プレイズ・ボサノヴァ?
村上春樹の最新刊の短編集『一人称単数』には、これまでの彼の作品同様、音楽をテーマやモチーフにしたものが複数含まれていて、この短編集でも、「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」というのと「謝肉祭(Carnaval)」(シューマンの曲のタイトル)、そして「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」という3つが入っています。
この短編集を読んでおられない人で、村上春樹は別にどうでもいいけどジャズは好きという方のために書いておくと、「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」というのは、架空のレコード(ジョビンのピアノとの共演らしいけど)です。というか、そういう架空のレコードの話をでっち上げた人が、意外な出来事にあったということを書いたフィクション(短編小説ですからね)です。ややこしい。
でも、ほんとにあったら聴いてみたいですよね「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」。ピアノはジョビン。A面1曲目は「コルコヴァド」だそうです。
今の時代、そのうち誰かがAIとか使って作るかもしれないなとか思ったりもします。それを聴きたいか、といわれると、うーんどっちだろう(笑)
好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。