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ウヰスキー酒場スターマン〜『店内に野良猫が侵入』

開店準備中、当店ドアが2度3度と音を立てる。酔っ払いがドアを叩いているか蹴っているかのような音だ。こちとら瞬間湯沸かし器の如くウルトラ短気、即座にドアへ向かうと野良猫が侵入。ドアに2、3度体当たりした音だったのだ・・・俊敏に店内を走り回る。
ボトル、水出しコーヒー装置、食器などが破損の危機。
魚貝の多い二条市場・・・やたら野良猫が多い(そのかわり魚貝を狙うネズミは極端に少ない)。

当店換気フードの上を陣取る。
完全な野良猫でなつくこともないし、攻撃的。爪は伸び強烈に俊敏で危険だ。

被害を最小限にとどめるには、ドアを開け放ち出て行くのを待つべし。
とはいうものの、ここで来客があっては落ち着いて飲めないばかりではなく御客様に危険が及ぶ可能性も。

ホウキを持って厚手の手袋、顔面を守るマスクとネックウォーマー。

店主VS野良猫の構図。ホウキで突くと野生の野良猫が走る走る。床ではなく壁をつたうように走り、ほとんど空中戦。ボトルは床下に落ち食器も散乱。店内奥の階段上に陣取る。
ブチギレ店主・・・これ以上の被害を食い止めるべく、威力偵察をではなく、排除すべく攻撃すると(俊敏すぎて当たらなかったが・・・)もう一暴れして走り去っていった。

被害:南アフリカのブランデー1本、バランタインファイネスト・オールドボトル1本、皿(お気に入りのアンティーク)2枚

だが、しかし、体当たりして入店してきた野良猫の顛末を見守っていた御客様がいて・・・。その顛末を聞きに来店され。縁となったとさ。

サマローリ・アードベッグ・カスクストレングスの2本目を開栓。
お急ぎください。滅多にこの値段じゃ飲めないと思いますよ。

写真2枚目3枚目は、大阪のアンティーク・ショップで購入したグラス。
桁が間違えているんじゃ・・・と思った逸品。

縁や出会いや愁を紡ぐ場でありたい。
そういった意味で、金じゃねぇ・・・。
誰が何に魂を捧げているのかを知りたいだけだわ。




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