2024/5/29
夜風に打たれすっかり暗くなった道を歩いた。単純に小腹が空いたので、近くのコンビニでクーポンを使って食べ物を買いに行っただけなのだけど。そんな片道三分の道は、変に湿っぽいこともなく、爽やかで寒さを感じない程度の夜風が吹いている。ああ、こんな時間も悪くない。
いつだって子どもの感覚でいるせいで、午後八時以降に一人で出歩くのは中々に不安を抱く。暗闇を歩いている感覚に近い。行き慣れた道も、街灯が少ないせいか自分から光のない知らない道へ向かっているように感じる。夜道が怖いと何歳まで言い続けるのだろう。
しかし、夜に歩くと静かな空間を味わうこともできる。街中が活発な時間も大好きだが、静まり返って落ち着いた時間も好きだ。自分が歩いているという感覚を再認識できるし、イヤホンから聴こえる音だって明瞭に感じられる。当たり前だが、ゆったりとした音楽と夜という時間帯の相性は抜群である。いいな、これ。
孤独を感じ、辛い気持ちを抱えたまま生きていく中で、夜という時間は自分が一番苦しみと悲しみを抱える瞬間であり、自分の感情に、内面に一番素直になれる瞬間である。明るく振舞い、友達と笑いながら過ごす昼の顔の自分も、今は嫌いじゃないけれど、やっぱり内面までは塗り替えられない(どこかでこんな話を書いた気がする)。ふっと外に飛び出して夜風にあたるのも、悪くないのかも。
今日はいい日になっただろうか。短いが、今日はここで文章を書くのをやめる。
『暮れない夜に似た世界の中にいて 幸せを目指してる
Through whine night 僕らは』
NiGHTFALL/IDOLiSH7
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