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私とボートの話なの〜その②合宿生活

こんばんは。
今日は合宿生活について、記事にしてみたいと思います。
ボート部は、大体、どこの大学でも、合宿生活をされていると思います。
なぜなら、ボートの練習は、風の吹かない、早朝の時間帯が適しているから。
そして、大学生は、日中、学校があるから。
早朝のボート練習をするために、艇庫そばの合宿所に寝泊まりして、合宿生活をしていました。
しかも、週5日。お休みは、週に2日だけ。家に帰るのは、週に2日だけ。
単身赴任の旦那さんのようです。
しかも、連泊ではなく、月曜日と木曜日の夜だけ。
私は大学のそばで下宿していましたが、あまりに下宿先での宿泊日数が少ないため、
「ホテルに住んだ方が安いのでは」と、友達に揶揄われていました。
実際、何度か、友達に部屋を貸したりしていました。笑


ボート部の1日を簡単にご紹介したいと思います。
試合前のフル合宿中、学校も普通にある場合、4時起きで練習していました。
朝の4時です。それまで、そんな時間に起きた事ない人生でした。。。
4時にコックスに起こされ起床、全員、まずは外に出て、体操します。
それから、アップのランニング。川沿いの土手を走ります。
合宿所に戻ってきて、ストレッチ。トイレ、腹ごしらえ。
腹が減っては、、、なので、カロリーメイトとか、パンとか、バナナとか、
何か食べてからボートに乗ります。
ボートに乗る前には、クルー(同じボートに乗るチーム)で円陣を組み、
本日の練習について、ミーティング。
「今日は〇〇について、注意して練習します」など発言し、
先輩にアドバイスされたりしつつ、最後は円陣を組んで声出し。
艇庫に行き、ボートを4人(漕ぐ人)で肩に担いで、川の土手を登り、
船台にボートを下ろし、オールを装着して、ボートを蹴り出します。
漕ぎ出すことを、「蹴り出し」と言います。
試合の時は、この「蹴り出し」の時に、応援団が声援を送ってくれたりします。

練習については、そんな感じで、7時くらいには川から艇庫に戻り、
終わりのミーティングをして、練習は終わります。
ストレッチして、基礎トレ(腹筋背筋腕立て)して、足を洗って合宿所に入ります。
ご飯食べて、学校へ出発です。


学校が終われば、電車に乗って、合宿所へ向かい、夕方は大体、
筋トレかエルゴ(ローイングマシン)を60分漕いで、練習終了。
ストレッチと基礎トレは必須です。

晩御飯を食べたら、合宿所近くの銭湯へ。
スーパー銭湯ではなく、本物の銭湯です。
お金を払って入るお風呂だから、銭(お金)湯なんだそうです。
今日、漢和辞典を引いて、初めて知りました。。。

銭湯に入る、女子大生。。。ボート部くらいです。
おかげで、お風呂マナーは身に付きましたし、
カラスの行水と言われるほど、急いでいるときは、早くお風呂を済ます事ができるようになりました。

合宿所に戻り、寝る用意して、22時消灯です。翌朝早いので。
その前に、お布団モーションが入ります。
部屋を掃き掃除して、お布団を引くだけのことですが、自分で自分のことをしないと、怒られます。



狭い合宿所で、男女で共同生活をしていたので、本当に色々ありました。
もちろん、男尊女卑の世界でしたので、女子はかなり肩身の狭い思いをしておりました。
共同エリアの食堂で、キャッキャ話していようものなら、男子の先輩に
「うるせーぞ」って、怒られたこともしばしば。
食堂にも女子部屋にも居場所がなくて、1年生の時は、川の橋の下の影で、みんなで寝転んで休んだりもしていました。
人数に対して、部屋の数も面積も不足していました。
今なら、ソーシャルディスタンスが取れなさすぎて、無理でしょうね。。。
最近まで、合宿できなかったと、大学の会報で聞きました。
大変だったと思います。

食事は女子マネージャーさんが、通いで作ってくださっていたのですが、
めちゃめちゃ量が多くて、大食いの私でも、お腹いっぱい、暑い夏は食欲が落ちて、流石に食べきれないようになるくらいでした。
30cmくらいの長皿に、おかずが3〜4品、山盛り乗っていて、さらには白ごはんが、女子1、5合、男子2合だったと思います。女子はどんぶり茶碗山盛り、男子はおかずと同じ長皿に山盛りでした。

この食事を、なぜかエッセンと呼んでいました。ドイツ語で食べることを、Essen
だったと思うので。あれ、ドイツ語が第2外国語だったはず。間違っていたら、教えてください。
食事当番を、エッセン係と呼び、ご飯を入れる、調理後の大鍋を洗う、などの役割がありました。ポイント制で、必ず下級生はエッセン係を何度かしないとダメな制度です。
エッセン係が決まると、いっせいに、台所前に部員が並びます。食事を食べるのは、早い者順、早い者勝ちです。
でも、食堂に座れる人数は限られています。
みんな早く食べたいのですが、女子部屋がたまたま、台所の前にあったので、よく、食いしん坊女子が、先頭集団に食い込む事がありました。
はい、私もそのうちの一人です。
怖い男の先輩に、「なんで女子が先にならんどんねん」とイライラされながら、それを無視して、後ろを決して振り返らずに、並び続けます。
たまに、先輩からのプレッシャーに耐えきれず、後ろに並び直すことも。。。
私の同期の女子が同じく食いしん坊女子だったので、よく、二人で励まし合いながら、並び続けておりました。
そして、二人とも早食いなので、脅威のスピードで大量のエッセンを平らげ、一目散に女子部屋に逃げ帰っておりました。


ボートの競技自体も、とてもハードな競技なのですが、それ以上に、
合宿生活は、かなりハードな毎日でした。
これ以上、しんどいことはないのでは、と思っていましたが、
現場で働くことの方がしんどかった時期もありました。笑

でもなぜか、寝食を共にすごしたあの時期が、懐かしくて、愛しくて、仕方ありません。

実は、旦那さんも、違う大学のボート部なんですが、
子供たちにも、大学時代は、何か、なんでもいいので、
馬鹿みたいに何かに打ち込んで、無駄な時間を費やしてほしいなと思っています。

さわりだけのつもりが、めちゃんこ長くなってしましました。
最長記事ではないでしょうか。
3日分くらいは記事にしたので、3日は記事作成をお休みしようと思います。

平日は、息子の勉強に、しばらくお付き合いしたいと思います。
また来週、ボート部ネタを記事にしたいと思います。
今日はあまりスポーツの話ではなかったので、
もうちょっと、ボートの話をしたいと思います。

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