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【植物日誌】日の出とともに

AM5時起床。人に合わない内にゴミ出しに行く。

まだ朝は冷えるが、近頃外が明るくなるのが早い。
冬の間は7時前くらいだったなぁと季節の変化に心を和ませつつ、玄関ドアを押し開け外に出る。

人も車も少ない、心地よい明るさの世界。
ほんの少し、お散歩に出かけよう。


近所の道沿いはたくさんの植物が植わっている。
車で通りを通るたびに、あの道を歩いてじっくり植物を観察したいとずっと思っていた。

近所なのだからいつでもやろうと思えばできたんだけど。


きちんと人に手入れされて植えられている子たちも魅力的ではあるけれど、コンクリートの隙間から生えている生命力高めの子たちの力強さにはどこか惹かれるものがある。

一昔前に巷で取り沙汰された、ど根性大根みたいなものか。


ど根性ナガミヒナゲシ

周りの花壇には背の高い子たちが、モデルのように競ってアピールしているけれど、この子たちは凄く控えめ。

まるで別の植物みたいに花も小さい。

そこがまた健気で愛らしいのだけれど。

…と見た目に騙されてはいけないらしい。

根と葉からは周辺の植物の育成を強く阻害する成分を含んだ物質が生み出される(アレロパシー)。(中略)「特定外来植物や生態系被害防止外来種には指定されていないものの、これらと同様に生態系に大きな影響を与える外来植物」

Wikipedia_ナガミヒナゲシより

他人の成長を邪魔する成分を出して元いた種に影響を与えるなんて、可愛い顔してやることはゲスい…まさにモデルじゃないか。(偏見です)
もひとつ怖いのが、

1つの果実には約1600粒の種子が内包されている。1個体は100個の果実を成すこともあるため、多い個体では15万粒の種子を持っている。(中略)未熟な状態でも発芽し、また、結実から5年を経たものでも発芽することができる。

Wikipedia_ナガミヒナゲシより

と、種の数もさることながら、生命力が凄く強い。
完全に見た目に騙されていた筆者であった。



ど根性チガヤ

この植物は幼い頃から馴染みがあった。
銀白色の綿のようなふわふわに惹き付けられて、意味もなく扱いていたのを記憶している。

実際、万葉集や古事記にも記載があるほど馴染み深いものらしい。その為か、花言葉は「親しみ深い」「子供の守護神」「みんなで一緒にいたい」。
(Wikipedia_チガヤより)

昔は根も葉も穂も暮らしの道具として利用されていたそうだ。サトウキビと同様に根や茎を噛むと甘いとか、松ぼっくりと同様に火をつける時の着火剤になるとか。

無人島でサバイバルすることになったら便利な植物だな。

終わりに

道端に生えている植物も調べてみると色々面白い情報が沢山ある。

たまにはこうして、自分だけの植物図鑑を作るのもまた面白いなぁ。

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