらどうかな?」

うーん、やってみたけれど、意味なかった。
辞めなかったよ、息子。

仲良しだったMが転校していった後「1時間」と決めてオンラインで仲良くゲームさせたけれど、Mがいなくなった後もゲームを続けていた息子。

当時ハマっていた『クラッシュ・オブ・クラン』

当時はわたしのiPadにゲームを入れてやらせていたけれど、守らないから何度目の前でiPadをたたき割ってやろうかと思ったことか。
余談ですが、そのiPad、パスワードを変えまくって、わたしも息子もわからなくなって開けられなくなってしまいました😅

もともと息子は何かに夢中になると、それをやらないと気が済まないタイプ。

ニューヨークから日本に一時帰国した時も飛行機の中でずーっとテレビを観ていた。眠たいのに目を真っ赤にさせながら。
まるで中毒者のようだった。
確か彼はまだ5歳にも満たなかったような思い出が……

そうなのだよ。
息子は中毒者のように寸暇を惜しんで「目の前に夢中になっていることをやる」タイプ。そして電池が切れたようにパタッと倒れるように寝る。

この子、大丈夫?

と何度思ったことだろうか。

その傾向は16歳の今でも変わらないけれど、当時と違うのは「話し合いができる」「話をしたら聞いてくれる」ということ。だから大分マシにはなっているけれど、基本は変わらない。

中学生になっても宿題をやらずにゲームばかりしている息子に対してあたしはある行動に出た。

ゲームを取り上げたのだ。

正直時系列を覚えていないので申し訳ないのですが、多分、このゲーム取り上げになる前に警察が1度ウチに来ているはずなんですよね。

そして取り上げた時は、息子7年生(日本だと中学1年生)の春先のこと。

さて、どうやってゲームを取り上げたのかというと、ママ友、ママ友の旦那さん、そして息子のお父さん(別居中の旦那)を呼んで取り上げたのだ。

息子にしてみたらいきなりぞろぞろと大人がやってきたもんだから、驚いただろうし、多分、今思うと息子はショックを受けていたと思う。

ゲーム(ニンテンドーSwitch)を持っておいでよ、というママ友の優しい声にも反発してベッドルームから出てこない息子。
「あきつさん、○○ちゃん、頑固だね。ウチの息子、ここまで言ったら持ってきたよ」と。

だーかーらー頑固だって言ったじゃん!
だからこんなにも苦労しているんだよっ!

と心の中で毒づいて。

息子のお父さんもベッドルームに入って何か伝えたけれど、息子がんとして動かずで、旦那諦めて一言「あきつ、お前どんな躾してるんだよ?」と。

この言葉にはイラっとしましたねえ、本当に。
はあ? あんたほとんど世話してないのに、何言ってやがるんだ。

と、これまた毒づいて。

細かい内容はもう忘れちゃったけれど、旦那(いた意味があるのか?)、ママ友、そしてママ友の旦那の協力を得て、無事息子のSwitchはママ友の手に渡ったのでした。

これにて一見落着……

だったのかな。

❖ ❖ ❖

あの頃、どうしてそんなにゲームに夢中になったのか。
高校生になったばかりの頃だったと思う。
息子が教えてくれたのだ。

「何もやることがないから、仕方ないからゲームをやっていたんだ」

おお、つまりは現実逃避ってやつですね。
中学校で問題があって学校を途中で変えて。
いろんなストレスから逃れるためにゲームをしていたようです。

最近の子たちは、わたしたちが子どもだった時よりももっともっと、いろんな意味で大変なのかもしれないな、と思った次第です。

ちなみに息子の手元にSwitchが戻ったのは、取り上げてた翌年の夏のことでした。

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2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。