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スクラム何が良いの?スクラム導入前後で変わったこと

スクラムやりたい!スクラム思うように回らない!って声をよく聞くので、メンバーの様子で、スクラム導入前後で変わったこと、変わったように見えることを私(マネージャー)の視点ででまとめてみた。網羅的には挙げません、思いつく範囲で挙げる。


前提

  • 弊社でプロダクトを開発している人達に焦点を当てる

  • スクラム導入前は各メンバーにマネージャーがまとまった作業を以来していた

  • スクラム導入前はぼんやりチームと呼ぶものは存在していたが、いわゆる個人商店と呼ばれる状態で、メンバー間の関係性はかなり疎な状態だった

  • 全チームでスクラム導入している訳ではない

  • スタートアップ。フルタイムの開発メンバーが30人くらい

変わったこと

良いプロダクトとは?を自分たちが考えるようになった

過去:
以前は言われたことを作業しているだけだった。言われたことを「はい、分かりました」で受けている状態だった。もしくは、元々良いプロダクトについて考えていたのかもしれないが、マネージャーから下りてくる指示に従うがために疑問を表明しづらかったのかもしれない。

現在:
メンバーがプロダクト仕様などに関して、声をあげるようになった。レビューの際に取締役がいる場でも自分たちの思いを表明できるようになった。あるいは、レビュワーから意見が上がったときにも、技術的に難しいことを表明するなど、自分ごとになっている。

チーム内外から他メンバーが何を作業しているかわかるようになった

過去:
もちろん、メンバーとマネージャーはお互いに何を作業しているか解っている状態ではあった。一方で、他のメンバーの作業について知りたければ、当人が興味を持って知ろうとしなければならない状況だった。その人の業務に興味がなければ、特に知らなくても問題なかった。

現在:
現在、どんな作業をしているかはプロダクトバックログを見れば分かるし、スプリントバックログを見れば、各人の作業も知ることができる。チーム内はもちろん、チーム外からもどんな作業をしているかは明らかになった。スプリントレビューに参加すれば、その成果も確認できる。直属のマネージャーだけでなく、直接関わらない別のチームのマネージャも容易に状況を確認できるようになった。
(過去と同様、チーム外からはそのチームの業務に興味が無ければ知ることはない状況は変化はない)

ふりかえり文化が定着した

過去:
ふりかえり文化は無かった。
過去に私の提案でチーム(と呼ばれていたが、前提に書いたようなぼんやりしたチーム)でふりかえりを行ったことがあるが、各人の作業があまり関連が無く透明性も低いため、あまり価値を感じられず、やめてしまった。

現在:
スプリントごとにふりかえりをしている。
しかも、一時期ふりかえりの停滞を感じたメンバーたちが集まって、ふりかえりカタログを使用して、勉強会を実施した。その後、自分達でふりかえりの取り組み方にも継続的に見直しをするようになった。

自ら学ぶ姿勢で新しい技術にチャレンジするようになった

過去:
以前は個人のやる気に依存していた。
もちろん勉強することに意欲が高いメンバーは新しいことを学んでいた(と思う)。そのように勉強していることすら不透明で他のメンバーの学習状況を知らない、という状況だった。

現在:
各人が同じ業務をしているため、例えば「SQLアンチパターンが良かったよ」という声が上がると、他のメンバーも勉強するなど、他のメンバーからの刺激で勉強するようになった。
また、スクラムマスターを担っているメンバーは、自ら「もっとスクラムマスターとして成長したい」と声を上げてくれた。現在、スプリントイベントごとに1on1を実施し、メンターとしてサポートすることになっていたり、彼のCSMの取得も業務として実施する予定である。
他のメンバーについても、私が声をかけずとも自ら社外コミュニティに参加して学ぶメンバーも増えており、非常に良い変化が起こっている。

他のチームへの興味を示すようになった

過去:
他のチームどころか、他のメンバーへの興味も薄い状態だった。もしくは興味はあっても、あまり行動として関心を示さなかった状況だった。

現在:
他のチームにどんな技術があるのか、詳しい人はいないか、など声を上げるようになった。また、他のチームのデータ構造に問題があると感じていることについて声を上げてくれたり、自分達の領域を超えて、他のチームの領域まで意識が広がるようになっている。

まとめ

まだまだありそうだけど、今日はこの辺で終わり。
思い出したら追加します。

ちなみに、今日書いた理由は、二日連続で出しているので、なんとなく三日連続で出してみたかっただけです。

お読みいただきありがとうございました。

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