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わたしの働き方5 ポジティブゼロベース

「例年通り」にちょっと待った!

学校は時期によってやることが決まっていますよね。文化祭の時期、身体測定の時期、定期考査の時期、修学旅行(の事前学習)の時期、などなど。
そしてその大半は、「例年通り」が合言葉です。
マニュアルや実施要項が出されても、職員会議では「昨年同様で」の一言。

公立学校では人員の入れ替えが毎年あるので、誰でもそれなりにやれるためのマニュアルは大事です。これをゼロから毎年作り上げる必要はないでしょう。

ところで、「ゼロベース」という言葉の意味は共通認識があるのでしょうか?デジタル大辞泉では、

物事を最初からやりなおすこと。ゼロの状態から検討しなおすこと。

デジタル大辞泉

とあります。最初からやり直すって、結構大変です。
わたしはこの定義より、とっさの日本語便利帳にある

先入観にとらわれることなく、問題点を考えるための姿勢。

とっさの日本語便利帳

こちらの方が好きです。
また、マイナビのサイトhttps://news.mynavi.jp/article/20210611-1890718/

で面白い比較があります。

白紙に戻す
原点回帰

なんとなく、それぞれデジタル大辞泉ととっさの日本語便利帳の定義に近い気がします。

定義の話はこれくらいにして、わたしの働き方というか考え方に話を移します。例年実施する行事も「例年通り」からもう一歩進みたい。なぜなら、例年通りは「それなり」だから。昨年を経験した自分は、よりよい一歩を踏み出せる。

つまり、ゼロベースとはいうものの、まったくの白紙に戻したいわけではありません。行事などの目的を再度認識したうえで、ベターを目指したマイナーチェンジをしたい、という感じです。

例えば、年度末恒例の進路講演会。
今年度の卒業生を数人招いて、体育館で1・2年生に向けて自身の体験などを語ります。
例年、教師が事前に質問を渡し、彼らは回答を考える。
講演会では教師が質問、指名された人が回答。予定調和。
最後に在校生に向けて質問ありますか?と投げかけるも、600人の中で手を挙げるくらいなら、放課後個人的に聞きに行く。

面白くないんです。有意義ではあるんですが。

誰のための進路講演会なのでしょうか?在校生のため、ですよね。

なぜ彼らから質問を吸い上げないのでしょうか。

事前の質問を彼らから募ることでも「自分ごと」になりそうです。
ラジオの投稿のように、偽名(ペンネームというかラジオネームというか)でもいいですよね。内容のスクリーニングは教師がやるんだから。

あるいは、講演会の合間に5分休憩時間を設ける。在校生はその間に自分のスマホでgoogle formから質問を寄せることもできます。司会の教師がその場で確認して、「いま、こんな質問あったんだけど」と。こちらは回答者への負担が少々増えるかもしれませんが。

なぜこのような思考が生まれるのでしょうか?
ICTの基礎知識があった方が便利ですが、それよりも、「こうしたらもっとよくなるぞ」という視点を持って行事に参加しているからだと思います。

ちょっとかっこつけました。本当は「ここが嫌なんだよな」というネガティブな視点です笑
スタートこそネガティブですが、その嫌なことを軽減するためにはポジティブに考える必要が出てきます(嫌でも行事をなくすのは難しい)。
すると、「あ、こうしたらどうかな?」というわくわく思考が出てきます。
実現しなくてもこの時間は楽しいし、学校全体は動かせなくてもクラス単位など小規模のもので応用することも可能です。

NG:例年通り。マニュアル通り。
Better:目的思考。マイナーチェンジ。


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