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4か国語を話す男!?どの国にいても「ありがとう」は魔法の言葉!

突然ですが、みなさんは何か国語を理解できますか?管理人は以下の言語です。

  • 日本語(母国語)

  • 英語(ネイティブと付き合えるレベル)

  • スペイン語(~したい、~してもいいか?は言える、3歳児くらいのレベル)

  • フランス語(読んで理解できる単語や文章がある。会話には参加できないレベル)

  • アラビア語(読める文字がいくつかあるレベル)

まともに会話ができるのは日本語と英語くらいです。2か国語がやっとです。

しかし単語とかだけであれば、結構な数の言語の言葉を知っていますよね?今回はそんな言語の話です。


チュニジアのホストマザーとのコミュニケーション

以前の投稿でも書きましたが、チュニジアの公用語はアラビア語とフランス語です。

聞いたことはあっても場所はうろ覚え。なじみの薄い国、チュニジア - 日本人いない場所 (nihonjin-inai-basyo.com)

英語が話せる人はかなりの少数派です。

管理人は今の宿に到着するまで、ホストファミリーは全員片言でも英語くらいは話せると思っていました。過去何人もゲストを受け入れてきたわけですから。ですが英語が話せるのはホストとその兄弟だけで、ホストマザーは話せないのです。さて、どうやってコミュニケーションを取ればいいのでしょうか?


ボディランゲージでコミュニケーションは取れるか?

20世紀末、ジョージアのCMでこんなことを言っていたのをみなさんは覚えていますか?

「新しい上司はフランス人。ボディランゲージも通用しない」

https://youtu.be/wL3csRNJH5c?si=q0Xeft0Z6oIyZCZ5&t=40

このCMが流れていた頃から20年以上経った今も、この言葉だけは印象に残っていてよく覚えています。管理人はこれまで数か国を訪れ、たくさんの国の人と知り合いました。ですが、フランス人の知り合いはいません。だからこの言葉が真実かどうか試す機会に恵まれませんでした。

チュニジア人はほとんどの人がフランス語を話せます。ホストマザーはフランス人ではありませんが、この俗説を検証するいいチャンスだと思います。

ホストマザーと話すのは食事に関することくらいです。提供してくれた食事に対してお礼をいうとか、これは君のために作ったから食べていいよとか、冷蔵庫の中のこれとこれも食べていいよとか、そんな感じです。ボディランゲージで食べるジェスチャーをすればわかります。結果、ホストマザーとはボディランゲージでコミュニケーションが取れました。


続いてもうひとり、ボディランゲージでコミュニケーションを取らなければならない人物がいます。それはこの家に2週間に一度来る、ハウスキーパーの女性です。ハウスキーパーですから、掃除や家事に関することが話題であることは絞れます。それでも、ホストマザーとのコミュニケーションより難易度は上がります。

とはいえ、こちらからすることは多くはありません。

トイレを指さすジェスチャー→「掃除中にトイレに入ってもいい?」

これくらいです。逆にハウスキーパーの女性側からするジェスチャーの方が多いです。

・冷蔵庫に入っているものを指さす→「これは私のもの、これはあなたのもの」

・管理人の部屋をノックしてモップを動かす→「今からこの部屋掃除するよ」

一言も発せずとも理解はし合えます。ですが一度だけ苦労したことがありました。それは洗濯機の使い方を説明したときです。

事前にホストがアラビア語でハウスキーパーの女性に、全自動洗濯機の使い方を教えていました。ですが、ホストが出かけて管理人とハウスキーパーの女性だけになった後に、助けを求められました。

1回目は、「どうやって洗濯機を使い始めればいいか」ということでした。電源ボタンを押して、お急ぎコースを選択してスタートボタンを押すだけです。ちなみに洗濯機の説明書きにはフランス語とアラビア語が書いてあります。さすがに何もしゃべらずに教えるのはおかしいので、伝わらないとわかっていても英語で説明しながらボタンを押しました。なんとかこれで伝わったようです。しかし問題はここからです。

フランス語とアラビア語が併記されている、日本では絶対に見ることのない洗濯機

数分後またもや部屋がノックされました。また洗濯機を指さしています。今回はボディランゲージでも、何を伝えたいのかがすぐに理解できませんでした。おそらく何か入れ忘れたものがあったのかなと思い、一時停止して蓋を開けてあげました。ですがその女性が求めているのは違うことのようです。数秒間の女性のジェスチャーの後、ようやく問題点が理解できました。それは、「洗う水量が足りてない」ということでした。

さきほど教えたお急ぎコースでは、水が最低限の水位までしか溜まりません。ですが洗濯機には満杯の量の洗濯物が入っています。そのため洗浄が始まっても上の方にある洗濯物はまったく洗われていない状態でした。ようやくそのことを理解した管理人は、一度電源を落として自動コースで再開しました。今度は水量が満タン位置まで上がり、ハウスキーパーの女性も一安心です。

これはジェスチャーというより、その場の雰囲気から推測しただけの話です。ボディランゲージでコミュニケーションが取れたと断定できるかはわかりません。検証結果としては、

「ボディランゲージでもある程度は伝わる。伝わらない部分は相手を思いやる気持ちで」

というものになるでしょうか。しかしなんとなくでも、ボディランゲージでコミュニケーションが取れることはわかりました。


多言語を話す生活

朝起きて顔を合わせたらとりあえずあいさつをします。ホストに対しては「good moring」と英語で、ホストマザーに対しては「bonjour」とフランス語で。最初はどちらに対しても「good morning」と言っていたのですが、せっかくだからその国の人が話している言葉を使おうと思い立ちました。というのもホストマザーが先にあいさつをしてくる場合は100%「bonjour」だからです。

一度出かけて、帰宅したときに顔を合わせたら別のあいさつです。ホストに対しては「hello」、ホストマザーに対しては「サレム」です。最初はホストマザーに対しても「hello」と言っていましたが、ホストマザーはいつも「サレム」と返します。友人に聞いたら、「サレム」というのはチュニジア方言のアラビア語で「やあ」とか「こんにちは」の意味だと教わりました。短く発音も簡単(といっても「サラム」なのか「サレム」なのかは微妙過ぎてよくわかっていません)なので使うようにしました。ときどき外出中見知らぬ人に「サレム」と言われることもありますので、そのときも「サレム」と返しています。


とりあえず「ありがとう」を言おう

何にせよ、何かをしてもらったらお礼を言う。それだけは忘れずに努めてきました。最初は食事をもらったときに「thank you」と言っていました。「Thank you」ならば、世界中どの国の人でも「お礼」を言っていることは伝わります。ときどき「merci」と言うようにもしていました。ですがここチュニジアはアラビア語圏。せっかくだからアラビア語で「ありがとう」を言いたい。「標準」アラビア語では「シュクラン」、チュニジア方言のアラビア語では「アイシュク」と言うようです。ですからできるだけここでは「アイシュク」と言うように心掛けています。

食事をもらえそうな期待があるときには、心の中ですでにもらう準備ができているので「アイシュク」と言えるのですが、たまに予想せずに突然食事がもらえるときもあります。そのときは一瞬、脳がフリーズして何を言えばいいかわからなくなり、「merci」や「シュクラン」が出てきてしまうときもあります。思考停止するほど突然の時は「thank you」になることもあります。さすがに日本語の「ありがとう」は出てきませんが。

食事が終わった後、「おいしかった」と英語で伝えたのですがうまく伝わりませんでした。なのでフランス語で感想を言ってそのままお礼を言うことが多くなりました。

「C’est tres bon. Merci beaucoup.」

この流れが一番お礼が言いやすいですね。「ありがとう」を言われて嫌な気持ちになる人はいないと思うので、積極的に言うようにしましょう。


最後にこの曲を送ります

管理人が制作した楽曲、「Thank you is a magic word」。世界の主要な言語での「ありがとう」を歌詞にふんだんに盛り込んでいます。この歌を何度も聴いて覚えれば、あなたも「ありがとう」だけはマルチリンガルになれますよ。

数か国語の「ありがとう」が言えるようになります

Spotifyに登録している方はこちらから

Thank you is a magic word ‑「シングル」by Akitomo Yamakami | Spotify

Spotifyに登録していない方はこちらから(どなたでも無料で聴けます)

https://youtu.be/BXx4C7FS_xc?si=_Nty-mhnFMRr6xUU


まとめ

発する言葉数は多くありませんが、チュニジアに滞在していると、マルチリンガルの気分を味わえます。というかマルチリンガルにならざるを得ない状況です。チュニジア人は最低でも3か国語(標準アラビア語、チュニジア方言アラビア語、フランス語)が話せますから、そんな人たちと関係を築くにはこちらもマルチリンガルになる必要があります。

まずは「ありがとう」だけでもいいのです。「ありがとう」は人を幸せにする言葉、人をつなぐ言葉です。ぜひ、多言語で「ありがとう」が言えるようになりましょう。言えるようになって決して損はない言葉ですから。


それではまた!

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