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映像美と歌が魅力、そして青春「竜とそばかすの姫」をガチレビュー

https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/  「竜とそばかすの姫」公式サイト

細田守監督の「竜とそばかすの姫」を見てきたのでガチレビューします。ストーリーの大部分に触れてしまうネタバレ箇所は含んでいないつもりです。

ざっくり総評(5つ星評価)

ストーリー ★★★☆☆ 映像美 ★★★★★ 満足度 ★★★☆☆

ココがオススメ!

・歌に聴きごたえあり

・仮想世界<U>の映像美は3Dメガネなしで3D気分を味わえる

・青春してるアオハル、若いって素晴らしい

・少女漫画の要素がいい感じ。ストーリーよりも恋愛模様を楽しみたい人には「ふへへ、にまにま(勘違いとすれ違いの恋とか最高かよ←褒めてる」「てぇてぇ……(尊い)」となる条件がそろっている

・なんだかんだで主人公の周りにはイヤな奴が誰もいない、やさしくてあったかい

・ちょっとだけ田舎の良さに気づけるかも?

ココが気になるところ

・白黒はっきりつけたいタイプはちゃぶ台返ししたくなると思う

・ディズニーの「美女と野獣」がアイデンティティといえるくらい大好きな人はご乱心する可能性がある

・碇シンジタイプの主人公をみてると拒絶反応が起きてしまう方はストレス負荷が大きくて精神衛生上よろしくない

これより先は辛口、プチネタバレ入ります(キャラの行動やセリフには触れていません)

あらすじ

・母親と歌うことが大好きだった女子高校生の内藤鈴は、幼いころに母親を目の前で失ってしまい心に傷を負って歌えなくなる。

・そんな鈴が、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>で「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身「ベル」となって歌えるようになる

・「ベル」は歌姫となり、世界中で注目される存在になる

・世界的歌姫となった「ベル」は醜い嫌われ者の「竜」と知り合い、孤独で強い竜の存在に強く興味を抱くようになる

・世界的歌姫「ベル」が醜い嫌われ者「竜」の正体を追っていくうちに、世界中の人間が竜の正体探しを始める

・嫌われ者の竜は世界中で誹謗中傷の的になり、鈴はその孤独な心を救いたいと願うようになるのだが仮想世界と現実がつながった時、ベルの姿を捨てなければならなくなり――

見どころ

・現実世界にいる視聴者を物語の世界に引き込んでしまう導入(あえて視聴者に<U>への登録画面dをみせることで、自然とその世界に入りこめる)

・3Dメガネを装着していないのに3Dを体験させる遠近法マジック(<U>の世界がすぐ目の前にあると錯覚してしまうほど、リアルに魅せる圧倒的な映像美は細田守監督にしか表現できないと思う)

・ベルの歌は聴きごたえあり(素晴らしい歌唱力は劇場で耳にしないと損かもしれない)

ストーリーで気になったところ

・謎が残ったままなので、白黒はっきりつけたい人にはもやっと感が残ってしまう

・「なぜこうなった?」とツッコミたくなる展開に困惑する

・伏線回収率の悪さが気になる

個人的な主観からの総評(※個人の見解です)

歌と映像美を堪能できたものの、ストーリーにぶつぎれ感があって鑑賞後の満足度はやや消化不良気味でした。

この作品の最大の魅力は「歌」と「映像美」なのでストーリー重視で観に行くと苦湯を飲むことになります。

細田守監督は、現代で苦しみながら生きる子供たちに「ひとりじゃないから大丈夫だよ」ということを伝えたかったのではないか?

だからこそ「現代に生きる10代の子供たち」を描きたいのだと思いますが、私は「現代が舞台ではない王道ファンタジー」をみてみたいです。

この監督の映像美で描かれたファンタジー世界、想像するだけでワクワクします。

※後日、noteの反応もみながら「ガチネタバレになってもあれこれ言いたいこともあるんじゃ―!」編をお届けしたい所存であります。なお、多大なネタバレを含む感想となる未来しか見えません。


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