短歌 006-010

白い膜、掬って食べた部屋の隅 無味無臭の日々にも似てて

誰を見た鈍いレンズと煙る草フィルター越しに映した光

透明度0のラムネを飲み干した不安が肺を弾いて泳ぐ

紙の上、水彩絵の具の魚たち群れて滲んだセルリアンブルー

僕の声、君の途中で言い淀む大事なところでステレオノイズ

#創作 #短歌 #自由律短歌 #感傷リップループ

改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652