おうちで楽しむ劇場空間まとめ

コロナで軒並み劇場が閉鎖される中、様々な形で、いろんな人が劇場空間の素晴らしさを全世界に発信してくれています。
それらを(私のアンテナに引っかかったものだけにはなりますが)備忘もこめてまとめてみました。(4/18時点)
劇場に行きたかった気持ち、役者さんを、作品を応援する気持ちを同じにする人たちに届いたら嬉しいです。
随時更新予定ですが、あれもありますよ〜等あれば、ぜひコメントで教えていただけたら嬉しいです。

(5/24追記)
さすがおけぴさん、素敵な番組表を作ってくださっていました。

有料配信からインスタライブまで、各種取り揃っています(取り揃いすぎて見るのが大変なぐらい…笑)

巷に色々なコンテンツが溢れすぎていて、この記事に記載したものも過去のものになりつつありますね…
各国、経済活動開始に向けたステップが公開されつつありますが、やはり演劇等多くの人が一同に会する場がコロナ前の形で実現されるまでには、随分と時間がかかりそうな印象です。
そろそろ、「医療従事者を応援するためのStay Homeコンテンツの寄付」から、「Withコロナ時代のNew Normalを見据えた新たな稼ぎ方」にリアルエンタメがシフトしていく様相が見られるのかなと思いつつ、それには各人、各主催者が「リアルエンタメが観客に提供する価値」を因数分解して見直す過程が不可欠です。
たどり着いた解は、観客全員が納得する解ではないかもしれない。
ですがその分、多くの解がありえるし、裾野を広げるチャンスにもなるのかもしれない。
アメリカやヘルシンキでは、VR空間でのコンサートがすでに開催されています。Waveという会社では、アーティストも参加者もアバターとしてVR空間で参加するコンサートを開催しています。John Legendも参加していました。

この例は、来たるVR時代を少し早く到来させただけにすぎませんが(従来予想されていた線上にあるという意味で「線形的」)、もっともっと、新しい度肝を抜くような取り組みが出てくるのかな、と楽しみにしています。

(以上追記)

1. ミュージカル

 1-1. アンドリュー・ロイド・ウェバー "The Shows Must Go On"

ALW作品の歌唱シーンを公開している他、毎週金曜日に48時間限定(※UKのみ24時間)でフル動画が公開されます。
4/3はJoseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat(ヨセフと不思議なテクニカラー・コート)、4/10はJesus Christ Superstar(ジーザス・クライスト=スーパースター)のアリーナツアー版、4/17はThe Phantom of the Opera(オペラ座の怪人)の25周年記念ロイヤルアルバートホール公演が公開されました。
特にオペラ座の怪人の25周年記念公演は出演者100人超、衣裳300着超、キャストがTHE いい声ラミン×ダンスも歌もできるシエラ×貴公子ヘイドリーという超豪華公演なので、これが見れなくなってしまってもぜひDVDで見て頂きたい私の大好きな作品です…!!

 1-2. The Late Late Show with James Corden

ご本人もミュージカル好きを公言しており、トニー賞のホストや映画Catsへの出演も果たしたJames Cordenの番組の動画からこちらを。
Quarantine timeをどう過ごしているかを語ったあと、今の気持ちを表している、と言ってこの曲を流すのですが、オリジナルキャストのBen Plattと、休演となっているDear Evan Hansenの現在のブロードウェイキャスト、ツアーキャストが自宅で録音・録画したものを合わせたQuarantine仕様になっています。
歌詞もとても良く、もともと好きな曲ですが、この時期に聞くと特に沁みました。日本語訳をしてくれているブログ等もあるのでぜひ調べてみてください。
このアカウントには、複数のミュージカルを2-3人でとにかく歌い継いでいくシリーズや、横断歩道を渡る間にミュージカルをするシリーズ(Crosswalk the Musical)、スターと車の中で話したりカラオケをするシリーズ(Carpool Karaoke)と、いくらでも時間が溶けていく動画ばかりが上がっているので、James Cordenが気になっていた人も、そうではない人も、ぜひ。

 1-3. その他海外ミュージカル動画

Quarantineに際して録画されたものを中心にまとめていきます。

Alexander Hamilton - Hamilton
オリジナルキャストが歌ってくれています。豪華…。

Bring Him Home - Les Miserables
永遠のジャン・バルジャン、アルフィー・ボーも歌っています。

Go the Distance - Heracles
ディズニーのミュージカルに出演していた人たちが集まって歌ってくれています。それぞれ自分のパートに技巧を凝らしているので全体感としてはちょっとToo muchな気もしますが、とにかくうまい。

We're All in This Together - High School Musical
オリジナルキャスト集合で歌っています。あれ?ザック・エフロンにも連絡取れて、彼も出るって言ってなかったっけ…?とは思いましたが。懐かしい。

We Are the World
ミュージカルの曲ではありませんが、ブロードウェイの役者さんたちがパワフルに歌って、ハモってくれていて、元気が出る曲です。サムネがディミトリのオリジナルの人…

 1-4. 日本のミュージカル

なかなかオリジナル作品がない日本のミュージカル界の宿命なのかもしれませんが、あまり日本での上演作品はまだこのムーブメントに乗れていないように思います。
もちろんゲキシネや宝塚等DVDで買える作品もあるので、そういったコンテンツも購入していますが(※宝塚はオンデマンド配信もあります)、東宝、ホリプロあたりもそういうことができたらいいのになぁ…。と。

ConSept主催ミュージカル
ConSeptが主催したミュージカル3本を、有料(1500-1800円)で配信しています。記録画像なので定点カメラ1台の画像です。
藤岡正明さんと内海啓貴くんが出ていたので「いつか〜one fine day〜」を見ましたが、曲が素敵。ストーリーは韓国の映画がベースだそうです。


love musical love theater〜劇場にふたたび音楽が溢れる日まで〜
中川晃教さんから、ミュージカル俳優さんにどんどんバトンが繋がれています。素敵な歌声がいっぱい。だんだん増えていくと思うので、楽しみにしたいと思います。


新妻聖子さんYoutube

長らく特に更新がなかった彼女の公式Youtubeですが、これを機会にコンサートで歌われたキャンディードの着飾って輝いて、をあげてくださっています。
ミュージカルは版権が厳しいんだそうですが、コンサートで歌ったものなら比較的権利を得やすいのだそうです。

2. 演劇

 2-1. London National Theatre

シェイクスピア等古典を中心に1週間程度公開してくれています。英語かつストレートプレイで難しい部分もありますが、英語字幕がつけられるので、意外と頑張れました。(それに、わからなくなったら止めてあらすじ見に行けば良いですし)

3. オペラ・バレエ

 3-1. 新国立劇場「巣ごもりシアター」

一週間限定で、無料配信してくれています。4/10-17は魔笛、4/17-24はトゥーランドット、4/24-5/1はエウゲニ・オネーギン。
基本的に日本語字幕がつきますので、オペラはちょっと敷居が高いなぁと思っている人(私)には最適なコンテンツかと。
ちなみに新国立劇場はU25の席がほぼ毎公演あって、5,000円で20,000円前後するS席に座れてしまうのです。嬉しい取り組み…!!

 3-2. Nightly Opera Stream

Metは映像作品の劇場公開に長いこと取り組んでいるので、さすがの素敵な映像がたくさんあるようです。
毎日一作品公開(日本時間19:30〜)され、20時間の間見ることができます。
公開作品はプレス等に流れているものをご確認ください。

 3-3. ボリショイ歌劇場

公式のYoutubeで3日に一回、バレエやオペラを配信しています(24時間限定)。日本時間午前1時の配信です。
まだ見たことはないのですが(先週くるみ割り人形を見ようと思って忘れていました…)絶対期間中に一度は見ておきたい。狙っているのは5/7配信の海賊です。5/11配信分まで決定しています。

 3-4. ウィーン国立歌劇場

オーストリア随一の歌劇場も、オペラを配信しています。72時間有効。この歌劇場、レクサスが協賛に入っているからか、座席の前に出る字幕を日本語にできるという親切仕様なのですが、さすがにストリーミング系ではそこまではできないかな…。会員登録が必要なようです。

オペラは調べれば調べるほど色々な歌劇場でストリーミングが行われているようですが、とりあえず私が気になっている歌劇場をまとめました。

4. 歌舞伎

 4-1. スーパー歌舞伎II 『新版オグリ』

市川猿之助のフルバージョン、中村隼人のダイジェスト版が流れています。
去年からツアーが始まり、京都南座での3月の公演のみがなくなってしまいました。この映像は京都南座で無観客で収録されたものになります。
4/19までの公開と、ギリギリの記事執筆になってしまいましたが、間に合う人はぜひ。

 4-2. 国立劇場『義経千本桜』

歌舞伎といえば、の人も多いのではないでしょうか、義経千本桜を三本公開されています。4/30までの公開。

5. オーケストラ・コンサート

オーケストラはかなり早い段階から無観客配信をしており、慣れていたのか、海外のあらゆる有名なオケの無料配信があります。
中でも面白いのが、ヨーロッパの15のオケが毎晩お互いのFacebook上で公演を公開していくこの企画。アムステルダムにあるコンセルトヘボウのFacebookを貼っておきます;

配信スケジュールは4/23まで決まっています。詳細および担当オケはページの下部を確認してみてください。


なにか、上記でカバーしきれていない良いコンテンツがあったら、ぜひ教えていただければと思います!

一番最初に自粛を求められた演劇関係者に補償を出さないと決定したこと。私は本当に残念に思っています。
劇場に関わる人たちは、様々な面で守られていない人が多く、場合によってはその仕事を続けられない人も出てくることでしょう。
今その仕事だけで生きられる人は良いかもしれないけれど、次の年代を担うような人たちが離れていってしまったら、文化・芸術のレベルは数十年は戻らない。
企業を助ける仕事をしながら、大好きなこの業界のために動くことができないことを、本当に悔しく思っています。だからこそ、見ていると、楽しみにしているのだと、伝えたい。
行けなかった公演の分(宝塚3回、ミュージカル3回…)、DVDやCDを購入しながら、これが少しでも業界の力になっていることを願ってやみません。

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