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チャンピオンシップシリーズ2019への挑戦を振り返るお話

 夜分遅くにこんばんは、朗です。

ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019が終わりましたね。それと同時に、私のチャンピオンシップシリーズ2019への挑戦も終わりました。

最終成績としてはCSP 270pt プレイヤーランキング マスター183位といまいちパッとしないようなものでしたが、私の中ではこの成績は今の自分の実力以上のものだったと考えています。だから、悔しいと感じる一方で納得もしています。

今シーズンはこれまでの私のポケモンカード人生の中でも、新たに学ばされるようなことが多い期間でした。今回の記事ではその振り返りを時系列順にできるだけ事細かに書いてみようと思います。

① 2018年9月16日 チャンピオンズリーグ2019 東京大会 → CSP 40pt獲得

 チャンピオンシップシリーズ2019の皮切りとなったCL東京大会は、WCSから帰ってきてほぼ準備期間を作り出すことができない状態からの始まりでした。

ちょうどそのタイミングでは日本中のポケカプレイヤーが新レギュレーション(サン&ムーンシリーズ以降)へ移行するところだったので、私もWCSへ挑戦していた2ヶ月半のブランクを1日でも早く埋めようとすることから手をつけました。しかし、このタイミングで私にとってはとてつもなく大きな出来事が起こったのです。それは当時まで所属していたチームであるチムLOLIの解散でした。

解散した理由はリーダーである有栖川本部長がDiarynoteにて公言しているので、私から特に語ることもなければ不満などといったものもありません。私自身も「近いうちにいつか解散する時がやって来るのだろうな」と考えていたのであまり驚きはしなかったのですが、それがWCSを終えて日本に帰ってきたタイミングで突然やってきたので、その事実を受け入れ自分がこれまでとは違う環境に適応するまでには時間がかかってしまいました。

また、私が個人的にチムLOLIメンバーの中でも特に頼っていた方が、別のチームへと所属が移ったことも大きな出来事でした。自分は思っていた以上にその方のことをあらゆる面でとても頼りにしていたようです。正直、寂しい気持ちもありましたが、その方とは今シーズンを通して全国各地にいるライバルの1人として意識することができたので、結果としてとても刺激的なものになりました。

そういった経緯もあり、今シーズンはこれまで自分が特に頼っていた方々との関係性が変わっていくという波乱の幕開けとなったのです。

 他にも、世間ではちょうどポケモンカードブームが起こり始めていた頃でもあったと思います。平日の夜または週末に行われていたジムバトル及び自身が主催していた仙台バトルスタジアムへ参加する方々の顔ぶれも変わり、新たな出会いがそのタイミングから急増したように感じました。

周りからしてみると、私は直前に行われたWCS2018で日本代表選手として出場したプレイヤーです。だからこそ余計に感じてしまうプレッシャーのようなものは常にありました。これは今までの自分が感じたことがなかったものです。

ということで、今シーズンは「WCS2018日本代表選手としての誇りだけは常に忘れないように」と、シティーリーグ・チャンピオンズリーグ・ポケモンジャパンチャンピオンシップスでは、すべてWCS2018 COMPETITOR Tシャツ・デッキシールド・プレイマットで臨むことに決めました。公式大会で私と対戦された方々の多くは、私が身に着けていたものを目にして強烈なプレッシャーを感じられたようですが、これは相手に対してプレッシャーを与えるというよりも、実は自分で自分に対してプレッシャーをかける意味合いの方が大きかったのです。前シーズンでは強いプレイヤーだったとしても、今シーズンでもまた強いプレイヤーでいられ続けるとは限りませんから。

使用デッキ:ルガルガンゾロアークマニューラ

予選1回戦 ○ 6-3 レックウザGXゼラオラGXツボツボ
予選2回戦 ○ 6-1 ソルガレオGXアローラキュウコンGX
予選3回戦 × 0-5 ゾロアークGXマニューラマーシャドー
予選4回戦 ○ 6-2 カラマネロウルトラネクロズマGXネクロズマGX
予選5回戦 × 4-6 ズガドーンGXアーゴヨン(じいタンクさん)
予選6回戦 ○ 6-4 サーナイトGXアローラキュウコンGX
予選7回戦 ○ 6-2 マッシブーンGXマッシブーンマグカルゴGXマグカルゴ
予選8回戦 × 0-1 ルガルガンGXゾロアークGXマニューラ(ガルシア君)


5勝3敗 自動ドロップ及びオポーネントにより224位 獲得CSP 40pt

 新シリーズ1発目のデッキは、WCS2018でも使用した私が大好きなデッキタイプでもあるルガゾロを選択しました。世界大会を終えてから新スタンダードレギュレーションに移行し、短期間でこの環境に慣れるために色々と試行錯誤をしてみたのですが、その時点での自身の実力的にはうまく適応することができず、結果的には無難な選択で臨みました。

しかし、この無難な選択は私にとってかなり弱気かつ保守的なスタンスだったと思っています。私の好きな(得意な)戦い方はあまり他の人がやらないであろうアプローチで、その環境に蔓延っているマジョリティなデッキに勝ちに行くようなものなのですが、そのためには環境の理解が不可欠です。とはいえ、実際のところ今大会における環境を私は全然理解ができていませんでした。デッキリストも勝っていた方々と比較してみると、そんなに珍しいことをしていなければあらゆる意味で無難なことばかりをしています。自分が使うデッキにしては、これはあまりにもつまらないものでしたね。

他にもいくつか煮詰めたデッキタイプはあったのですが、最終的には実際に使用したルガゾロよりも自信を持って握ることはできないと思いましたし、何よりもどのデッキも今大会で上位に入賞したデッキタイプ(リスト)及びプレイヤーの実力とは明らかな差があり、これは負けるべくして負けた大会だったなと痛感させられました。

 また、同日には私と同じくWCS2018へ出場したプレイヤーであるヒラノ君が優勝、しゅん君が予選全勝という大活躍を成し遂げたので、強いプレイヤーは常に新たな環境へといち早く適応しては勝っているのだということを思い知らされました。自分は世界大会に出ていたから練習時間が足りなくて勝てなかっただなんてカッコ悪いから思いたくなかったですし、何よりも彼らのように常に最前線で勝ち続けられるようになりたいと思わされた大会でもありました。

そのまま次の戦いの舞台はシティーリーグ シーズン1へと移ります。

② 2018年10月21日 シティーリーグ シーズン1 北海道大会 → CSP獲得ならず

 9月中旬から宮城でもトレーナーズリーグが始まったので今シーズンも早めに終わらせようと思い、シティーリーグへ向けての練習も兼ねて毎週のように出場してみたところ、6回出場して合計60pt以上獲得するというそれなりのペースで終わらせることができました。

この頃には段々と現行のスタンダードレギュレーションへの理解できていたような気がしていたので、その調子でシティーリーグへ臨むべく引き続き自分ができることをしながら準備をしました。

また、シティーリーグに関しては数年前からポケモンカードで北海道にまた行きたいという気持ちが強かったので、情報が公開されたタイミングでシーズン1は北海道で参加することに即決めました。これまでにも北海道へは過去2回行き2回とも決勝トーナメントへ進出できていたことから、自分と北海道は相性がいいと思っていたのでそれも決め手となった理由でした。しかし、ここでまさかの事態に陥ってしまいます。

使用デッキ:ルガルガンゾロアークマニューラ

予選1回戦 × 1-6 ルガルガンGXゾロアークGXマニューラ
予選2回戦 〇 6-1 サーナイトGXアローラキュウコンGX
予選3回戦 × 0-6 サンダーカプ・コケコGX(ドラゴラーちゃん)
予選4回戦 〇 6-5 ルガルガンGXゾロアークGXマニューラ(楓さん)
予選5回戦 × 2-6 サーナイトGXアローラキュウコンGXゾロアークGX


2勝3敗 35位 CSP獲得ならず

 この日を境に私はボロボロになっていきました。「勝ちに行くぞ」と気合を入れて北海道へと乗り込んだにも関わらず、CSPを1ptも獲得できないとは思っていなかったので、正直めちゃくちゃ心が折れました。また、キャンセル者が当日に沢山いて参加者総数が54名だった(56名には満たなかった)ため、48位までしかポイントが入らなかった不運がさらに追い打ちをかけたように思います。とはいえ、そもそもそんなに負けてしまった自分の実力の無さがあまりにもショックで、シティーリーグが終わってからは「今のポケモンカードで勝てる気がしない…」と思うようになってしまい、しばらくは立ち直ることはできませんでした。

シティーリーグではCL東京大会の反省を活かしたルガゾロを使用したつもりなのですが、このタイミングではまだ自分がちゃんとルガゾロというデッキをちゃんと理解できていませんでした。だけど、何が理解できていなかったのかを具体的に気付かされたのは、それから1か月半後のCL新潟大会の時です。この時点での私は何で自分が勝てないのかがとにかくわからなかったのです。それはとにかくずっと苦痛な時間でした。

 そして、この頃に自分の体調にとんでもない異変が起き始めます。何と私の人生を2度も苦しめたとある病気が再発してしまったのです。私はその病気の影響で高校卒業時に大学受験を諦める選択をしたり、大学時代に1年間休学する選択をしたりするなど、人生における空白の時間を作らざるおえない経験を2度しています。克服できたと思っていたはずの病気が、まさかのタイミングで再び私を襲いました。病気が再発した原因は何となくわかっているのですが、これは自分が想定できなかった上に、どんなに予防したとしても回避できなかった事象だと思っているので、今では仕方がなかったのかなと考えています。

そこからの数か月間は普段から服用しなければいけない薬がいっぱい増えたり、別の薬に変わったり、薬の副作用に悩まされたりと、まるで自分が自分ではなくなっていくような感覚に苛まれ続けました。簡単にまとめるとこの頃はポケモンカードどころではなかったのです。

 他にもポケモンカードブームのピークを迎えていたため、拡張パックやスターターがお店で不通に買えないことも大きなストレスになっていたと思います。カードショップや家電量販店ならまだしも、まさかポケモンセンターでポケモンカードが買えなくなるような日が来るとは…当たり前に定価でポケモンカードが買えることって、実はとても幸せなことだったのだと感じさせられましたね。私にとっては色々なことが重なって体調的にも精神的にも悪夢のような時期でしたが、同様にこの時期に参ってしまった方々は全国各地に沢山いらっしゃったと思います。この頃は本当に大変な時期でしたね…

とはいいながらも、幸いポケモンカードをやりたい気持ちは僅かながらも残っていたようなので、その時々でできる限りの練習を積み重ね次の舞台であるCL新潟大会へと臨みました。

③ 2018年12月2日 チャンピオンズリーグ2019 新潟大会 → CSP 20pt獲得

出場大会:スタンダードレギュレーション マスターリーグ
使用デッキ:ズガドーンGXアーゴヨン

予選1回戦 ○ 0-0 不戦勝
予選2回戦 ○ 6-4 ズガドーンGXアーゴヨン
予選3回戦 × 2-6 サンダースGXジラーチサンダーカプ・コケコGX (シャロンさん)
予選4回戦 × 5-6 アローラナッシージュカインGXジュカインマッシブーン (アキト君)
予選5回戦 ○ 6-4 カラマネロウルトラネクロズマGX暁ネクロズマGXギラティナ(ヤスノリ君)
予選6回戦 × 5-6 ズガドーンGXアーゴヨンアローラベトベトン(うぇぶりお君)

3勝3敗 自動ドロップ及びオポーネントにより509位 獲得CSP 20pt

 先述した様々な事情により「今回は勝てなくても仕方がない」とは考えていたのですが、体調不良を理由に大会当日も適当にやるのは違うなと思ったので、その時の自分が最も安心して使える自信があったデッキで出場しました。

結果的には3勝3敗で自動ドロップをしたためCSP獲得は無理だろうなと諦めていたのですが、まさかの512位以内に滑り込み20ptを獲得することができました。この時の私は本当に運が良かったのだなと思っています。

この時に、多くの方々から「私がアゴズガを使うのは意外」と言われたのですが、このデッキを選択した1番の理由はその時の自身のコンディションに最も見合っているデッキだったからでした。

持病の影響による体調不良もありましたが、加えて11月下旬から風邪を引いてしまい心身ともにかなり弱っていて、出発2日前には新潟へ行くのを諦めかけていました。幸い体調に関しては大会当日には何とか整えることができて、新潟滞在期間中も問題なく過ごすことはできました。ただ、ポケモンカードに関してはできる限りの練習をしても、大会当日にまともに集中ができておらず、思考力や判断力も明らかに鈍っていて、どんなデッキを握っていてもまるで頭の中が靄に包まれたような感覚が常にありました。

そのような状況下でも、練習の際に様々なデッキを組んでは回して対戦をしてを繰り返してみたところ、自分の調子が悪い状態でもストレスをほとんど感じずに使えていたデッキがアゴズガでした。

出発3日前の時点では体調が回復するかどうかまだ怪しかったのですが、こういった状態でCL新潟大会へ臨むのであればなるべく普段通りのコンディションを整えることが先決で、尚且ついつも通りの自分のプレイングができるデッキを選ぶことも大事になります。結果的には体調面ではコンディションを整えることはできたとは思いますが、大会中に平常心を保とうとする精神面では十分なレベルに至っていませんでした。特に6回戦にて対戦相手のサイドカードの枚数を何故か見間違えるという意味のわからないプレイングミスをしてしまったことは、それから2ヶ月ほど引きずりました。

 アゴズガ自体は9月のCL東京大会前からずっと回していたこともあり、プレイングにはどちらかというと自信がありました。また、この時の環境に蔓延る様々なデッキタイプへ勝ち抜く上で、有効打になりえるちょっとした細工も、使用したデッキレシピにはいくつか仕込むことができました。これがCL新潟大会における私の最善手でした。

しかし、出来るだけコンディションを整えるなどをして最善を尽くしても今までやったことがないプレイミスをしてしまうという思いがけないアクシデントが起こるなど、これまでの自分では気付かないようなことに気付くことができた収穫のある大会ではあったと思います。

 それと、この日はサーニーゴ君が優勝しました。彼がずっと苦汁を舐めながらも頑張り続けていたことを知っていたので、優勝が決まった時は自分のことのように嬉しかったです。

しかし、大会が終わった後に私がアゴズガを使っていたことを話した時、彼がさらっと口にした「闘じゃないんですね」という言葉が正直かなり刺さってしまいました。この瞬間、今の自分は自分らしいポケモンカードができていないということを痛感させられたのです。

だけど、その後に私に対して言ってくれた「一緒に世界行きましょう」という言葉が本当に嬉しくて、彼のその気持ちに応えられるようまた立ち直ってやっていこうと思い、次の大会へ向けて気持ちを切り替え始めることにしました。

④ 2018年12月~2019年2月 シティーリーグ シーズン2 東京大会 & シーズン3 新潟大会 → 事前エントリーキャンセルのため欠場

 気持ちを切り替えて次のチャンスへと挑もうとしたところでしたが、ここで体調を誤魔化し続けた体がついに言うことを利かなくなってしまいました。こうなってしまうとポケモンカードどころではありません。生活に支障を来す恐れがある趣味をやるというのはとても危険なことなのです。

12月9日に参加する予定だったシティーリーグ シーズン2 東京大会は、事前にエントリーをキャンセルし欠場することにしました。参加を予定していた大会をこういった形で欠場することになったのは、これが初めての経験だったので私にとってはそれがあまりにもショックでした。

 また、その頃から私の頭の機能が明らかにおかしくなっていて、ジムバトルですらポケモンカードができなくなってしまっていたので、仕事以外の目的ではあまり外に出ることもなければ、ポケモンカードをすることもなくなりました。新弾を買ったとしてもパックを開けて、そのまま箱に入れたまま整理もせずにずっと放置をしている…この状態は2月のフルメタルウォールが発売した頃まで続きました。シングルでカードを買うことはあまりなかったと思います。

ポケモンカードのことをまともに考えることができず、ポケモンカードを触れない、ポケモンカードができない…正直、この頃の記憶はあまりないです。冗談抜きで「自分はもう一生ポケモンカードができなくなるかもしれない」と考えてしまっていました。

 ただ、私の中には「どんな形でもポケモンカードに携わり続けたい気持ち」が奇跡的に残っていたので、2019年1月に行われたシティーリーグ シーズン2 宮城大会ではヘッドジャッジとして稼働しました。どうやら私は、自分のためよりも人のために力を発揮できる人間のようです。この日は沢山の人たちに支えられて、東北地方で初めて開催されたシティーリーグを無事に成功させることができたので、それだけで心底ホッとしました。

もしかしたらシティーリーグでジャッジとして活動したら何か自分にとって良い刺激を受けることができて、また自分もポケモンカードができるようになるかもしれないと考えていたのですが、結果的にはその後もすぐにポケモンカードを再開することはなく、もし体調が回復したら出場しようと思っていた2月10日のシティーリーグ シーズン3 新潟大会も、事前にエントリーをキャンセルし欠場しました。そして、そのままCL千葉大会を迎えることになったのです。

 CL千葉大会ではポケモンカードをしに行くというよりも、色々な人に会いに行って元気をもらいに行くような感覚で参加することにしました。だから、大会で勝つための練習は仙台では全くできなかったですし、何よりもプレッシャーのようなものもありませんでした。あとは事前に支払った参加費を無駄にするのが嫌だったという理由もあります。体調は少し回復傾向にあったので、ポケモンカードは何とかできそうだなと思えたのも参加の決め手になりました。

そんなことを言いながらも、大会に出場するからには決して適当に臨むことができない私の真面目すぎる性格が、このタイミングで奇跡を起こします。

⑤ 2019年2月17日 チャンピオンズリーグ2019 千葉(公認大会) → 予選30位&TOP64 CSP 80pt獲得

出場大会:スタンダードレギュレーション オープンリーグ
使用デッキ:エビワラーサワムラーカポエラー

予選1回戦 ○ 6-5 ウルトラネクロズマGXギラティナカラマネロ(かんざしさん)
予選2回戦 ○ 6-0 ルガルガンGXゾロアークGXルカリオGXアローラキュウコンGX(山田さん)
予選3回戦 ○ 6-5 ウルトラネクロズマGXギラティナカラマネロ(いっちーさん)
予選4回戦 ○ 6-5 ルガルガンGXゾロアークGX(ふじとさん)
予選5回戦 ○ 6-5 ウルトラネクロズマGXギラティナカラマネロ(タケト君)
予選6回戦 × 3-6 フェローチェ&マッシブーンGX(くろあわさん)
予選7回戦 ○ 6-5 ゾロアークGXルカリオGXアローラキュウコンGXアローラベトベトン(KIRAさん)
予選8回戦 ○ 6-3 エビワラーサワムラーカポエラー(ヨッシ~さん)

予選7勝1敗 30位で決勝トーナメント進出

決勝トーナメント1回戦 × 4-6 ウルネクネクロズマギラティナカラマネロ(わしょうさん)

TOP64 CSP 80pt獲得

 この日の出来事は今でも奇跡だったと思っています。前日のMTジムにリハビリがてら参加した際にたまたまエビサワカポを使ってみたら妙に感触がよくて、迷ったら使おうと思っていたルガゾロという選択肢をやめての出場でした。そしたらたまたまエビサワカピというデッキが自分のプレイスタイルにとてもよくハマってくれて、自分らしいポケモンカードでそれなりに勝つことができました。これは奇跡以外の何物でもありません。

だけど、もしかするとこの奇跡を呼び込むための準備のようなものを、自分は知らず知らずのうちにできていたのかもしれません。だからこそ、この奇跡を呼び込めた時にそれを活かすことができたのではないかとも考えています。

 実はこの日から私はあのトレードマークの黄色いメガネをかけるのをやめていました。その代わり、暗めの緑色が入ったレンズ(度入り)のメガネをかけるようになりました。理由は視覚による過敏を極力抑えるためです。これは仕事用で業務的なパフォーマンスを落とさないよう年明けに新しく作ったものだったのですが、ポケモンカードでも自分のパフォーマンスを維持するために使えそうな気がしたので試験的に導入することにしました。

また、普段から帽子を被るようなことは全くなかった私ですが、メガネを変えたことをファッション的な意味合いで上手くカモフラージュができるだろうなと考え、それからの大会中は毎回被ることにしました。これはWCS2018でTOP32に入賞して獲得したプライズの1つです。結果的にはそのカモフラージュの手段は、自分の誇りをより強固なものにするための武器になりました。他人からしてみるとさり気ないことですが、私にとってあの黄色いメガネを外したということには、実はかなり大きな意味があったのです。

最終的には無事に大会を終えることができたのですが、予選の対戦以外の時間で何回かふわっと目が霞んだり頭がくらくらして、「あれ?やっぱりまだダメか?最後までちゃんと対戦できるかな?」と不安に包まれることもありました。対戦中もトラッシュなどを見ている時に目の焦点が定まらなくなって困ったことがありまして、その度に集中力が切れてしまって大変でした。できるだけ当日のコンディションを整える準備はしたと思いますが、根本的なところはどうしても不完全なままでした。だけど、この試みには確実な効果があったと思います。ということで、今シーズンはこの時に経験したことを活かし続けるスタンスで臨むことに決めました。

 そして、この大会で私はとてつもなく悔しい思いもしました。それはエビサワカポにフェローチェ&マッシブーンGXを採用するという発想に辿り着けなかったということ…ビクティニ(SM7a)とレインボーエネルギーを採用する発想にはちゃんと辿り着けていた私ならば、ちゃんと練習ができていればフェロマッシの採用にも辿り着けていたはずです。この時に抱いた悔しい気持ちが、それからの私のポケモンカードへ対する気持ちに火をつけてくれました。

様々な経験を経て、自発的にポケモンカードがやれなくなってしまったことでしばらく塞ぎこんでいた私は、CL千葉大会終了後には素直な気持ちで「またこれからもポケモンカードがやりたい」と思えるようになっていました。そのためには時間がいっぱいかかりそうだけど、それはそれで仕方ないからまたマイペースにやっていこうと気負わずにいられるようになったのは、これまでの私にとっては大きな進歩です。本当に不思議で奇跡的な経験でした。

⑥ 2019年4月14日 チャンピオンズリーグ2019 京都大会 → CSP 20pt獲得

使用デッキ:ランドロスカラマネロガブリアス&ギラティナ

予選1回戦 ○ 6-3 レシラム&リザードンGXブースターGX
予選2回戦 ○ 6-2 ウルトラネクロズマGXギラティナカラマネロ
予選3回戦 × 4-6 ルガルガンGXゾロアークGXペルシアンGXメルメタルGX(フリードさん)
予選4回戦 × 4-6 サーナイト&ニンフィアGXムウマージ
予選5回戦 ○ 1-0 ズガドーンGXズガドーン
予選6回戦 ○ 2-0 マグカルゴGXマグカルゴ
予選7回戦 ○ 6-4 レシラム&リザードンGXヒードランGXボルケニオンバグガメス
予選8回戦 × 3-6 ルガルガンGXゾロアークGXメルメタルGXヤドキングペルシアン(Hakuさん)

5勝3敗 自動ドロップ及びオポーネントにより295位 獲得CSP 20pt

 
CL千葉大会をきっかけに再びポケモンカードへ取り組むようになった私は、CL京都大会までに自分できることを少しずつ増やしていきました。これまでは自分だけでできることとして、ジムバトルなどの店舗大会に対して積極的に時間を作っては参加するぐらいしか行っていませんでしたが、この頃にはモチベーションが良い感じに上がり始めていたので、CL京都大会の前週には有志メンバーで練習会を企画して開催するほどになっていました。

CL千葉大会まではほぼ自分1人だけで公式大会での勝利を目指していたはずの私は、気が付けば身近にいる様々な強いプレイヤーの皆さんと切磋琢磨できるような環境を作れるようになっていたのです。昨シーズンまではチームに所属しながら活動していたこともあり、この時のように身近な方々と同じ方向を目指して練習をするようなことは立場上なかなかできなかったのですが、こうやってできるようになると身近な方々がとても心強い存在になりました。特にシゲル君とライ君とすまいるさんには、練習会以外でも個人的に練習へ付き合ってもらったことが沢山あり、今シーズンはとてもお世話になりました。

CL京都大会では解説記事でも触れた通り、練習会で誕生したデッキの感触がとても良かったので、それをそのまま使用することにしました。ちなみにリセットスタンプのテキストが公開するまでに候補に挙げていたラフレシアカイリューHANDデッキは、環境に適応させる労力を割けずにそこで煮詰めるのを止めてしまいました。準優勝したタケト君のHANDデッキには、プレイヤーズセレモニーが4枚・フェローチェ&マッシブーンGX・マッシブーン・ビーストエネルギーといった目から鱗の採用カードが多数あったので、自分のイマジネーションの乏しさを痛感させられた大会でもありました。一応、その時のデッキリストは残っているので載せておこうと思います。HANDは私とは対照的なデッキタイプではありますが、むすこもりさんのラフレシアカイリューHANDの影響で目覚めてしまいました(笑)

 CL京都大会の結果としては、ランドロスカラマネロガブリアス&ギラティナデッキを使い、5勝3敗でCSP 20pt獲得と微妙な結果に終わってしまいましたが、もしもう1度CL京都大会に出られるとしてもまたこのデッキタイプを使いたいと思うので、特に後悔はありません。ただ、その時はマーイーカを1枚だけすみをはくにすると思いますけどね(笑)

また、この日の敗因としては「① 終盤の詰めを誤って自分で自分の勝ち筋を潰してしまった、② 相性差を覆すべく最善を尽くしたが詰め直前のタイミングでやはりリセットスタンプを打たれてしまいそのルートを辿れなかった、③ 自分の負け筋をケアしきれずに相手にそのルートを通させてしまった」というものが挙げられます。一言でまとめると、私の実力不足が露呈してしまいました。特に②のサナニンフが相性的に不利だということは前もってわかっていたのですが、その頃にはもう後戻りができない(≒他のデッキ選択ができない)状況だったので、これもいい経験になったと思います。

 そして、体調に関しては暖かくなるにつれて次第に回復していき、CL京都大会の期間中も特に問題なく過ごせたように思います。ただ、とある病気(※シティーリーグの時に書いたものとは別)が3年ぶりにぶり返してしまったので、飲まないといけない薬がさらに増えてしまっていたので、そっちはそっちで大変でした。

この病気に関しては日常生活にやや支障が出たレベルではありましたが、仕事やポケモンカードをする上はそこまで問題ではありません。例えるならば、腰痛が酷くなったような程度のものです。とはいえ、この病気の治療に関してはJCS前までかかりました…ストレスとしてはわりと大きかったと思います。30歳を目前に控えると色々なところで影響が出てくるのですね。

⑦ 2019年5月12日 シティリーグ シーズン4 東京大会 → 予選全勝&TOP16 CSP 20pt獲得

使用デッキ:ルガルガンゾロアーク1進化ツールボックス

《予選リーグ》
1回戦 ○ 6-4 フリーザーヌオーゼブライカTAG TEAM GXバレット 
2回戦 ○ 6-4 フリーザーヌオーケルディオファイヤー&サンダー&フリーザーGX
3回戦 ○ 6-5 レシラム&リザードンGXヒードランGX(朱亞さん)
4回戦 ○ 0-0 ドサイドンメガニウムラグラージアローラキュウコンGXリザードンGX
5回戦 ○ 6-4 ヌオーポルケニオン◇ひかるボルケニオンラプラスGXカイオーガケルディオGX(Kさん)
6回戦 ○ 6-4 ゾロアークGXジュゴンヤドキングペルシアンGX(Laelnoahさん)

6勝0敗 2位通過

《決勝トーナメント》
1回戦 × 5-6 レシラム&リザードンGXヒードランGX(ヒデさんの息子さん)

TOP16 CSP20pt獲得

 この大会を迎えるまでには、私はある程度のレベルまで自信を取り戻せていたように思います。とはいえ、シティーリーグ シーズン2・シーズン3と連続で事前キャンセルをしてしまい、欠場していたことがずっと気がかりだったので、無事に参加できるかどうかということが私の中で最も大きな課題でした。そのため、大会へ向けての体調管理はわりと計画的にできていたと思います。

しかし、前日の夕方に仙台で急遽用事が入ってしまったがために、この大会においてだけは強行的なスケジュールを組まざるおえませんでした。そのため夜行バスで当日入りし、そのまま大会へ出場…これをやるのはおそらく4年半ぶりだったと思います。結果論ですが、病み上がりの身体でこれはやるべきではありませんでした。何故ならば、当日にこれまでにやったこともないプレイエラーを決勝トーナメントの1回戦で起こしてしまい、サイドペナルティを1枚受けてしまったからです。

具体的にはポケモン通信を使用した際に「このカードを山札に戻しますよ」とわかりやすく場に出しておいたポケモンのカードを、山札ではなく誤ってトラッシュへ置いてしまい、そのまま2ターンも進行してしまったのです。試合を観戦していた方で気付いた方はいらっしゃったみたいですが、私と対戦相手と目の前で見ていたジャッジはそのプレイエラーにはすぐに気が付くことができず、お相手が後半に私のトラッシュを見た際に「このカードは山札じゃないですか?」と指摘され、初めて気が付きました。正直、この瞬間に頭が真っ白になりすぐさま投了しようかとも思いました。

この時にジャッジが下した裁定は巻き戻しが不可ということでサイドペナルティ1枚でしたが、これは私がリセットスタンプをお相手に対して使用した直後の出来事だったので、もしタイミングが悪ければ私のプレイエラーによって発生したサイドペナルティでお相手が逆に不利な状況になりかねないものだったため、試合が終わってから猛省しました。しかし、仮にこのサイドペナルティが無かったとしても、私が序盤から不利な状況を強いられ続けられたことには何も変わりがないので普通に負けていたと思います。お相手のヒードランGXと無人発電所を使った立ち回りが本当にお見事でした。

 大会を終えてから振り返ってみると、そのタイミングでのシティーリーグにおける環境予測は概ね合っていて、それで尚且つ自分らしいデッキを使って臨んで予選を全勝することができたので、結果としては概ね満足しています。大会前日の午前中からお昼過ぎまで練習に付き合ってくれたシゲル君には本当に感謝しています。どんなに自信があっても体調的な面で無理なことをすると、どこかで急激にパフォーマンスが落ちて予想だにしないミスを引き起こし、それに対して精神的に対応できなくなることもあり得ることを知れたのも収穫だったと思います。やはり本気で勝ちに行く大会ならば、前日にはなるべく会場から近い宿でゆっくり休んでから臨みたいですね。

⑧ 2019年6月8日 ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019 Day1 → CSP 30pt獲得

使用デッキ:ルガルガンゾロアーク1進化ツールボックス

1回戦 ○ 6-2 ゾロアークGXジュゴンペルシアンGXミュウツー&ミュウGXアローラベトベトン
2回戦 × 0-3 ルガルガンGXゾロアークGXペルシアンGX 
3回戦 ○ 6-3 ウルトラネクロズマGXカラマネロギラティナミミッキュ
4回戦 × 3-6 ラムパルドジラーチカミツルギウツロイド(マヨさん)
5回戦 × 4-6 ルガルガンGXゾロアークGXペルシアンGX(みやしし君)
6回戦 ○ 6-4 ガブリアス&ギラティナGXカラマネロギラティナマーシャドーカイリキーGX
7回戦 ○ 6-3 ガブリアス&ギラティナ GXカラマネロギラティナウォッシュロトムネクロズマカイリキー&マーシャドーGX
8回戦 ○ 6-2 ミュウツー&ミュウGXレシラム&リザードンGXリザードンGXソルガレオGX(ムーさん)
9回戦 × 2-6 ズガドーンGXズガドーンレシラム&リザードンGX

5勝4敗 472位 CSP30pt獲得

 私が今年の世界大会へDay1から出場する権利を獲得するためには、JCSでTOP8以上へ入賞する(=CSP 300pt以上獲得する)ことが大体の目安となる条件となりました。この目標を目指して約1ヶ月間、自分がポケモンカードでできることはすべてやりました。結果的に手は届かなかったものの、特に後悔はありません。これが今の私の実力です。


 JCSに向けて使用候補となっていたデッキは3つあります。1つはCL京都大会前から魅了されていたHANDデッキです。このデッキリストに何とかしてザオボーを1枚入れることができれば、60枚迷いがないデッキリストに仕上がっていたと思うのですが、私にはそれができませんでした。また、このHANDデッキを使用しなかった一番の理由はマーシャドー(やぶれかぶれ)の存在です。先攻1ターン目から仕掛けてくる相手には、どう考えても納得のいく勝率を保つことができなかったので、私は最後までHANDを諦めないことができませんでした。記録として載せておきます。


 JCSへ向けてギリギリまで使用候補だったデッキその2。一般的なマニューラアーゴヨンブラッキー&ダークライに見せかけた、色々なものが入った悪デッキです。正直、もしJCSで使えるものならばこれを使いたかったです。それぐらい楽しくて面白いデッキタイプでした。特に一番好きだと感じていた動きは、マーシャドーGXが相手のペルシアンGXをグラトニーGXで倒す動きです。それ以外にも、あらゆる手段を用いて自分だけ能動的にサイドを豪快に取りに行く動きができたり、ゾロアークGXがとりひきだけではなくトリックスターGXを狙えるのがとてつもなく魅力的でした。しかしながら、それらを遂行するためには、常に綱渡りのようなプレイングを要求されます。

結果として、私がこのデッキを使わなかった理由は、このデッキを使いこなす上で常に万全のパフォーマンスを保てる自信がなかったことにあります。前日の練習会でもこのデッキを使っていて、プレイングが難しすぎる&体調が好ましくなかったなどの理由から、今までに感じたことがないような不安のようなものと変な汗がずっと止まらなかったため、私はそこで「JCSでこれを使うのは無理だな」と判断し、このデッキを使うことを諦めました。CL京都大会で自分で自分の勝ち筋を潰してしまった経験もあったため、この選択肢を選ぶのがとても怖くなっていたのでしょう。だから、このデッキを使わなかったことも後悔していないです。同じく記念としてデッキリストを載せておきます。


 JCSでは最終的に今シーズン私と苦楽を共にし続けたルガゾロを選択しました。ただ、私のルガゾロはおそらく一般的なルガゾロという括りとは違うような気がしています。カードゲーム(語源はMTGから?)用語でシルバーバレットという戦術がありますが、私のルガゾロはまさにそういった戦術を得意とします。他の人からしてみると「それをいつも平気で使いこなせるのは意味が分からない」とよく言われるのですが、私にとってこのデッキタイプはとても体に優しい使いやすいもので、何よりも使っていてとても楽しいです。だからこそ、どんなに体調が悪くてもパフォーマンスを落とせずに使い続けられる自信がありました。私にとってのルガゾロはまるで体の一部みたいなものだったのです(笑)

下記のデッキリストは、直前まで迷っていたユキメノコとマニューラを採用した別のタイプのものです。これにミュウ(ベンチバリア)を入れることができていれば使っていたと思います。しかし、私にはそれができませんでした。あとはプテラGXを使いたいという気持ちが強かったので、その想いを優先しました。諦めたルガゾロに関しても、やれることはすべてやってので特に後悔はないです。


 最終的にはJCSではヤドキングとプテラGXを採用したルガゾロを使用したわけですが、JCS前までに上位の沢山残られたルガゾロ以上のものを作ることができなかったので、そういった意味でも自分の実力不足を痛感させられました。

実際に使用したルガゾロで迷っていたのはミュウ(ベンチバリア)を積むか、プレシャスボールの4枚目を積むかということだけだったのですが、どっちの選択をしていたとしても実際の対戦においてもそれが理由で勝った負けたが存在しているので、振り返りを行っている今でも後悔がない辺り、やれることはすべてできていたのだと思います。それだけが救いでした。

 今シーズンはこれまでの大会で体調のことをずっと気にしていました。だからこそ、JCSでも体調だけは万全にと心掛けていたのですが、残念ながらこれは最後の最後でどうしようもなくなりました。JCSの3週間前から咳喘息を患ってしまったのです。毎週のように病院に通っては色々な検査を受けましたし、体調を良くするためにと薬も沢山飲んでいたのですが、どんなに足掻いても間に合いませんでした。

というか、この振り返りを書いている6月20日の時点でもまだ治まっていません…それぐらい咳の発作があまりにも酷すぎて、周りの方々や自分と対戦する相手に気を使わせてしまうことがとにかく恐ろしくて、JCSへの出場を辞退することも本気で考えました。

結果的には世界大会への挑戦が諦めきれなかったためJCSへ出場したのですが、当日は皆さんの優しさに救われました。こんな状態だったにも関わらず私と接して下さった皆さん、本当にありがとうございました。

⑨ チャンピオンシップシリーズ2019を終えてとこれからの展望

 昨年、私は初めて世界大会へ出場し、世界大会でしか味わえない楽しみと喜びと悔しさといったものなどすべてに衝撃を受け、世界大会を目指している方々が描いている本質を知りました。正直、1度参加したらもう2度と行くことはないのだろうなと思っていたのですが、その本質を知ってしまった私は、もう1度それを体感しに行くために世界大会を目指すべく、今シーズンを全力で駆け抜けました。

しかし、私の身体と精神は今シーズンを過ごす上で、とてつもない衝撃によって一度折れています。これはほとんどが予想外のことでしたが、思い返してみるとやって来るべくして来るものだったとも考えています。仕事・プライベート・ポケモンカードなどすべてを両立させながら世界大会を目指すというのは、生半可な気持ちではなかなか達成できないほどとても難しいものなのです。

 だけど、その目標を達成することは決して不可能なことではありません。私はそれを信じ、体調を崩そうがモチベーションを失おうが、その度に必要だと思った工夫を重ねて、今シーズン行われた大会へと臨みました。もし世界大会でその本質を知ることができなければ、おそらくこれほどまでのことはできなかったと思います。様々な出来事や経験に感謝ですね。

余談ですが、私の好きなとある作品にこういうセリフがあります。

「一度折れた人間の脳こそ強くなるチャンスを秘めている。その人間に強い決意があるならば…折れた心を繋ぎ合わせ悪い箇所を修正して…必ずまた起き上がる」

まるで今シーズンの私を体現しているような内容でした。実際にやっていたことはまさにそういうことだと思います。


 最後に…私にとってポケモンカードは生きる手段の1つです。おそらくポケモンカードと出会っていなかったら、続けていなかったら、こんなに一生懸命になって生きようとはしていなかったと思います。だから、これからも私はポケモンカードをずっと続けていくのだと思います。とはいえ、ポケモンカードのことで体調を崩してしまったとしたら、それは本末転倒なのでしっかりと向き合い方を考え直さなければいけません。そういうことも沢山教えてくれるポケモンカードには本当に感謝しています。そして、ポケモンカードを通して出会った方々にはもっと感謝しています。これからもその感謝の気持ちはより大きくなっていきそうです。

次のシーズンまでおおよそ2ヶ月ほどあります。去年の私にはなかったオフシーズンです。それまでにボロボロになってしまった体調を整えて、新シーズンでも自分らしくポケモンカードができるようにまたやっていきます。その時は今の自分が抱いている夢が叶えられるといいですね…いや、叶えます。

 チャンピオンシップシリーズ2019を過ごされた皆さんお疲れさまでした!また次のシーズンでお会いしましょう!

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