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ごてんまりの円環を作りたい

こんにちは。秋田県由利本荘市でごてんまりを作っています〈ゆりてまり〉です。

先日「3年後の自分」をイメージして、ビジョンマップを製作しました。

そのなかでわたしは、「ごてんまりの円環を作りたい」と書いていました。
改めて見直してみて、わたしの目指すべき道はきっとこれなんだと思いました。

「ごてんまりの円環を作る」とは、ごてんまりを一度きりの売買-使用で終わらせるのでなく、時間や人、使い方を変えて、ごてんまりを利用する機会の輪を繋げていくことです。
例としては、ビジョンマップにも書いていますが、ウェディングブーケに使ったごてんまりを、七五三や成人式などの髪飾りに転用するなどです。

ウェディングブーケは結婚式の時しか使わないものですが、大事にとっておけば、いずれ生まれてくる(かもしれない)お子さんの髪飾りに再利用できます。
男の子の場合は、袴飾りにもできます。
袴飾りは5歳の七五三祝いに、男の子のお母様から実際にオーダーをいただいたことがあります。

その際、お揃いでご両親用のブローチを作れば、さりげなく家族みんなでリンクコーデができますね。 


成人式用の髪飾り。ウェディングにも使える。


ごてんまりはただの糸の塊ですが、硬く糸で結えてあるため、実はかなり頑強です。
手でグッと掴んでもなかなか変形しませんし、もし糸がほつれたらそこだけ直せば良いので、修繕も簡単です。
火を付けさえしなければ、数十年は保ちます。(わたしの家にも約40年前のごてんまりがあります。)

だから世代や用途を超えて再利用することができます。
親-子間で再利用することも出来ますが、ごてんまりの再利用は祖父母-孫間でも可能です。

これはわたしが60代の方のために製作したごてんまりのネックレスを、お客様自身がお孫さんの髪飾りにリメイクした例です。
ごてんまり自体が作れなくても、こうしてリメイクは自分の手で出来る、という人もいるでしょう。
金属加工ではないので、ごてんまりのリメイクは針が扱えればどなたでも気軽に出来ます。


わたしは、こんなふうにごてんまりを通して楽しむ人が、輪に繋がるように次々増えていけばいいと考えています。
それに、誰かがまた使えるかもと思えば、きっと大事に使ってくださるでしょう。
多少高くても納得していただけるかもしれません。
ビジョンマップに書いた「SDGs的なごてんまりの円環を作りたい」とは、こういうことです。

わたしはSDGsの17項目のうち、12番目の「つくる責任、つかう責任」に相当するのでないかと考えています。

ただ、この「ごてんまりの円環をつくる」には、わたしがごてんまりを作り続けることが前提となっています。
いつか本当に、わたしのところにごてんまりのリメイク依頼がくるように、何よりも続けることが重要だなあと思いました。


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