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手術を決めた理由

過去に二度、手術をしました。

28才のとき、
妊娠中に卵巣嚢腫がわかり、
出産後、手術した方がいいと言われました。
出産後、四カ月くらいで、
痛みが出だし、
どうせ軸捻転したら、
緊急手術になるよ、
と言われたこともあり、
4ヶ月の娘を義母に預け、
右卵巣の一部を摘出するための
開腹手術を受けました。

まだ左の卵巣もあったし、
右卵巣も一部を摘出だったし、
痛みに悩んでいたから、
手術したことに後悔はありません。

ただ、開腹手術だったので、
傷が癒えるのに、数年はかかりました。
未だに右卵巣周辺が痛むこともあります。
術後も痛みが酷く、
トイレに行こうとして、
貧血で倒れました。
痛み止めの麻酔も効かない。
母乳が出せない上に、点滴のせいで、
おっぱいがめっちゃ張って痛い。
今でも、癒着のせいで、大腸検査が痛過ぎる。
開腹手術は、体にとても負担が大きかったです。

そう考えると、
逆子だった私を、45年前に、
帝王切開で産んでくれた母 には、
感謝しかありません。

世の中の、お母さん、本当に、
辛い思いをしている方が多いかと。
それでも子供の無事を優先して、
帝王切開を選んだ方々、
子供を代表して、お礼が言いたいです。
無事に健康に産んでくれて、
ありがとうございます。

話を元に戻します。

2回目の手術は、39才、子宮の全摘。
子宮腺筋症でした。
内膜症の一つかと。
生理の度に、大量出血で、貧血。
働いていても、動けない。

幸い、子供は二人できたし、
子宮をとることを決意。
本当はもう一人欲しかったけれど、
それよりも働くことを選んでしまった
自分がいた。
潔く、子宮は諦めよう。
かわりに、動けるようになろうと。

このとき、男性の婦人科の先生の方が、
子宮温存を強く勧められました。
女性の婦人科の先生は、
私が手術したい、と伝えると、
じゃあ、紹介状書きますね、
と、あっさりされていて、助かりました。

開腹手術だけは嫌だと、お伝えしたら、
ホルモン注射で子宮を小さくしてから、
腹腔鏡手術しましょう、とのこと。

腹腔鏡手術のおかげで、
手術の次の日でも、元気に歩けて、
本当にありがたかったです。

生理がなくなってしまったので、
体調の波がわからないですが、
生理がないのは、とても楽で、
出血もなく、貧血もなくなり、
とても元気になりました。

痛みや貧血などの自覚症状があり、
手術することで、
全体的によくなった経験から、
西洋医学の恩恵を沢山受けていることは、
間違いありません。

今回の手術を決めたのは、
ずーっと悩みを抱え続けることを、
私自身が、
選べなかったということかと思います。

甲状腺の乳頭がんは、
とてもおとなしいらしく、
そのまま手術せずに、
あまり大きくもならずに、
腫瘍をもったまま、
気付かずに過ごす方が多いそうです。

ほとんどが、健診で見つかる。
韓国では、健診で調べるようになってから、
一気に患者数が増えた。
悪くなるかどうかは、手術には関与しないかもしれない。

寝た子を起こすな、に近い理論なのかもしれません。

近藤誠先生の、
がんは放置した方がいいという考え方も
とてもよくわかるお話でした。
長年、向き合っていらっしゃった方だから、そうお話されているんだと思います。

コロナウィルスも、
生き残りたいから、
ドンドン弱毒化して、変異している。
共存することが、お互いにメリットがある。
多分、もう、みんな、ほぼ感染はしている。
おそらく、ほとんどの人が、
発症していないだけ。

きっと、腫瘍も同じ。
体に無理きかなくなったら、
腫瘍ができてしまう。
しみ、しわ、白髪ができるように。
それは、とても、自然のこと。

それを、受け入れる。

ただ、自覚症状として、
辛いことが続くのであれば、
手術で取ることも選択肢かと思う。

本人にしか、決められない。

腫瘍を残しておいても、
そこまで悪さはしない。
でも、
もし、あと30年、生きられるとしたら、
私はずーっと、
手術しようか、
どうしようか、
悩み続ける。
それを、例えば、30年、続けて、
手術を拒否し続けられるかな、
と考えたら、
ヘタレの私は無理だなー、となった。

そもそも、その悩みは消えない。
手術しない限り。
多分、耐え切れなくて、
いつかは手術する、私なら。

それなら、若い方がいい。

それと、甲状腺の乳頭がんは、
手術しても、予後がいい、という、
これまでのデータが後押ししてくれました。

手術しなくても、大丈夫な可能性が高い。
手術しても、大丈夫な可能性が高い。
多分、私のヘタレな精神力では、
手術を拒否し続けることは、無理。

だったら、手術しよう。
それをきっかけに、働き方を見直そう。

この決断がどうなるかは、わかりません。
そもそも、
同じ個体で、比較実験できません。
私が決めたことを、
私が背負っていくだけのことです。

選択とは、そもそも、そういうことかと。
生きていくことが、そういうことかと。

どちらでもあり。
正しいか、正しくないかではない。
自分が、どうしたいか。
その決断を、自分が受け入れる。
そもそも、
そんな深刻な話ですら、ないのかも。

私にできることは、
働いている周りの人に、
感謝しつつ、
仕事を引き継ぎして、
手術させてくれる家族に、
感謝しつつ、
家事を引き継ぎして、
手術までは
体力つけるために、
いっぱい美味しいもの食べて、
いっぱい運動して、
いっぱい寝ること。

そして、家族と周囲の人へ、
端折らずに、
真摯な態度で接すること。
いっぱい、話すること。

そうすることで、自分も救われる。

ゴルフしていて、良かったと、
心底思いました。
屋外で、運動すると、気持ちが晴れます。

強い自分は、そこで出てきてくれました。

これが正しい判断かどうかは、
わかりません。

きっと、医学にも、限界があります。
みんな、命は有限です。
それは、平等に、みんな。

あとは、自分がどうするか。

でも、ビビリの私は、ドタキャンするかも
しれません。

また、そのときは、
noteでも、暴露したいと思います。


本当に長くなりました。
もし、ここまで読んでくださった方が
いらっしゃいましたら、
本当にありがとうございます。

私の、このひと月の葛藤を、
文字にしたnoteでした。

手術前後で時間ができますので、
家事ネタ、恋愛ネタ、
いっぱい書こうと思います。

会社の人に、怒られるなー。
それも、また、いいかな。

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