就活・プレゼンで役立つ即興型ディベート/プレゼンテーションの型・"AREA"

なかなか、言いたいことが伝わらない…
「言いたいことが伝わらなかった…」
「話が分かりづらいと言われた…」
「直接は言われなかったけれども、スピーチ中の反応が悪かった…」

このように、自分の話をうまく伝えることができなかったことはないでしょうか?就職活動での面接、企画のためのプレゼンテーション、営業時のトーク、等等等、自分の意見や考え等を伝えなくてはならない局面が多いわりに、なかなかうまく伝えられずに悩む人も多いかと思います。

一方で、即興型ディベート経験者は"話が伝わりやすい"ことが多い?
ただ、即興型ディベートを経験したことのある人はこの点で苦労することは比較的少ないようです。もちろん、もともと話すのが得意だった人がディベートをやっていることもあるので一概にも言えないことは重々承知ですが、とはいえ全員が全員そうではありません。7分間という限られた時間で、社会課題という難しいテーマをもとに話さないといけない、という厳しいプレゼンテーションの制約条件下で練習し、勝ちを目指すことで、即興型ディベートを通じてプレゼンが上手くなった、ということはあるかと思います。

事実、私が研究者として即興型ディベートの教育効果の研究の一環でインタビューをしている中で、印象的だったコメントは下記のようなものでした。

「就職活動での面接やグループディスカッションは、ずっとAREAで話すだけでした」
「ゼミの発表にしろ、プレゼンにしろ、常にAREAを意識していました」

"AREA"の型により、端的に伝えられるようになる
AREAとは、即興型ディベートに限らず、あらゆるプレゼンテーションやパブリック・スピーキング等で教わる話し方の「型」です。日本の即興型英語ディベート界隈では、初心者に向けてまずAREAの型を紹介することが多いため、多くの即興型ディベート経験者からすると「当たり前化」されているものです。

AREAとは、Assertion、Reasoning、Example、Assertion の頭文字をとったものです。和訳すると、主張(結論)、理由、例、主張という、結論のサンドウィッチ形式になります。言いたいことが分かりやすく根拠とともに語られる上に、具体例により分かりやすさがあがるメリットもある、いい型だと思います。
(ちなみに余談ですが、人によってはOREOと呼ぶこともあるようです。この場合はOはOpinionということです。)図式化するとこうなります。

Assertion
Reasoning
Example
Assertion

例えば、タバコ禁止(THW ban tobacco.)という即興型ディベートの古典的な議題であれば、下記のようになります。

Assertion タバコは健康に悪いので禁止すべき
Reasoning タバコには有害物質が含まれており、中毒性もあるため継続的に健康リスクが高まる
Example 肺がん、脳卒中や心筋梗塞を引き起こすこともある
Assertion なので健康に悪いタバコは禁止すべき

あらゆる局面で役立つ"AREA"、ぜひご活用ください
このAREAの型は、あらゆる局面で役立ちます。例えば就職活動の面接やESでいわゆる「ガクチカ」(学生時代力を入れたこと)等を書くときも分かりやすくAREAで話すことができます。会社でのプレゼンテーションでも、新商品や新事業のアイデアにしろ、普段の会議にしろAREAを意識している即興型ディベート経験者も多いだとか。

ぜひ、AREAを使って話してみてください!

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