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モノの価値、ヒトの価値

タイトル大仰ですが、
単価の話しです。

自分はいわゆるカメラマンです。そしてまだ駆け出し。
誰かのアシスタントについて〜何処かのスタジオで何年勤めて〜
などのキャリアはなく、案件や自己PR、営業の掛け方なども
手探りで始めているので自己流と仕事として撮影していく中で
自分のモノサシを出して、大体の憶測をとるような雰囲気。

これで悩むのは単価です。

固定給でもなく、案件一つ一つの見積もりなども自分で出さなければならないことがほとんどなので単純にかかる費用(スタジオ代、衣装代など)はともかく、
時給や労働の内容、レタッチや撮影枚数、技術力。可視化できないモノに
どのくらいのギャランティを発生させれば等価交換になり得るか、が毎度の懸念です。

特に撮影代というのはカメラや撮影に携わってない人間にとっては価値がわかりづらい。
自分の作品を芸術的に、尚且つこちらから売り込む場合。
(例えば、とても荘厳な富士山の写真を額装したような作品。展示や装飾など文化的な意味合いが強い作品)
自分の言い値で提案して、買い手側がその値段でNOを出せばそれで終わり。
分かりやすい。

七五三撮影などが若干難しく、ブレたり露出が暗い、明るいなど最低限の話はともかく、
笑顔が撮れるか子供目線で撮れるか、いわゆるカメラに携わってない親御さんとは違うクオリティで撮れるか、撮影技術はもちろん、
さすがプロだなと思わせられれば価値が生まれるのですが、
相性もあるしクライアントさまが求めているのモノのハードルが高すぎれば
この値段出してこの程度?と思われてしまう。

自分の場合は個人さまの撮影は1時間いくら〜と設定していて、
提案された内容がなかなかハードル高いな〜ッと思ったときはご相談。
最初は1時間ウン千円〜で、今は一応5桁で提案させていただいてます。
これを高いと取るか安いと取るか。
自己肯定感の低さやカメラのスキル、相場も正解があってないようなもので
さらに感性も関わってくるので
自分より全然単価安いのにすっごい写真撮れる人もいれば、
こんなレベルでそんなお金取るん!?という人もいます。

自分以外のカメラマンさんの撮影サンプルなど拝見して
その中で結果を見る限りでは、
ちょっとこれは成立しないのでは、、、と思うものも実はよく見ます。
晴れ着の立ち撮影なのにピントがずれていた顔がブレていた、、、とか。
でももしかして話術が素晴らしかったり、その一枚に何か意味があったり、
第三者には分からないサイドストーリーがあるのかもしれません。
や、カメラマンとしては写真のクオリティがまず第一、とも思うのでいいとは思いませんが。

でもクライアント様が納得しているのであれば、成立します。
こちらがとやかく言うことではありません。そして自分も言われることあると思う。


逆にどんなにすっごい技術で素晴らしい一枚が撮れてるなーと客観的に思っても
それがクライアント様の求めているものでなくカメラマンの自己満足であったり
撮影現場の雰囲気がよくなければ
「この時の撮影はカメラマンが最悪だったな」と言われてしまう。

打ち合わせが大事なことってのは当たり前ですが、上の例はそれ以前に、

「撮影代金の価値」が 払う側ともらう側で差異があることが問題です。
そしてお金が発生した時点では、お金の代価(写真)が出来上がっていないこと。
例えば 撮影料1時間一万円いただきます。 この言葉にどう思うか。
ポートフォリオなど、そのカメラマンの作品や経験年数、肩書きなどが判断基準。不安でしょう。

そして、ゆーても これ時給1万円ですからね、たっかいですよ普通に考えると。
ところが撮る側になるとむしろ安く感じてしまう。

そこまでの経験値、感性。カメラも消耗品なので使えば使うほど寿命は減るし
色補正や現像、写真セレクトなど現場での撮影以外にも時間とスキルを使います。
時給換算にしたらだいぶお安くなります。
慣れてくるとその時間も短縮できますが、そこで安くするのか、
それは経験として時間を払ったのだからむしろ高くするべきか。

おおまかな相場に則って自分の撮影にどのくらい付加価値をつけるか、、、、
カメラマンとしての需要、その中で自分の価値、需要。
モノの価値、ヒトの価値。

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