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歌川広重 / メトロポリタン美術館
私たちが望んだこと
なぜ日本はこんなにもワクチン接種が遅れているのかと疑問が湧いてくるけれど、ちょっと考えてみると、私は今年の初めごろはワクチンに対して実に懐疑的だった。本当に安全なのか、オリンピックをやりたいがために多少の健康被害には目をつぶって政府は急ごうとしているのではないかという思いを抱いていた。しかし、いまになってみて、日本のワクチンの遅さを嘆く態度をとるのはフェアーではないような気がしたのだ。各種報道を目にしてみると、日本では、海外と異なり、ファイザーやモデルナ、アストラゼネカなどのワクチンを国内で治験を再度行ってから承認となっているようだ。つまり、石橋を叩いて渡るほど安全性に慎重を期していることになる。それは、私たち国民が望んだことではなかったか。実際、私はおそらくそうだった。そうした自分自身を忘れ、棚にあげて、政府の批判に明け暮れるのは、簡単ではあるけれども、どうなのかと思った雨の午後。
もちろん自治体ごとの予約システムがクソすぎることとか、目先のことばかりに追われ大局観を示すリーダーシップの不在など、政府が万能であるとは到底考えられない。私も、あなたも、彼ら彼女らも、ともに歩んでいくしかない。
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