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コラムの裏側 Another Story        開幕戦から大混乱、W杯がはじまった!

アスリートを目指す子供たちや競技者の育成とスポーツの普及をテーマとした総合スポーツニュースサイト「THE ANSWER」にて連載したラグビーW杯2023コラム。51日間の大会期間中に33本の原稿を書きました。

正直、コラムでは書ききれなかったもったいない話がたくさんある。リーグワン開幕を前に、ラグビー熱の盛り上げになればと思い、コラムの裏側を紹介します。

今日は記念すべき1本目のコラム「7万8690人が酔いしれたラグビーW杯開幕戦 カメラマンが感じた、生きもののようなスタジアムの鼓動」より、Another history .

9月8日W杯開幕戦、ニュージーランドvsフランスがいきなり激突!試合はもちろんすごかったのですが、正直、言います。試合前が一番の山場でした!

当日は、午後2時にパリ中心部のコンコルド広場にてラグビービレッジ(お土産やグッズが売っている)の取材を経て、全仏テニスで有名なローランギャロスへ向かいました。

えっ?テニス?ローランギャロス?と思われますよね。実はラグビーW杯のメインメディアセンター(MMC)はローランギャロスに置かれているのです。各国から集まったメディアと大会運営スタッフがローランギャロスのメディアセンターで仕事をします。

​このMMCから開幕戦の会場となるスタッド・ド・フランスに向けてメディアバスが出ています。このバスに乗っていけば会場に着くわけです。

​こりゃ便利だわ〜〜と、午後4時の出発をMMCで待っていました。

ローランギャロス

はい、午後4時。受付前には私を含めて10人ほどのメディアがいました。受付の女性が「う〜ん、集まりが悪いわね」と30分ほど待つことに。まぁ、1時間ほどで着くそうだし。開会式は8時だし、と待つことに。この時点で当初の予定から30分遅れでの出発です。

​出発〜、昼間から薄暗いブローニュの森を抜けていきます。ブローニュの森についてはコチラを参照。(https://www.madameperon.info/.../the-area-where-you...

​走りはじめは順調でした。ただ、ものの20分でバスはストップ。夕方の帰宅ラッシュで混み合うパリに完全にハマったのです。

​パリの交通事情は最悪、我が物顔で走り回るバイクと自転車、強引に割り込むタクシー、接触事故は当たり前、ルールのないマッドマックス的な世界でした。

​焦り始めるメディアたち。「まぁ、言うても7時には着くでしょ」とたかを括っていました…

​5時半、当然着きません

6時半、スタジアムははるか遠く…

7時半…

​スタジアムまであと2キロ、でもこのペースでバスに乗っていれば開会式に間に合わないっっっっ!

各国のメディアスタッフが一斉に

「GET!!!!OFF!!!」

と叫んで飛び出しました。そこからみんなで走り、汗だくになりながらスタジアムになんとか到着!私がバッグからカメラを取り出し、構えたのは午後7時55分ごろ、開会式スタートの5分前でした。

汗だく、くたくたになって開会式を撮り終えて、一息ついたら次は開幕戦!優勝候補2チームがいきなり激突、キックオフの笛と共にフランスファンたちの歓声で揺れるスタジアム。

その瞬間、「ああ〜W杯が始まった」と実感しました。少し泣きました。

試合内容はもちろんのこと、スタジアム全体の熱量が2019年の日本大会の記憶を喜びを呼び起こしました。

​そうだ、自分はここに立ちたかったんだ。ここでこの最高の瞬間を撮りたかったんだ。ここにいるみんながそういう気持ちだから、この場所は最高なんだ。

​美しい緑のピッチ、オールブラックスとレ・ブルーの熱い戦い。踊り、怒り、喜び、歌う観客たち。その一瞬を味わいながらカメラを構える自分。今日から51日間の夢の時間が始まる。その興奮が身体中に駆け巡る。

​こう思い出して書いているだけでまたちょっと泣けてきます。

到着直後の一枚、FRA-NZLの文字をみつけて感動
パリ市内のシティードレッシング
街中でも盛り上がるラグビーファン
とにかくこの日のパリは暑かった
ラグビービレッジにはミストシャワーが設置された
各国のキーホールダーが並ぶラグビービレッジ

​開幕戦の舞台裏でした。まだまだたくさんの物語が待っています。明日はコラム2話目、日本vsチリの一戦より。お楽しみに!

日本代表のジャージーはすぐに売り切れたそう
ローランギャロス内
ローランギャロス

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