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わたしの働き方4 教室は空っぽに

教室を思い浮かべると、前方に黒板。
左右どちらかに窓。逆に壁。
後方中央に黒板。後方左右は壁。

その壁、きれいですか?

私は若い頃は、壁のあちこちに掲示物を貼っていました。クラスの集合写真や賞状などの思い出系から、模試や補講などの連絡系まで。

でも今は、基本的に掲示物を貼りません。

生徒は集合写真もほとんど見ません。今やその場でエアドロップやクラスラインで個人のデータになっています。

また連絡系掲示物の内容は口頭でも説明があったり、同じものを一枚ずつ生徒に配布しています。したがって、生徒は滅多に掲示物を見ません。

申込用紙など、どうしても掲示が必要なものもあります。
この場合、期日を過ぎたらすぐに捨てます。

同様に、黒板の端や後ろの黒板にも連絡はあまり書きません。
〇〇は△△までに提出!みたいなメッセージを書く担任も、まず間違いなく口頭で伝えていると思います。

教室は極力シンプルに。

高校生だからかもしれませんが、目的は2つです。

1つ目は、自分の仕事の簡略化。
教室の環境整備はだいたい担任の仕事。
プリント整理や掲示物の撤去など、まとめてやると内容確認で時間を取られます。
その場で捨てた方が圧倒的に早いし楽です。

2つ目は、生徒が使えるように。
例えば文化祭の話し合いや席替えの座席表、各教科係からの連絡などに黒板や壁のスペースを使うほうが有益な気がしています。
席替えの下準備は全て済ませました。5分で終わるので忙しくても今日やりましょう!と自主的にホームルームの内容を決定する生徒もいるくらいでした笑
まあ、これもどんどんweb上で行われてきていますが…

時間割作成がめんどくさく、しばらく作らないでいたら生徒の方から「時間割ないと不便なので大きい紙ください」と言ってきてくれました!満面の笑みで「よろしく!」と渡し、作成&掲示までしてもらいました笑

ということで、掲示物がゼロではありません。彼らが必要とするものは適宜掲示していますが、【誰のための掲示物なのか】という視点で答えがない場合は捨てます。

私が自分から掲示するのは、面談予定表くらいです。
高校生なので進路や学習に関する個別面談は手厚く行いたいです。
彼らも忙しいので、まずは私の空いている日時を表にして掲示します。
面談希望者は自分の都合のいいところに氏名を書き込んでもらいます。
つまり一斉に私にアポを取るねらいです。

数日後(希望者が書き終わったら)その紙は私の手元に来ます。掲示し続けてもいいんですが、何度かすっぽかしもあったので、彼らにはアポを取ったらその場でスマホで写真を撮るかスケジュールにいれてもらうようにしました。

掲示物いっぱいの教室は、なんか頑張っているというか、生徒想いの先生っぽさはありますが(ありませんか?)、無きゃないなりに彼らは成長します。

NG: とりあえず掲示。その後放置。
Better: 必要な情報は必要な人の手元に。

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