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【占い】個人天体に牡牛座のある人は


先日、あきた芸術劇場ミルハスでミュージカル『ジャージーボーイズ』を見て来ました。
劇中で占いにハマッている敏腕プロデューサーの口から、リードボーカルのフランキーについて「彼の牡牛座の月が重なってうんぬん」という台詞が飛び出します。
あの台詞の意味を理解した人は、会場にどれくらいいたのでしょうか。
西洋占星術をちょっとでも勉強したことがないと、おそらく意味が分からなかったでしょう。
ちょっとだけ優越感にひたった瞬間でした。

『ジャージーボーイズ』は、60年代のアメリカ音楽界を席巻した実在のバンド “ザ・フォー・シーズンズ”をもとにしたミュージカルです。
ホロスコープを調べてみると、本当にフランキー・ヴァリは月が牡牛座でした。


牡牛座には「才能」の意味があると言われます。
それもタレントではなくギフトの意味での才能。
生まれながらに持っているため、本人にとってあまりにも当たり前で、自覚するのがなかなか難しい才能です。
たしか牡牛座1度のサビアンシンボル「清らかな山の小川」もそういったシンボルですね。

Code no.31 牡牛座1度 清らかな山の小川 | すたくろ 〜star-clock-work 〜 (sutakuro.com)

牡牛座は人体の部位では喉(のど)を担当するとされています。
それゆえ、個人天体に牡牛座がある人は往々にして”素晴らしい声”の才能を持つと言われています。
歌が上手い才能ではありません。
あくまで「声」です。
たとえば――、ディズニープリンセスのラプンツェルを演じた中川翔子さんは太陽が牡牛座ですし、『アナと雪の女王』でエルサを演じた松たか子さんは火星牡牛座です。
ビートボックスが超絶上手いことでも知られるYouTuberのヒカキンさんは太陽牡牛座、今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でナレーションを担当した長澤まさみさんは金星牡牛座です。

他にも、声を扱う仕事と言えばもちろん、声優さんですよね。
声優さんにも個人天体に牡牛座が入った人がたくさんいますが、あえて一人あげるとしたら、金星牡牛座の林原めぐみさんでしょうか。
映画『her/世界でひとつの彼女』では、主人公が恋するAI、サマンサの声を吹き替えました。
そのAIというのが、インターフェイス型ヒューマンアンドロイドといった生ぬるいものでなく(つまり”人型”をしていない)、タバコの箱くらいのサイズの四角い機械です。
こんなガチの機械と恋愛なんか出来るはずないだろ!!
と、誰もが思います。(主人公も最初そう思います)
しかし、なぜかサマンサの声を聞いていると、「あ~、なんかAIと恋愛っていうのも分かるな~」という気持ちになります。
当然ながらビジュアルは機械なのでまったく動きません。
声ひとつであんなにも「機械と人との恋愛」を納得させられる技術はすごいなあと思いました。

さて、『ジャージーボーイズ』のフランキー・ヴァリはと言うと、最初は自分の”声の才能”に自信を持つことができない、やや内気な16歳の青年です。
音楽は、兄貴的な存在であるトミーに半ば強引に引き入れられることによって始めました。
しかし音楽的に成功するにつれ、彼は自分の才能を自覚し始めます。
トミーはいつだって自分勝手で、常に「俺が、この俺が!」という性格ですが、キレてしまったフランキーが放つ「別のリードボーカルを探すんだな」という言葉には黙り込みます。
どんなに探したってフランキーの代わりなんていないことが、メンバー全員分かっているからです。

物語の中盤、トミーがメンバーの知らないところで莫大な借金を抱えていることが判明します。
フランキーはマフィアのボスのところに行きます。
マフィアのボスは彼に、「なぜトミーではなくお前が来た?」と聞きます。
彼はこう答えます。

――彼は僕のように、『My Mother's Eyes』を歌うことはできないから。

絶対的な才能は、誰も代わることができません。
しかし借金は肩代わりすることができます。
フランキーは苦労すると分かっていながら、自分の才能を見いだしてくれたトミーを救う道を選びます。
バラバラになってしまったザ・フォー・シーズンズ。
同じく、フランキーの才能を高く評価していたボブ・ゴーディオは、彼にグループでなくソロで歌うべきだと熱心に口説きます。
彼は最初ちゅうちょしますが、結局やる気になります。
その結果生まれたのが、あのあまりにも有名な『Can’t Take my eyes off of you(君の瞳に恋してる)』です。

このミュージカルを知るまで、ザ・フォー・シーズンズもフランキー・ヴァリも知らなかったわたしですが、この曲だけは知っていました。

ふつうに考えれば、絶対的な”声の才能”があり、個人の知名度もあったフランキー・ヴァリは、早々にトミーを見限ってソロに転向すればよかったでしょう。
しかしメンバーがバラバラになることを一番悲しみ、解散を拒否したのは彼でした。
彼は常に「みんなと一緒に歌う」ことを切望していたのです。
物語終盤の、ザ・フォー・シーズンズがロックの殿堂入りを果たしたときのインタビューの言葉が印象的でした。
「最高の瞬間はいつ?」という質問に、フランキー・ヴァリはこう答えます。
『Sherry(シェリー)』がスマッシュヒットしたとき? CDが何万枚も売れたとき? グループがロックの殿堂入りを果たしたとき? 違うな、僕が思うのは――。あの街灯の下で、自分たちのサウンドを作り上げたとき。あの瞬間が最高(ベスト)だった」


劇の最後は、バンドのメンバー4人が全員出てきて、ヒット曲をメドレー形式で歌ってくれます。
素晴らしいハーモニー。
しかしCan’t Take my eyes off of you(君の瞳に恋してる)』だけは、フランキー・ヴァリ以外の3人は後ろに引っ込み、彼がソロで歌います。
「才能」は確かにそれを持っている人を輝かせますが、必ずしもその人の「願い」を叶えてくれるものではないのでしょう。

フランキー・ヴァリもそうですが、個人天体に牡牛座のある人は、仲間を大事にする人が多いような印象があります。
『ワンピース』のルフィを思い出せば、納得していただけるでしょうか。
ルフィも誕生日が5月5日の牡牛座です。
そしてこのミュージカルでフランキー・ヴァリを演じた花村想太さんも、なんと火星が牡牛座です。
ふだんは5人組アーティスト「Da-iCE」のメンバーとして活動しています。
ミュージカルで主演を張れるほどの素晴らしい才能を持っているのに、グループで歌っています。
なんて牡牛座持ちらしい――、なんて言ったら、あのオネェ口調のプロデューサーみたいでしょうか。




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