宇宙でいちばんあかるい屋根

監督:藤井道人
出演:清原果耶、桃井かおり、
   伊藤健太郎、醍醐虎汰朗、水野美紀、坂井真紀、吉岡秀隆 ほか
上映時間:115分   公式サイト

悩んでいる14歳の大石つばめ(清原果耶)。
父親の再婚、実母のこと、かっこいいお隣さん、学校で立てられた噂。
そういった気になる心のもやもやが、習い事帰りに出会った変なおじさんもとい不思議な老女 星ばあ(桃井かおり)との交流により、ひとつひとつ晴れてゆく物語。


夜の海月(クラゲ)踊りのシーンが好き。
ほっこり。

ラスト、ええ子のまま大人になったと分かる心のこもった絵画に涙。


笹川もいい大人になってますように!(中学で退学?)


つばめの気持ちに寄り添う視点で、語らせすぎず想像させる余地を持った演出が良かった。

映画を観ている感覚ではなく、小さな気付きを繰り返して心の器を変化させてゆくつばめを見守っている気持ちにさせてくれた。


見えなくても存在している星のように、どの屋根の下にも人間がいる。
(生身以外も)
そのことに想いを馳せ、住んでいる”今”を好きになる。
それが「宇宙でいちばんあかるい屋根」なんだと思う。


糸電話の場面が素敵。
こんな奇跡、あったら良いな。


優しい世界に触れて、気持ちやわらぐウェルメイドな青春ファンタジーだった。


いつもたしかな表現力を見せる清原果耶が、今作もやっぱり良い。

Coccoの作詞・作曲・プロデュースで唄う主題歌。
すっと胸に入ってくる歌声。



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