見出し画像

雑感93:田中角栄という生き方

田中角栄ブームの火付け役となった話題のムックが待望の文庫化!

「数は力なり」「金脈と人脈」など角栄の人となりを知る“角栄10大伝説"、
「結論を初めに言え」「生寿司よりいなり寿司」など角栄独自のポリシー満載の“20の仕事術"など、
「大宰相」の人身掌握術と人生哲学をあますところなく紹介する完全保存版の一冊。
文庫版特別企画として秘蔵写真でたどる角栄グラビア、ベスト・オブ角栄「語録」なども掲載。

これぞ、角栄本の決定版!

amazonより

1918年に生まれて1993年に亡くなられたということで、私にとっては歴史上の人物になります。

政治家としての昇り詰めるための処世術的な項は、生きている世界が違いすぎるし、興味があるわけでもないので正直読み飛ばしてしまったのですが、サラリーマン的に響いた言葉を二つ。

私が田中角栄だ。小学校高等科卒業である。(中略)一緒に仕事をするには互いによく知り合うことが大切だ。われと思わん者は誰でも遠慮なく大臣室に来てほしい。何でも言ってくれ。上司の許可を得る必要はない。できることはやる。できないことはやらない。しかしすべての責任はこの田中角栄が背負う。以上!

第二章 田中角栄の仕事術

必要なのは学歴ではなく学問だよ。学歴は年がたっていけばただの過去の栄光みたいなものになってしまう。学問は現在に生きている。

第四章 ベスト・オブ・角栄「語録」

一つ目は1962年、今から60年以上前に田中角栄が発した言葉。「熱き想いを持つものよ、集え」的なメッセージですが、最後の一言。これって現代で言うところの「心理的安全性」の話ですよね。当時はそういったコンセプトでこの表現を捉える人は少なかったのかもしれませんが、今の時代以上に日本が権威主義的、上意下達のシステムであったのであれば、この言葉に大蔵省の若者がどれだけ勇気づけられたか、想像に難くない気がします。

二つ目。これは拡大解釈かもしれませんが、前回の雑感で紹介したGitLabの評価制度の話と通じるものを感じます。どういうことかというと、日々学んでいるか?成長しているか?という視点で人を観察している点。

学歴は入社した時点・スタート地点での学力(というかテストで高い点数を取る能力)を並べたもの。
入社して以降に勿論順番は入れ替わると思います。どういう人材が求められるか。日々自分自身をアップデートできている人間、そんな人間を田中角栄は求めていたのではなかろうか・・・。

以上、雑感でした。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?