ブラック企業を辞めてフリーランスとして生きるまで 完全版

『ブラック企業を辞めてフリーランスとして生きるまで』を4つの記事にしましたが、今回はそれらを1つの記事にまとめて加筆修正したものを有料記事として販売致します。

具体的な内容は↓

1.noteを書くに至った流れ
2.ブラック企業の現状
3.パートによる暴力事件
4.会社を辞めた経緯
5.仕事を辞めたときの反響
6.仕事を辞めてからの生活
7.フリーランスを始めるきっかけ
8.フリーランスとしての活動
9.フリーランスを始めてからの現状
10.まとめ

の10章に分けてがっつりと書こうかなと。
前提としてまずはこちらの無料記事を読んでもらえれば幸いです。


【1.noteを書くに至った流れ】
上記のnoteではだいぶ省いて書いているので、ノンフィクションとして生々しく、じっくりとブラック企業のことを振り返ろうかなと思います。本当は思い出したくないのですが、私と同じ思いをしてる人、また、仕事を辞めてフリーランスを目指そうとしている人が多くいると知ったので、少しでも参考になればとnoteを書く運びとなりました。

【2.ブラック企業の現状】
私がブラック企業(以降Y社)に勤務したのは5年前のこと。働いていた児童館を自律神経失調症で辞めて(この話はまた別のnoteで話します)から、2~3ヶ月ほど保育関係の仕事をハローワークで探していました。

しかし「男性は断っている」「若い人はちょっと」と何件も断られて貯金はどんどんと減っていきます。そんな焦りからか「まずはどこでもいいからお金を稼がなくちゃいけない」という気持ちになって、今のY社に落ち着くことになります。ここが全ての始まりで全ての現況でしたね。

Y社は物流倉庫での作業がメイン。注文票に書かれた商品を棚やパレット(商品が載った木やプラスチックの板)から探してカゴに詰めて出荷する。話だけ聞くと簡単そうですが、倉庫の広さはちょっと大きめのスーパーくらいあり、品物の配置も大体のジャンルでしか並んでいません。当然えっちらおっちらと倉庫内を駆け回るわけですが、肝心の会社環境が劣悪。

・商品を載せる台車がうるさかったり動きが悪かったりする
・ジャッキ(重い荷物を運びやすくする機械)が極端に少ない
・夏場なのに壊れた冷蔵庫を直さない
・窓が割れていたり、壁が欠けていたりする
・雨漏れが発生して大事な商品が濡れる
・商品が決まった場所になく、なのに仕事が遅いと上司が怒鳴る
・有給の残日数を教えようとしない
・機械の不備のせいなのに労災をおろさない
・知的障害者の方を上司が笑いのネタにする
・風邪や怪我で休むと「代わりに他の休日に出勤しろ」と言う
・上司が部下を叱るのではなく怒鳴ったり仕事を押し付ける
・上司がパートの人と浮気している
・社員同士の連絡が密に取れていない
・食品や飲料を扱うのに、倉庫内にネズミやハトが入り込む

と、まぁそんな感じでとにかく酷い環境でしたね。それでも5年間辞めようと思わなかったのは、また他の会社で0から覚え直すこともしたくないし、この状況が当たり前なんだという一種の洗脳もあったのかもしれません。

入社したばかりの時給は800円と当時の最低賃金でした。正直、800円の仕事量ではありません。3、4年後に入ってきた新人と同じ時給と知ったときから明らかに手を抜き始めましたね。この仕事を800円でがんばる価値はないって。

ブラック企業では5年の間に10人以上の人が辞めていきました。それでも対応が変わらないのは、今になって思うとゾッとします。人が減るのに仕事は増える。仕事は増えるのにお給料は増えない。それでも心をなくして仕事仕事仕事。しかしここでいくつかの事件が起きました。

【3.パートによる暴力事件】
Y社には六十代後半の男性(以降O氏)が働いています。歳からくる幻聴なのか、単に私のことが嫌いなのか、O氏は私とすれ違った際に「てめぇ今、ジジイって言っただろ!」と脈絡もなく怒鳴って、バインダー(注文票を挟む木の板)の角で頭を何度も叩いたり、足で体を何度も蹴ったり。目は血走って唾を撒き散らして、奇声を発しながら「殺してやる!」と殺意を剝き出しにします。

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改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652