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【アキテンポ不動産開業事例#9】2022年2月オープン・珈琲と焼きドーナツが楽しめる喫茶店「ナミオ珈琲」

旧青梅街道にある、大きな「昭和レトロ商品博物館」の看板が目立つ建物。
築100年以上というこの建物の昭和レトロ商品博物館の隣に、
2022年2月22日に「ナミオ珈琲」がオープンしました。

猫の看板がかわいらしいナミオ珈琲

ここは、 珈琲と焼きドーナツが楽しめる喫茶店です。

青梅産ゆずを使ったドーナツとカフェラテ

ナミオ珈琲のドーナツは揚げたものでなく、焼いたドーナツ。
しっとりとした焼き菓子のようなドーナツは
● プレーン
● ココア
● 青梅産ゆず
● 澤乃井の酒粕
の4種類(プレーンは150円、残り3種は各180円)を販売。
イートインだけでなく、テイクアウトもできます。

取材の際にいただいた、青梅産ゆずのドーナツは、ほんのり甘いドーナツの中に、さわやかなゆずのピールが入っており、とてもおいしかったです。

ドーナツと飲み物は単品でもオーダーできますが、おトクなドーナツとカフェラテのセット(600円)もあります。
お店の看板猫のナミオに似ている猫がかわいいラテアートもうれしいサービスです。

ナミオ珈琲のメニューはこちら

ナミオ珈琲のオーナーは、渡邉藍さん。
津軽三味線の弾き語り奏者から、小澤酒造での勤務を経て、ナミオ珈琲をオープンした異色の経歴の持ち主です。

ナミオ珈琲のお店の名前は、オーナーの渡邉さんが飼っている猫、
ナミとミオの2匹から。
ナミは漢字で書くと”波”、ミオは”澪”
常に流れては消えゆく”波”と、”澪”には川の流れや波、船の通り道などで水が集中する部分を澪筋(みおすじ)といい、船が頻繁にとおるところが轍になっていくという意味があり、日々の流れのような”波”と、”澪”のようにそこに時間をかけてゆっくりとできる轍のような場所でありたいとの思いが込められています。

飼い猫からとったナミオ珈琲という店名が、たまたま”猫のまち”と呼ばれるこの青梅の中心市街地にフィットし、2022年2月22日”猫の日”にオープンさせたというのは、なんだか運命めいたものを感じます。

渡邉さんは江戸川区出身。
中学生のときにおばあさまに誘われてはじめた津軽三味線で、20代の頃は津軽三味線の弾き語り奏者をしていたそう。
お子さんと自然が豊かな場所で暮らしたいと、6年前に青梅に引っ越してきます。
青梅に引っ越してきてからは、地元の銘酒を醸す小澤酒造で働いていました。

ドーナツの陳列されているガラスケース。この日は澤乃井の酒粕ドーナツが早々に売り切れ。

ナミオ珈琲の看板商品であるドーナツは、渡邉さんご自身がドーナツ好きで、いろいろなドーナツ屋さんのドーナツを食べ歩きしたことから。
ラテアートは、津軽三味線の弾き語り奏者だったときに、スペイン料理のレストランでも働いており、そのときにエスプレッソマシーンでラテアートをすることを学んだ経験から、自分で喫茶店をオープンするときはラテアートのお店をやりたいと考えていたそうです。

こだわりのエスプレッソマシーンはイタリアのCARIMALIのもの

”カフェ”でなく”喫茶店”がやりたかった。
という渡邉さんが、”喫茶店”をやろうと思ったのは、津軽三味線の弾き語り奏者をしていた20代の時のこと。
祖国が内戦状態にある少年が、家族を守るために兵士になるというドキュメンタリー番組をみて、どうしたら戦争がなくなるかを考えて”少年”という曲をつくったそうです。
その時に、獣医を目指すご友人が、家畜が病気になったときにその病気になった家畜のまわりの家畜にワクチンを投与し、周囲から包囲して封じ込めていくように、戦争を封じ込められないか、と提案してくれたことがあったそうです。そのご友人の提案を聞いて、自分にできることは、小さくてもひとつでも平和な場所をつくることではないかと、どんな人でも安心して過ごせる喫茶店をつくりたいと思ったそうです。

もとはレストランで使われていたというレトロなペンダントランプが素敵な窓辺

自然が近くにあることもさることながら、旧青梅街道の古い街並みも気に入って引っ越してきたという渡邉さん。
長年の夢だった喫茶店オープンに向けて、アキテンポ 不動産の見学会に参加します。見学会のときにはこの物件は出ていなかったのですが、3月に急遽この物件が貸し物件として出され、そこでこの建物の古さと、旧青梅街道に面している立地の良さから、この物件を借りることになります。

アキテンポ 不動産の見学会に参加したときは、すぐに起業するつもりではなく、いい物件があれば見てみたいとの気持ちでの参加でしたが、物件はやはりタイミングとご縁が全て。ご自分では少し早い段階での起業かと思ったそうですが、ここで喫茶店をオープンすることを決めます。
ここはもともと住江町商店街が管理していた建物だったので、商店街の会長や副会長などと面談し、同時に事業計画を立てるために、創業支援センターなどにも通いながら開業の準備をすすめます。

歴史を感じる高い天井。

物件自体は、ナミオ珈琲が入る前も飲食店だったこともあり、壁などの内装はそのまま、キッチンだけは調理器材が入っていなかったので、コンロやシンク、ドーナツを焼くのに必要なオーブンなどを一式取り付けたそう。
内装をお願いしたのは地元の工務店 MOPTOPさん


ダクトやオーブンは新しいものを取り付け。
渡邊さんがこだわったというキッチンのタイルは店内からも見えてとてもおしゃれ。

2021年、3月にはじめてこの物件を内覧してから、面談なども経てこの物件に決まったのが秋頃。11月くらいから内装などの準備をはじめます。
とはいえ、その頃はまだ他の仕事もしていたため、休みの日などできる日にしか準備が出来ず、本格的に準備にとりかかったのは、2022年の年明けから。
そこから約一ヶ月半、急ピッチで準備をし、2月にオープンさせたのは、渡邉さんの熱意を感じます。

店内の雰囲気にマッチしたレコードプレーヤー
店内の居心地のいいテーブルの椅子

オープンした日がちょうど猫の日ということもあって、青梅に撮影に来ていたテレビの取材を受けたりして、オープン当初は思いもよらぬ忙しさだったそう。
今では、近所の方もよく立ち寄ってくれるそうです。

ご自身で津軽三味線奏者をしていた経験や、音楽をしている友人も多いことから、今後はお店の中でライブなどもやりたいし、これから絵本なども店内に置いて、お子様連れでも入りやすいような雰囲気にしていきたいとのこと。

青梅の新しいホッと一息つける喫茶店として人気がでそうです。


【ナミオ珈琲】
OPEN: 10:00 〜 16:30
定休日:日曜日・月曜日・祝日
住所:〒198-0084 東京都青梅市住江町65
青梅駅から徒歩5分・昭和レトロ商品博物館のとなり
Instagram:https://instagram.com/namiocoffee?utm_medium=copy_link


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