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わたしの働き方10 意図的な思考停止

思考停止というとどうもネガティブな印象があるかと思います。しかし、思考停止するが故に、スピーディーにかつ正確に何かをこなすことも可能です。

たとえば、朝の挨拶で(なんで言おうかなー。おはよう?おはようございます?おっはーは軽すぎ?)などと検討した結果、「おはよう」ということはほぼないでしょう。

もちろん、意中の人物へ勇気を振り絞って挨拶するような特殊なケースは除きます。この時は検討に検討を重ねて、ベストなアプローチをとらなければ!笑

これを仕事の方へ引っ張っていきます。

まずは授業で思考停止してみましょう。

例えば50分間の授業準備と40分間の授業準備だったらどちらが楽でしょうか?
一概な比較は難しいですが、仮にこの10分間は先生が説明したり解説する時間だったらどうでしょう?ない方が生徒にとっても楽かもしれないですよねー笑

ということで、10分間授業をやめましょう。

ただやめるだけだとクレームものです。
この10分間は生徒がひたすら暗唱する時間にしてしまいます。
暗唱や表現の暗記は英語学習では必要不可欠です。そのための手法(音読方法など)は初期に提示したり時折確認する必要がありますが、「はい、今から暗唱タイム!」としてしまえば10分間は見回り程度です。
授業準備も50分の人より短いでしょう。これが毎時間です。週4コマ、35週間だったら、その積み重ねは大変です。

もちろん、暗唱をサボらせないように、実際には時間を区切って個人練、ペア練習など様々な形態や確認テストなどの措置は取ります。

このように、授業は先生が頑張って説明する、という固定観念から脱却して、ボーッとしましょう!笑

その分生徒が頑張ります!

あるいは、進路相談で思考停止してみましょう。

高3の進路は実に多様ですよね。文系は学問領域の重なりもあるし学部名称のバリエーション豊富さに辟易するくらいじゃないですか?

同一偏差値帯の他大学・他学部との違いがよくわからなかったり。
生徒からの相談も、正直違いがよくわからない時も。
もちろん、教師自身が少しずつでも調べて学ぶ意義はありますが、目の前の生徒40人に対してせーの!でそれはキャパオーバー。

ということで、調べるのやめましょう。

そもそも、彼らの人生ですから。そこまで教師が責任を負う必要なんてないんですよ。
おかしな方向に行きそうな時に、おいおい、大丈夫かい?と異なる視点を与えるくらい。

しかしここで、「しーらない」とすると生徒の心は離れます。言い方を変えます。
「その違いについては、自分で調べてどっちがよりしっくりくるか、みたいなフィーリングもあると思う。だからいったん、自分で調べてみて。それを他の人にもわかるくらい言語化できる、噛み砕ければきっと答えは見えてくるよ。次の面談で君の好みを教えて」

ずるいですねー笑
でもこれで彼らが調べれば、私が苦労する必要はなく、むしろ彼らに次の面談で違いを教えてもらうことができます。これを次の生徒以降に流用するのもありですね笑

生徒と相対する時間は短縮しません。準備がスピーディーに(短縮)なります。正確さはうまく伝えられませんでしたが…体感では結構楽なんです。

NG : 生徒のために綿密(すぎる)準備
Better : 教師は思考停止。生徒が頑張る。

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