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大晦日の救急車

街を散歩していたら、後ろから救急車に抜かされた。

しばらく進むとその救急車が止まっていた。

道を曲がり、コンビニに入った。

目当てのものを買って、元いた場所へ戻ろうとした。

運動するために、ほんの少しだけ遠回りして帰ることにした。

道を曲がると救急車が現れた。


ストレッチャーを救急車に乗せようとする瞬間だった。

サイレンは鳴っていなかった。

ちょっとくすんだ白い靴下だけが見えた。

奥様らしき人が乗り込んだ。

道側には娘さんにあたるだろう女性が見つめていた。

その様子を見て、胸にぐっときた。

何があったかは知らないけれど、大晦日に救急車で運ばれていた。


大晦日は、働いている人と、休んでいる人がクッキリしていた。


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