産業廃棄物手前
身の回りのフランス語を勝手に解説するコーナーです。
ほとんど産業廃棄物ですが、そのまま捨てるにはもったいないかなとは思いますので、ここに残します。
1 愛の告白 「ジュテーム」
「私はあなたを愛しています。」をフランス語で言うと
Je t'aime. (ジュ テーム)
となります。英語の I love you. に相当します。まず、Je(ジュ)は「私は」という意味の主語です。ここまでは余裕ですね。
次に、「愛している」という動詞は aimer (エメ)といいますが、フランス語には活用というやつがありまして、主語が je の時には aime(エム)と活用することが決まっています。だんだん文法めかしくなってきましたね。
そして、「あなたを」という単語(目的語)は te (トゥ)といいます。ですから、英語の I love you. のようにしてみると、
Je aime te.
となるはずなのですが、目的語が te の(ような簡単な代名詞の)時には動詞の前に置くというルールがありまして、これがなかなか最初は厄介です。が、ルールなら仕方ありません。したがって、
Je te aime.
となります。しかしまだ終わりません。te aime という風に、「トゥ エム」と発音するのは母音が連続してしまい、どうしても「テーム」と言ってしまいますよね。したがって、こういう場合は単語をまとめます。
そうしてようやく、
Je t'aime. (ジュ テーム)
という文ができました。ふぅ、なかなか大仕事でした。
2 なんか見たことある、デジャヴだなぁ。
なんとなく見たことがある、初めてのような気がしない、こうした「既視感」のことを「デジャヴ」と言いますが、フランス語由来で、
déjà vu (デジャ ヴ)
と言います。こちらは簡単です。
déjà は「既に」という意味です。vu は少し説明が難しいのですが、「見た」という意味です。ですから、そのまま「既に見た」というような意味になります。
(vu は「見る」という動詞 voir (ヴォワール)の過去分詞です。)
ちなみに、デジャヴと比べると馴染みがないですが、「まだ見たことがない感じ」=「未視感」のことを「ジャメヴ」と言いますが、こちらは
jamais vu (ジャメ ヴ)
です。jamais は「未だ〜ない」「決して〜ない」といった意味ですから、ちょうど先ほどのデジャヴと真逆の意味になります。
今回は以上です。また需要があれば、または気が向けば、やろうと思います。
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