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キャリアエレメンツカードで自己分析してみた

こんにちは。秋田県由利本荘市でごてんまりを作っています〈ゆりてまり〉です。
先日にかほ市で講師を務めさせていただきました。
そのときわたしの前に講師を務めた方が、キャリアエレメンツカードなるものを使ったワークをしてくださって、それが大変興味深いものでした。

※講師としてこのカードを使うには、結構な額の金額を払った後、所定の講習を受ける必要があるそうです。


公式サイトに詳しい説明がなく、わたしも一度体験しただけなので不正確にはなってしまうかもしれませんが、キャリアエレメンツカードについて大まかにだけ説明します。

まず、50-60枚ほどのカードが入った箱が配られます。
これがキャリアエレメンツカードです。
ワークに臨む人は3枚のカードを中から取り出すように言われます。
カードにはそれぞれ「当てはまる」「やや当てはまる」「当てはまらない」と書いてあります。
あとは残りのカードを出して、3つのどれに一番当てはまると感じるか、瞬間的に仕分けしていきます。
カードに書いてある言葉は「競争に勝ちたい」や「安定したい」「昇進したい」など、様々です。
仕分けが終わったら、「当てはまる」に選んだ中から、より当てはまると思う20枚を選ぶように指示されます。

ここからが面白いのですが、選んだカードをひっくり返すよう言われるのです。
ひっくり返すと、8つの価値観のうちのどれかが書いてあります。

○8つの価値観
【特定・専門】
【総合・管理】
【自律・自立】
【挑戦・克服】
【創意・創業】
【奉仕・貢献】
【生活・様式】
【安全・安定】

自分で選んだはずのカードが、裏には思ってもみなかったことが書いてあるという不思議、驚きがありました。
これが純粋におもしろい! と思った第一の理由です。
そしてこの20枚のうち、どの価値観が何枚あるかで自分の価値観の傾向がわかります。
わたしの場合は、【特定・専門】と【自律・自立】が一番多くて6枚、次に多いのが【挑戦・克服】と【創意・創業】で3枚でした。
あとは【総合・管理】と【奉仕・貢献】が1枚ずつで、【生活・様式】と【安全・安定】は1枚もありませんでした。

専門を極めたいと思っている自覚はあったのですが、同率一位で自律・自立を求めているというのは驚きました。
ごてんまり作家という職業上、【創意・創業】や【挑戦・克服】が一位に来ても良さそうなものです。
実は「当てはまらない」に選んだカードの中で一番多かったのも【挑戦・克服】でした。
これはわたしが「誰かより上に立ちたい」とか「競争に勝ちたい」といった内容のカードを「当てはまらない」に入れたからです。
つまりわたしは挑戦や克服はしたい、けれどもそれは誰かに勝ちたいからではなく、ひたすら自分の理想を実現したいからと考えているようです。
【自律・自立】の比重が高く【総合・管理】のカードを1枚しか選んでいないのは、もとよりわたしが他人への関心が著しく低い人間である、ということを意味しているのかもしれません。

不思議なもので、「当てはまる」と「当てはまらない」に選んだカードを見つめることで自己分析ができているような気分になります。
他にわたしが「当てはまらない」に選んだカードは、【奉仕・貢献】と【安全・安定】が1枚ずつです。
【奉仕・貢献】は「当てはまる」にも1枚選んでいますから、世の中に奉仕・貢献したい気持ちはあるよ、ただし条件付きでねと考えている、現実的で少々ずるいヤツだということでしょう。
恐ろしいのは【安全・安定】を「当てはまらない」に選び、「当てはまる」に1枚も選んでいないところです。破滅の匂いがしますね。
【生活・様式】は当てはまる/当てはまらないのどちらにも選んでいませんから、そもそも興味がない分野なのでしょう。

こんな風に、キャリアエレメンツカードは、いろいろと自分を振り返ることのできるよい教材でした。
自分では何となく分かっているはずの「わたしが大事にしたいこと」が他の人の言葉によって再提示されるというのは、大変おもしろい経験でした。
ただ、このキャリアエレメンツカードは変化すると考えられます。
何を重要視するかは、どんな仕事をするか、その人のライフスタイルによっても変わります。
例えば子育て期間中の方はおそらく【生活・様式】の比重が高くなるでしょう。
キャリアエレメンツカードは、あくまで「そのとき」自分が重要視しているキーワードが可視化されるに過ぎません。
しかしそれでも仕事に使う自己分析には十分役立ちます。
社会人だけでなく、学生さんにもよいのではと思いました。

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