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「便利」な生活から「豊か」な生活へ

ITが発達して僕たちの生活は便利になった。
26歳の僕が数年前より便利になったと感じるのだから先輩方はもっとそう感じていることと思う。
数年前にコロナが流行っていたら今よりもっと経済が死んでいたはず。そう思うとITの発達は便利になるだけでなく、すでに社会になくてはならないものになっている。

しかし、僕はそんな世の中に危機感を覚えている。

今の便利な世の中では、効率が良い=正義の公式が出来上がっていて息苦しさを感じている。もちろん効率が良いことは素晴らしいと思う。効率を良くすることによって余白時間を作り出し、その時間で好きなことをする。便利な世の中のあるべき姿だとは思う。

ただ、何か寂しい。
それだけでは無機質に感じてしまう。
効率だけを求めることは「豊か」ではない。

本当は効率なんか放り出して温泉でゆっっっっくりしたいはず。
そんな「豊かさ」を取り戻す為に「和の道具」を取り入れること提案したい。

急須のある暮らし

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ふるさと納税で返礼品として奥州市からいただいた南部鉄器の急須

今は水を入れてスイッチを押すだけで急速にお湯を沸かすことができる。
もっと言うと我が家ではウォーターサーバーがあるので、水を入れてボタンを押す動作でさえ不要だ。かなり効率が良いと思う。

でも、あえて時間をかけてお湯を沸かし、お茶っぱを入れて茶を抽出する。
お気に入りのマグカップに作ったお茶を入れて飲む。
そんな非効率的な時間を提案したい。

見ていて楽しい注ぎ口からゆらゆら出る湯気
耳に心地よいコポコポ沸いていくお湯の音
茶筒を開けるとフワッと香るお茶っぱの香り
作り立てのお茶の奥ゆかしい味
程よい南部鉄器の重みとお茶をマグカップに入れる工程

全ての感覚でじっくりお茶を飲む。そんな豊かな時間はいかがだろうか。

いろり鍋のある暮らし

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旅館によくあるひとり鍋

今はウーバーイーツでなんでも届く時代。
料理をしなくても外に出なくてもご飯が食べられる時代になった。
作る時間や食材を買いにいく時間を考えれば遥かに効率的だと思う。
料理を買うと言うよりお金で時間を買うと言った表現が正しいし、それ自体は時代にあっていて正解だと思う。

そんな中あえて僕が使っているのは旅館の夕食気分を味わえるひとり鍋。
具材を入れて固形燃料に火をつけて約30分で簡単に完成できる。
鍋料理も炊飯も基本この鍋で作っている。

ひとり鍋の良いところは、ガスコンロとは違い、力強くもどこか儚いゆらゆらとした火が鍋を温めることにある。その火を眺めてボーーっとする時間はとても豊かだ。


コーヒーフィルターがある暮らし

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有田焼のコーヒーフィルター

ボタンひとつでコーヒーが作れるコーヒーメーカーはとても便利だ。
カフェイン中毒の僕のとってコーヒーは生きていく上で必須なので重宝している。その方が、仕事の時間を減らさなくて済むからだ。

ただ、休日くらいはあえて時間をかけてコーヒーを淹れてみてほしい。
そんなときに役立つのが有田焼のコーヒーフィルターだ。

特許を取得したセラフィルターというもので、コーヒーだけでなくお酒やお茶、水までもがまろやかになるすごい製品。紙のコーヒーフィルターよりも繰り返し使えてエコだし、洗う時に出るコーヒーの粉を小皿に避けておけば、消臭剤としても使える。

と、有田焼のコーヒーフィルターをお勧めしたが、豊かな生活を手に入れるために、紙でも良いのでコーヒーフィルターを使用してカフェ気分を味わってみてはいかがだろうか。

時間をかけてコーヒーを抽出する。非効率的だがコーヒーメーカーで作ったコーヒーより遥かに美味しいし、心も豊かになる。


最後に

本日は日常の1コマに和の道具を取り入れることを提案した。

ふっと息を吐いて、お茶やコーヒーを時間かけて作る。
ゴチャゴチャしたあたまあんなかをあえてストップさせて目の前の作業に集中する。その1分を無駄だと思うのか豊かだと思うのか。

僕はそこに豊かさを感じる人でありたい。

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