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【読書記録】『男尊女子』を読みました!

こんにちは、じゅくしんです。
今日の読書記録は、

男尊女子 酒井順子著

です!

この本の中で書かれているのは、

普段意識することのなかった男尊女卑的な思考についてでした。

作者は男性と女性は対等と言う意識のもとに生きてきたつもりだけど、
心のどこかで、男尊女卑に心地よさを感じていたと書いていました。

社会でのちょっとした女性の差別に憤りなど感じながらも、
あえてオンナ(バカなフリとか弱さとか)を過剰に演出して男に頼る、
男尊女子になることに快感を覚えるのも事実と書いています。

フェミニストを語っている本は、特に女性作者に多いのですが、
男性批判をするだけと言うものが多かったので、男尊女卑に心地よさを感じている部分もあると書かれていたのが、他のフェミニスト系の本と違ってとても面白かったです。

 「この手の問題では通常、男性側が責められやすいわけですが、実は女性側の問題も少なくないのではなかろうか、と言う実態があるわけです。
例えば、男を立てていた方が女は楽をしていられると言う感覚が、日本女性には確実にある。家庭でも仕事でも、責任ある立場になるのは嫌だし、男女の立場をまったく平等にするなんていうのも面倒。だったら男に従うと言うことにしておいたほうが楽だわ、と言う感覚を女性は持っている」


こういう視点を持って女性差別を語ってくれるのが面白く感じました。

あと、作者が、男女平等の社会というのは、国が平和であるからこそ出来ることだと書いていてなるほどなーと。例えば、戦争だったり、災害だったりが起きたときに、平等は一気に崩れてしまうことを指摘してました。
確かに、特に戦争なんてことになると、男は兵隊、女は産む機械的な感じになるところもありますもんね。

最後に

個人個人の思想として、男尊女卑であったり女尊男卑の考えがあるのは仕方ないことです。
ただ、それが差別的だったり、攻撃的なものになってしまうのはいけない。
基本的に人間は皆平等であるという意識が必要で、まずそこをベースに自分の立ち位置や好きな思想を選択すればいいのではないかなーと思いました。






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