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漢方薬:本を読んで(備忘録)

この本を読んで学んだこと

いわゆる「エキスパートオピニオン」でEBMの観点からは少し遠いが、それでもなるほどと思うところはあった。

以下、一部抜粋&要約

Q.同じ名前のエキス剤でも、メーカーによって効果が違いますか?

A.配合分率が異なるメーカーの場合、効果が変化する可能性あり(ちなみにこの先生は葛根湯は4種類使い分ける)。しかし実臨床では「大差ない場合がほとんど」。ただし、適応が異なる漢方もあるので注意。

Q.漢方薬の作用に腸内細菌が絡んでいるのですか?

A.漢方薬が腸内細菌叢を変化させる可能性がある。よって抗生物質が漢方薬の効き目を変化させる可能性もある。

Q.漢方薬は長く飲まないと効かないのでしょうか?

A.例:麻黄附子細辛湯→1時間程度で効果がある、なければ数時間で再度内服など処方する。体質改善のための漢方(補中益気湯など)は1ヶ月服用して様子を見ることもある。

Q.漢方の効果は実は「気のせい」ですか?

A.RCTを組むのが理想だが、漢方薬がRCTが難しい理由がある。

①漢方治療が「証」に基づくものであること

②漢方のプラセボを作成するのが難しい(特にエキス剤)

学んだことをアウトプットしていきます。