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転職のすゝめ

こんばんは。松川です。おそらく同じようなタイトルを書いている人結構いるかもしれませんが、私なりに「転職のすゝめ」を書きたいと思います。

35歳までに1度は転職することをおすすめします。

大学卒業して就職して同じ会社で10年経過。すごいことです。同じ顔ぶれ、同じシステム、同じ業務内容。正直言えば「簡単に仕事こなせて当然です」。新卒新人さん、転職者に対して「あいつつかえねーな」と言いたくなるような頃じゃないでしょうか。10年も同じところで同じような業務やってれば、うまくならないほうがおかしいです。おそらく、選択肢は2つで。

  1. そのまま同じ企業に居続ける。よほどの馬鹿やらない限り、企業が存続する限り、ずっと同じ会社に居続けることが可能だと思います。おめでとう。勝ち組です。さすがに10年もいれば、ある程度その組織のシステム、人間関係を理解しているでしょうから、あとは適当にやればOKです。1つ私が言いたいのは、この「選択肢1」を選んだ人は、どうか新人さんや転職者を安易に「あいつ使えねーな」とは言わないでください。10年分の余裕を持って対応をしてください。およそ10年前の新人の気持ちは思い出せないでしょうし、転職したこともないので、転職者の気持ちもわからないと思います。もちろん10年いる難しさは、新人も転職者もわからないとは思いますが。お互い歩み寄りなのですが、その会社では先輩なので、その分ぐらいの、少しは余裕を持ってください。

  2. 転職する。ぜひ、転職活動を頑張ってください。業界にもよりますが、今なら、リモート面接がかなりあります。業務の隙間を狙ってやってみましょう。転職活動を始める前には??

「転職活動」をするためには?

何よりも重要なのが「業務経歴書」。まず日本語で書きましょう。ただし、いきなり10年分書くのは正直かなり厳しいです。今、これを読んでくださっているあなたが、もしも社会人「3年目」ぐらいの方でしたら、今すぐ「業務経歴書」を書いてみることをおすすめします。3年分と言っても結構思い出しつつ記載するのは大変です。多い分には問題ないです。あとで削除すれば大丈夫。大手転職エージェントさんが、そこそこ使いやすいフォーマット持っているのでもらっちゃいましょう(大抵は無料です)。何よりもこれが一番大事。年末の時間のある時などに毎年更新することをおすすめします。

履歴書の更新

これもついでにやってきましょう。年数のところで「あれ?」となるので、このあたりもお時間のあるときに作成しておきましょう。あと、業務経歴書と数字がずれちゃったりもするので、ご注意を。

業界が同じであれば、履歴書と業務経歴書は1種類あれば十分

学生のころ「履歴書」や「エントリーシート」、今風にいうと「ガクチカ(学生の時に力を入れたこと)」とか「志望理由」とかあったと思いますが、これって、企業毎に変えていましたか?私は90%同じものを使っていました。理由は、同じ業界を受けるからには最終的に似た内容になるから。よって、転職活動でも同じです。同じ業界を受ける限り、同じもので大丈夫です。外資希望の方は、CV (英語の業務経歴書)が必要になるので、これも適当に Web にあるフォーマット使えばOK。気をつけたほうがいいのは、住所の書き方と主語の書き方かと思います。とはいえ、外資企業の日本支社であれば、そんなに英語CVは見てないので、日本語の方を充実させておけば大丈夫です。形式上必要ってぐらいのところがほとんどだと思います。

面接対策は?

「履歴書」と「業務経歴書」と同じです。面接対策も基本的によっぽど特殊なことをする企業でない限り(技術面接があるところは、その準備が必要ですが)、練り上げた1パターンを、5分版、10分版と時間刻みで話せるようにしておくことをおすすめします。あと、その企業に対しての必ず聞きたいことがあれば、メモしておくで大丈夫。外資系企業の場合は、自分の現在の金額と Openwork などで調べつつ、外資の標準っぽいなと思う金額で「交渉」することを忘れないように。この「交渉」が苦手な場合は、まずはエージェントさんを頼ることをおすすめします。金額交渉はすごく重要です。

なぜ、35歳まで?

いろんな働き方があると思うのですが、基本的にみなさん「お給料アップ」を狙っている人が多いと思うんですね。だから「外資 給料がいい」とか「外資 プローモーションされない」「日本企業 福利厚生」で検索したり、外資の人は転職回数が多いんだと思うんです。(私の場合は、圧倒的に人間関係で、正直言えば、少し給料下がって、みんなで仲良くお仕事できるなら、その方がいいです。が、お給料を下げる。お給料が低いところ、というのは、ブラックな可能性も高いので、このあたりが難しい)
さて、話をもどして35歳までの理由は下記。

  1. 最初の半年から、1年ぐらいはその組織に慣れることで精一杯。特に35歳まで転職したことのない人は、おそらく、最初の3ヶ月ぐらいは「圧倒的に前の会社のほうが良かった(後悔)」と思うでしょう。それぐらい出来上がった組織にいることというのは、基本的にはやりやすいことだと思います。ちなみに、昨今の流れを見ていると、IT企業ならここで1社目に出戻りも有りだと思います。緊急時に1社目に出戻れるように、1社目では、ちゃんと引き継ぎはしておきましょう。

  2. そこから、さらに5年経過すると、40歳前後。ちょうど管理職であったり、リーダーであったり。こういう役職をもらえる頃です。このときに、転職後の組織に5年もいるというのは、企業だけではなく、その人にとってもかなり地盤が固まっていてやりやすいと思います。(基本的によほどの人じゃない限り、中間管理職になったほうが給料はあがる)つまり、管理職希望の人は遅くとも、35歳までには転職をして、その会社にい続けたほうがいいです。それか、1社目を継続。

転職したことある人以外に、転職者の気持ちは絶対にわからない

他の note でも書いていますが「転職活動中」よりも「その後」のほうが圧倒的にキツイです。

①転職活動終了→②書類にサイン→③現職の上司に退職の意向を伝える→④引き継ぎをする→⑤新しい会社が必要とする書類の対応→⑥無事入社→⑦入社後に待ち受ける【暗黙知】という名の罠がたくさん(この日から、転職者は一番下の立場で、普通の人です。みんな高みの見物で放置プレイ)→⑧システムに慣れるのにおたおた→⑨人間関係をはあくするのにおたおた→⑩「経験者なのに使えねーな」と言われ続ける…。さらに、⑪面接のときはうまくいっていたはずの上司とのコミュニケーションは、想像よりもひどすぎる状態が勃発(面接のときは、上司だって外向けの顔しますからねある程度は仕方ないにしても…)。

四面楚歌にならないように、なんとか同日入社した人たちとコミュニケーションを取るようにしましょう。

大体これぐらいのステップがあります。これだけのことを数ヶ月耐えつつ、業務をするわけですね。お気づきかと思いますが、圧倒的に「入社後」の方が辛いです。本当にキツイ。

可能な限り若いときに1回ぐらいは転職しておいたほうが、2回目ぐらいのときには「どこの企業も変わらないんだな…。こんなもんか」と、少しは思えるはずです。ただし、何度転職しても、入社後の不安な気持ちは「消えません」。別の組織なので、別の感情を抱いて当然です。

こういった手間なり感情は、転職しない限り経験しません。そして、こういったことを経験した人が、ぜひ管理職になってほしいなと思います。というのも、新卒組だけでは人足りないでしょ?そうなると、どうしたって転職組が必要。転職者の扱いが下手くそなのは、自分が転職したこと無いから。だと思うんですよね。それか、忘れちゃったのか、自分がされて嫌なことは率先してやりたいタイプの性格の悪い人なのかな?

悪いことばかり?

そんなことありません。技術系ならば、新しい技術にも出会えます(これが最も嬉しいこと)。知り合いは増えます。高みの見物している嫌な人もいますが、その中には、極まれかもしれませんが、「菩薩のごとく手を差し伸べてくれる人」もいます。人の色んな面が見えるようになると思うので、悪いことばかりではないと思います。ただ、まぁ、可能なら転職は人生で数回の方がいいよね。と思うのです。今の時代ではありますが、それはあくまでも、今20代、30代の方に対してであって、間違っても【氷河期の40代】には厳しい世の中です。はい。ただ、転職を通じて得た素晴らしい人間関係は、私は「代えがたいもの」だと思います。(同じ企業にいるからこそ得られる人間関係も有るかもしれませんが)

自分もちょっとでも、他人に対して、菩薩のように手を差し伸べてくださった先輩のようになってみたいと思うのです。こういうのは良い経験だと思います。すごく仕事のできる人は、間違いなくすごい人なんでしょうけど、私は「手を差し伸べることのできる人」の方がすごい人だと思います。

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