僕の散歩カメラ機材の紹介。
カメラと写真がテーマの note なので、自己紹介の記事に次いでは、僕が今使用しているカメラとレンズの紹介をしようと思います。僕は元々、フィルムカメラ、それも機械式のクラシックカメラで写真を撮るのが好きでした。
仕事で必要があってデジタル一眼レフを使ったり、テクノロジーへの好奇心からデジタルカメラを使用した事もあるにはあったのですが、機械式のフィルムカメラの撮影のリズムが好きだった事、機械自体の面白さや、ユニークなデザインのカメラが好きだった事で、デジタルカメラの便利さや画質の良さは認識しながらも、つい一昨年までは、フィルムカメラが僕のメインの撮影機材でした。
その環境を昨年デジタルカメラに変えて、今はフィルムカメラは一台も手元に残っていません。機械式のフィルムカメラへの愛情は未だにありますが、“写真を撮る”という事を、少し自分なりに見直したかった事や、コストの問題でも昨今のフィルムの価格の高騰や、フィルムカメラとオールドレンズの中古市場での価値が近年高くなっている事も、写真機材の環境をデジタルカメラに移行した理由の一つになります。
本格的に撮影機材をデジタルカメラに移行するにあたって選んだカメラは、Nikon Z5 という、35mmフルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラです。このカメラを選んだ理由は、画質や解像度といった事よりも、慣れ親しんだ35mmフォーマットのフィルムカメラと同じ感覚でファインダーを見る事ができる事と、僕の収入でもなんとか手の届くフルサイズセンサーのカメラだったからです。
また、ニコンのカメラは、フィルムカメラの時代から堅実な作りをしていて、例えば、エントリークラスのカメラであっても、カメラの肝であるファインダーという製造コストが高くつく部位もしっかりしている所や、操作系の統一感、カメラを持った時の剛性感といった、カタログ上の性能以外の部分に、ニコンの実直なカメラ作りが感じられる所が好きな所です。
次にレンズについてですが、散歩カメラ向きのレンズについて書いてみたいと思います。
散歩写真に合うレンズは、コンパクトで取り回しの良いレンズになります。街を歩く時には、できるだけ軽快に歩きたいという事と、街の写真を撮る際は、風景の中に人物が入る事もあるので、威圧感の無いレンズが向いているからです。
今は、カメラを買う時にはズームレンズがセットで付いてくる事が多く、そういったレンズも十分優秀なのですが、散歩カメラを楽しくするには、やはり単焦点レンズも加える事をオススメします。散歩カメラ用途として考えられるレンズの組み合わせは、広角24mmくらいから、標準50mmまでのレンズで、自分の好きな画角のレンズを2本くらいに中望遠域をカバーできる標準ズームが一本あれば十分でしょう。
単焦点レンズの良さは、コンパクトでレンズが明るい事で、フットワークの軽さと、絞りのコントロールによる写真の表現の幅が広がる事です。また、画角が固定という事は、一見不便に思えますが、制限のある状況の方が撮影に対する迷いが無くなるという事が良くあります。お気に入りの焦点距離のレンズが見つかると、撮影が楽しくなりますよ。
逆にズームレンズの利点にも触れておきます。ズームレンズの良さは、なんといっても画角の自由さです。撮影対象を様々な画角で撮影できる事や、撮影位置に制限がある場所で撮影する時は、やはりズームが便利です。それぞれのレンズには、それぞれの役割があるという事ですね。
レンズの明るさについてですが、ネット上の使用レビューなどでは、開放F値の明るいF1.4クラスのレンズの表現力が絶賛されている事が多いですが、散歩写真には、そういうレンズは要りません。F2〜F2.8の中口径のレンズが向いています。中口径のレンズには、描写の均質さと質感表現の良いレンズが多く、個人的に、描写の良い中口径レンズが大好きで、もっと評価される声があってもいいのになぁ・・・と思います
上の写真が僕のカメラシステムになります。28mm f2.8の広角レンズに、50mm f2.8のマクロレンズ、24-200mm f4-6.3 の高倍率ズームです。個人的に、50mmレンズが大好きで、それは外せなかったという事と、同じ50mmでも、明るいレンズよりも寄れるレンズの方が楽しいのでマクロレンズを選びました。
広角レンズは、本当は35mmの画角が好きで、Nikonのレンズラインナップにも、35mm f1.8という良いレンズがあるのですが、僕の感覚としては、サイズが大きく感じられて、コンパクトさ優先という事で28mm f2.8のレンズを選びました。
ズームレンズは、カメラとキットになって販売されていた高倍率ズームですが、便利ズームと揶揄されるこのタイプのレンズの近年の描写性能の向上は凄まじく、画角の変化の自由度の高さで高倍率ズームを選びました。実際、一本のレンズで広角24mmから望遠200mmまでの画角の自由度があるというのは、使ってみると、その面白さと便利さに唸らされます。少しサイズは大きくなりますが、初めて歩く土地で撮影条件が読めない時や、望遠の視点で風景を捉えたいという時にもってこいのレンズです。
サブカメラは、iPhone13です。機種交換したばかりです(笑)
当たり前の事ですが、今やスマートフォンは立派なカメラです。写真を撮影して、その写真を加工して、ネットに公開するまでの一連の作業をシームレスにこなせる事を考えると、むしろ、スマートフォンのカメラがメインカメラなのでは?と思えます。
恥ずかしながら、僕はスマートフォンを持ってまだ数年で、使いこなしという点で自信がありません(笑) iPoneのカメラは、35mm換算で28mmくらいで、超広角レンズも付いているので、Z5に50mmマクロを装着して出かける時、広角が欲しいというシーンに出くわした際には重宝しそうです。また、メモ的にカメラを使うのには、すぐにクラウドに写真が保存されて各種アプリに写真を転送できるスマートフォンの方が便利ですね。このあたりの事は、この記事を読んでくださっている方の方が詳しいと思います。
カメラ趣味にはカメラバッグ選びも大事です。
男性か女性か、その人の撮影の対象や出かける場所、どれだけの時間を撮影に費やすかで、選ぶカメラバッグはかなり変わってきますし、カメラ用品店で売っているバッグが一概に良いとも言い切れないのが難しい所です。
僕の場合は、泊まりがけでの撮影は行わず、日帰りでの撮影なので、ショルダータイプのカメラ収納用のバッグを使っていました。長く使っていた、Artisan&Artistのカメラバッグがだいぶ古くなってしまったので、カバンも最近新調しました。
たまたま都内で散歩カメラしていた時に見つけた豊岡鞄のショップが良い感じだったので、帰宅してからネットで調べてみた所、オンラインショップもあり、ラインナップの中で見つけた、「Stitch-on カブセショルダー横型M」という帆布の鞄が良さそうだったので購入してみました。
試しに、以前使用していたカメラバッグに付いていたクッションと、カメラ本体とレンズを二本と小物をいくつか入れてみましたが、主な収納スペースと小物収納が分かれている事と、小物の収納のポケットが工夫されていたりするので、バッテリーや記録メディア、水筒なども収まります。カメラ用バッグではありませんが、散歩カメラにちょうど良いカバンです。
街を歩きながら写真を撮るのには、まだまだ便利なグッズなどあるかと思います。また、カメラ関連機材以外に必要になる物も個人差は大きいですから、「これが正解!」というのは無く、カメラ以外の必要な道具も写真撮影を経験していく中で確立されていく物だと思います。カメラ用カバン選びもカメラ機材と同じくらい選ぶのが難しく楽しいものです。
今回は、僕の散歩カメラ機材の紹介と、散歩カメラに向くレンズなどの解説をしてみました。特に、カメラを買ったばかりの人や、これからスマートフォン以外の写真専用のカメラを購入してみたいという人に、少しでも参考になれば幸いです。
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